昨日の海外市場ではドル円が下値ブレークとなった。私も再度、ドル円のショートを新安値であるところから作っていったが、ペースはのろいものの、まったくのショートカバーなしであった。82.50割れでも82.30割れでも少量ずつの売り増しを敢行し、81円台への突入を待った。
言うまでもなく、このまま下がり続けるのならば、それでもよい。限りなくショートポジションを増やし続けていくだけ。歩みは遅い。ユーロドルなども含めてテクニカルにドル安が加速しているだけで、ファンダメンタルズは良好だ。イニシャルクレームも良かったし、肝心のリスクの本尊である米国株も今年の最高値のレベルに接近している。原油や金価格が高くても腰折れしない経済状態でもある。
ポジション量が増えている分だけ、ドル円の戻りに対しては厳しい目を注いでいた。そして米国株がオープンするころには、高く始まった米国株を意識して、ドルの買い戻しモードに入った。ユーロドルが1.40台をつけていたのに、高値からは100ポイント以上も急落してきた。ドルの買い戻しである。私もあわててドル円を全部買い戻した。@82.36であった。
安値への突っ込みが止まったこともあって、この日のドル円の動きへの興味は急速に薄れてしまった。言うまでもなく次に触手がわくのは、安値である82.15を下回ったところからだ。私は81.95に売りのストップ注文を置いて就寝した。
本日のこれまでの為替相場はまったくの小動き。やはり今晩の雇用統計に向けて様子見の姿勢も加わっているのだろう。アジア時間では仲値決めに向けて若干の円売りステージも見られたが、その後はドル円の上値は重い。
注目の雇用統計であるが、先日のADP指数では悪かったので、多少の数字の下振れが心配されるところ。なかでも民間部門の就業者数が予想では7万人から8万人あたりの増加がコンセンサスとなっている分、悪かった方向での反応が大きいかもしれない。しかも月曜日はアメリカ、カナダはお休みに入るので、早めの決着がなされると思われる。勝負は夜中の0時あたりまでだと考えて、素直に指標の方向に張っていこうと思う。
週末にはG7が控えている。今の日本を取り囲む環境は2003年の秋の中東で行われたG7の時とよく似ている。日本は為替介入を批難され、ドル円は翌2004年の末には100円割れ寸前まで20円くらい落ちた。今回もその恐れがあるのと同時に中国にも通貨切り上げ圧力がかかっている。しかも月曜部はアメリカ休み。とても恐ろしいかも。
日本時間19時00分
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