昨日の午前中、日本の首相が突然の辞任を発表した。方向感に欠けていたマーケットにとってのインパクトは大きかったようだ。ドル円は91円台になかなかステイできなかったが、発表直後に91円台の後半まで一気に駆け上がった。
早々に次期首相に名乗りをあげた菅氏は「95円くらいがいい」と財務大臣に就任した会見で異例にも具体的に発言したのは今年のはじめだ。円安志向だと見られているための連想売りもあるだろう。ユーロ円も111円ちょうどから150ポイント近く上昇した後は、欧州市場に移っても下値を切り上げていった。
私としては東京時間でドル円ショートのポジションを損切らされたので、もう一度ショートで入り直すかどうか、米国市場まで待つつもりでいた。だが、分が良くない気はした。欧州株の午前の動きを見ているかぎり、あまり下落もしないし、グローベックスの米国株も堅調。
あげくはマイナーなアメリカの雇用関係の数字が前月よりも改善したことで、木曜、金曜と続く雇用データへの期待まで囁かれる始末である。まあどういう理由であれ、反発したいところだったのだろう。
ニューヨークオープン後も米国株は堅調さを増していった。これではリスク回避で売られやすいクロス円やドル円での下落を狙ってのショートにはとてもできない。かといって基本がベアスタンスなので、上値を追っていく勇気も沸いてこない。まったくお手上げ状態。
その後に発表になった中古住宅販売保留の結果は予想よりも良いもので、ドル円、クロス円はさらに上値追いとなった。ああ、でもきっとこんな時には上がってしまうのだろうなとは思ったが、ドル円は92円台前半、ユーロ円も113円台をタッチしていた。
本日はいろいろなイベントがあるが、ADP雇用者数には注目が集まる。欧州序盤にはドル円は92.70台、ユーロ円は114円台をつけにいった。ユーロ円は4時間足でみると、5月の後半から108円後半から114円台前半とみられるレンジで動いてきている。レンジの上限ではちょっと逆張ってみようと、114.35に売り注文を置いてみた。トレンドとは逆なのでロスカットは30ポイント上と近めにしている。
ただ日本の新首相が誰になるか、そして期待の雇用統計も金曜日なので、基本的に今晩は様子見で見ている参加者が多いように思う。失業保険もよほどビックリでもない限り、ペイロールの前日だしあまり相場を動かす要素とはならないだろう。できれば私も何も持ちたくないのだが…。
日本時間 19時30分
ただ日本の新首相が誰になるか、そして期待の雇用統計も金曜日なので、基本的に今晩は様子見で見ている参加者が多いように思う。失業保険もよほどビックリでもない限り、ペイロールの前日だしあまり相場を動かす要素とはならないだろう。できれば私も何も持ちたくないのだが…。
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