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西原宏一_メルマガ取材記事
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ドル・円・ユーロの明日はどっちだ!?

【09年予想】山中康司さんに聞く(4)
~日本が単独で為替介入する可能性~

2009年02月05日(木)12:36公開 (2009年02月05日(木)12:36更新)
ザイFX!編集部

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「【09年予想】山中康司さんに聞く(3) ~急激な円高時にユーロ/円は100円へ~」からつづく)

■ドル/円80円割れでは日本の単独介入があり得る

 円高が進み、ドル/円が80円を割れるかもしれない、ユーロ/円が100円を割れるかもしれないという局面が来たら……山中さんは日本の為替介入の可能性があるという。

 「日米の協調介入は絶対にないでしょうが、日本の単独介入はあり得ると思います。米国はビッグスリーがこんなに大変な時ですから、円以外ではドル安となっていない中で、米国の自動車産業にとって有利となる対円での『ドル安』を止めることはないでしょう。

 でも、ドル/円の80円割れを阻止しようと日本が単独で介入することはあると思います。ユーロ/円での介入もあり得るでしょう」
米ドル/円 週足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足

 日本の為替介入は財務大臣の指示に基づいて日銀が行う。これは2004年3月を最後にずっと行われていないが、さらなる円高が進んだ場合、久々に円売りドル買い、円売りユーロ買いの為替介入があり得るという山中さんの見解だ。

 「そういった介入などの動きが出てくると、それをキッカケとして相場が反転するのではないでしょうか。

今年1年みたいな長い期間で考えるなら、『ああ、やっぱりあそこが底だったね』といった場面を今年は迎えることになると思っています」
■パニック的な急落になったら買いなのか?

 先ほども山中さんの話に出てきたとおり、ドル/円が75円、ユーロ/円が100円、豪ドル/円が50円といったレートをつける時はパニック的な急落になっている可能性がある。恐ろしい場面だが、そこで底をつける可能性ありということなら、そういう時は思い切って買うのがいいのか?

 「いいえ、それはちょっと危険でしょう。仮に長期投資で臨むにしても、相場の流れに逆らってはいけません。たとえば、豪ドル/円が50円をつけてから、55円ぐらいまで戻し、『ああ、やっぱり底だったな』と確認してから買っても遅くないのです」
豪ドル/円 週足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 週足

■素直に損切りして、負けは負けと認めることが大切

 「また、短期投資の場合はストップロスの注文を常にきちんと入れておくことですね。

 今年の相場は昨年に続き、まだまだ荒い動きをする可能性があります。個人投資家のみなさんには『証拠金の管理はしっかり』ということを強調しておきたいですね。

 自分の思惑と逆に動いた時は素直に損切りすべき。負けは負けと認めましょう。そうすれば、再び相場で取り戻すチャンスがあります。1回ですべてを失うようなやり方はせず、常に余力を残したトレードを心がけるのがいいと思いますよ」
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