昨日のアジア時間ではリスク回避の流れが強まった。前日のニューヨーク引け後の決算発表の中で、アマゾンのガイダンスがあまり芳しくなかったからだ。利益見通しが期待通りに沿わないというものだった。中身を見ても好調さをキープしているのはクラウド関連だけで、本業の通販や手数料収入の伸びは減退している。コロナ感染による巣ごもり特需が剥げ落ちてきたというところであろうか。
日本株も大きく下げる一方の展開となったが、ドル円は109円台の中盤でよく粘った。クロス円もそれほども下げていない。押し目買いをしたいならば、買っておくべきなのではないか。私はそう思ってドル円を少々買ってみた。とくにドル円がブルではないため、小さめのポジションでである。
株価の下げは欧州序盤で止まったようで、そこからは市場のリスク許容度の回復が見られた。ドル円も109.80あたりまで値を戻してきたが、さすがに110円台には到達しない。イベントもないので、これ以上の期待はできない。私も寝る前にポジションをクローズすることにした。
先週はビットコインが急騰する局面があって、対ドルで3万の大台を割り込みそうになっていたところから4万ドル台にまで上がってきた。もちろんFOMCによるドルの金融緩和継続による影響もある。しかし一時的にせよ6万ドル台まで見てしまった今となっては、半分の3万ドルというのは買いたくて買いたくて仕方のないレベルになってしまっているというのが実情のようである。
普通の通貨ペアに比べて、ビットコインの変動率はとても大きいのは相変わらずである。そこが信用が第一とすべき通貨としての評価に達しない原因ともなっている。以前は仮想通貨と呼び習わしてしたのに、最近では暗号資産と言い換えられているのもその現れだ。通貨であると言ってしまっては、それを通貨であると認めたことになるからだろう。これはイスラム国と言われていたものがイスラミックステートと呼ぶようになったのと同じ政治的な理由だ。国だと認めたくないのだ。
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