先週の金曜日は、為替相場では調整モードということもあり、朝からドル円は86円台でながらくステイしていたので、ちょっと攻め口に欠いていた。欧州時間でドル円は再び85円台に逆戻りしてきたが、ちょっと突っ込んでいく気にはなれない。とくに介入が怖いというわけでもないが、まずはいったんの底はやってしまったのかなという感じもあった。
それに少しは戻ったために溜ってしまったであろうショートポジションを切らせに動いたほうが、同じ下がるにしても下がりやすいと思ったからだ。よほどの材料でも出てこない限り、ドル円相場が崩れそうもない。このままズルズル下がるようなことになっても、新安値をトライしない限り、ドル円には手を出さないでおこうと決めた。
ニューヨーク時間で出てきたアメリカの経済指標はまちまちだった。注目の小売り関連は若干、悪くて、インフレ指標は予想の範囲内。米国株が安いレベルでスタートしたまま戻らないのだが、為替相場では大きくリスク回避になることはなかった。しかしギリシャやポルトガルのGDPはちょっと失望だったし、スロバキアがギリシャ支援をしないことを議会で決定したり、アイルランドやスペインなどいわゆるPIGS諸国とドイツ国債のスプレッドがひろがったりと、どうも気になる話しが出てきている。
まださほどクローズアップされてはいないが、いつまたマーケットから問題視されてくるかわからない火種はたくさんある。ユーロが安くなったのも、こうしたこともあるのだろう。だが、どちらかというとドルの全面高。ドル円も86円台で終了した。
さてお盆明けの今週の相場だが、ちょっとユーロの値下がりが気にかかる。今回の戻しのマックスは1.33台。そこから600ポイント近くの反転下落となっている。先週の後半は世界的に株安に見舞われたから仕方のないところだが、ドルを積極的に買っていく理由がないので、相変わらずの消去法的なドル買い相場となっているだけだ。
日本株か欧州株が崩れ出すと、大きくクロス円が値下がりする可能性が強まってきており、ぜひともユーロ円の戻り売りで臨みたいと思っていた。朝方に出た日本のGDPは事前のコンセンサスをかなり下回ったため、東京オープンはリスク回避となりユーロ円も109円台前半まで売られた。
しかし突っ込み売りも怖いので様子を見ていたら、ほどなくまた110円台前半まで戻してきた。中国株の上昇に引っ張られた格好だ。名目GDPでついに日本は中国に抜かれたかも?という話しも出ていた。いずにしても日本発の材料のインパクトもますます弱まっていくのだろう…。
欧州市場では朝いちで株価は勢いよく上昇していたが、すぐに反落してきた。先週のレンジの半値あたりとなる111.58付近を最大の戻しと想定して、とりあえず110円台を割れてきたところで、ユーロ円をショートにしてみた。今晩の21時半のエンパイア指数にはじまり、23時の住宅指数までの間に一度は決着をつけるつもりでいる。
日本時間 19時00分
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※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年12月2日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
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