7月はじめくらいからユーロ圏の信用不安が少し和らいでからというもの、それなりに欧米の株価は高値圏にへばりついていて、経済指標で悪いものが出ても、へろへろとまた上昇へと向かうという展開が続いていた。お陰で私は何度もクロス円のショートにチャレンジしているが、下向きに走りそうで走らないという場面に何度も出くわしてきた。
昨日はニューヨーク市場で予定されているイベントもなく、米国株の動きだけがポイントだ。もしも米国株がそのまま回復基調になっていくようであれば、一旦ユーロ円のポジションを止めねばならないと思っていた。そもそもドル円については日銀の実弾介入はないと見られているが、やはりみんな85円ちょうどを前にして売りづらいようだ。85円付近までは下がってもそこで止まってしまうのだ。
米国株はスタート直後から軟調な滑り出しに傾き、ユーロ円はついに107円台に突入してきた。今年の安値である107.27を下回ってきたら、売り増すぞ!と私は臨戦態勢に入った。しかし米国株の下落も一段落。ユーロ円も107円台ミドルから少しずつ上に戻り歩調なので、ずっと見ていてもしかたない。107.25に売り増しのストップ注文を置き、108.70にすべてのロスカット注文だけ置いて相場から眠りについた。
5時台に起きて確かめたが、OCO注文はどちらもできていなかった。ユーロ円は108.20まで戻していたが、再び107円台後半に後退していた。米国株は低位で小康状態を保っていたが、最後の最後で少し売り込まれていた。ドル円はなんとかニューヨーク市場でも85円台をキープし続けていたが、アジア市場ではついに85円台を割れ。とりあえず昨年11月の安値84.82を下回ってくることはなかった。
ユーロの売り増し(@は107.25)はアジア時間の午前中にダンになったが、その後は日経平均株価が9000ちょうどを挟んでの一進一退。ユーロ円も107円台前半の小動きが続いていた。
それにしても今回のドル円、クロス円の下げには腰が入っているという印象だ。官首相は白川総裁と15分しか話さなかったらしいし、財務大臣が為替について発言するたびに円買いになっているような有様だ。私も気合を入れてユーロ円ショートのポジションで粘ってみたい。
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