中国は明日から長期の休みに入る。その前の景況感の発表であったが、製造業のPMIは予想を下回った。かねてから中国経済のスローダウンがささやかれていたが、それが現実のものとなった格好だ。アジア株は一斉に値を下げて、市場はリスクオフ。ドル円は112円台に乗せていたのだが、これも流れに抗しきれず押され気味となった。
130円台まで戻していたユーロ円だったが、欧州時間では大陸税の売りに押され、一方的にズルズルと下げる展開となった。ニューヨーク序盤まではドル金利は高い水準を維持していたので、私はユーロドルを売ることにした。
クロス円の重さがそのうち効いてくるだろうと読んだからである。しかしユーロドルは1.15台の中盤で踏みとどまった。底値では拾えなかったものの、私は朝型になってからなんとか利食いで買い戻すことができた。
アメリカ議会でつなぎ予算の通貨が濃厚となったので、米国株は堅調にスタートした。しかしそえはあくまでも暫定予算でしかない。債務上限の適用除外が削除されたままだったので、それが1ヶ月後には再び問題になることが意識された。米国株はニューヨーク時間の終盤で再び値を下げて、そのまま安値引け。
結果的にはクロス円の下げがきつかった。問題はそれが今日のマーケットでも継続するかどうかである。本日は自民党総裁選などのかく乱もあってずっと割高に推移していた日本株が、久しぶりに大幅下落となった。ただ為替相場のほうは先んじて動いた分だけ、東京時間では落ち着いた値動きになっている。それでもクロス円は売り目でウォッチしている。
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