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田向宏行
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YJFX!はGMOグループ入りで外貨ex byGMOへ!
FX業界勢力図はどう変わった?

2021年10月12日(火)12:24公開 (2022年11月10日(木)15:32更新)
ザイFX!編集部

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YJFX!がGMOグループに入って、外貨ex byGMOが誕生!

 2021年9月27日(月)、ヤフー傘下のFX会社だったワイジェイFX(YJFX!)が、GMOフィナンシャルホールディングス(HD)の完全子会社となり、外貨ex byGMO株式会社が誕生いたしました!。
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GMOグループがYJFX!を買収!サイバーエージェントFXが外貨ex byGMOに至るまで

外貨ex byGMO株式会社誕生!

(出所:外貨ex byGMO)

 FX取引金額シェアが業界1位GMOクリック証券を擁するGMOグループが、同じく業界4位のYJFX!を買収するという驚きのニュースが明らかになってから4カ月(※)。

(※FX取引金額シェアの順位は日本経済新聞の推計によるもの)

 YJFX!と言えば、PayPay FXになることが予告されていながら実現しなかった、という前例もあったため、最後までわからないぞ…と警戒してしまったところもありましたが、ようやく、無事、「外貨ex byGMO」に生まれ変わりました!
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 といっても、会社名が変わった以外、表向きには特に何も変わっていません。公式サイトのトップ画面もご覧のとおり、左上のロゴと、バナーの告知内容がアップデートされただけです。ロゴのカラーも、YJFX!のものを踏襲していますね。

外貨ex byGMO 旧公式サイト(上)と新公式サイト(下)
外貨ex byGMO 旧公式サイト(上)と新公式サイト(下)

(出所:外貨ex byGMO)

 公式サイトでも、取引ツールや取引ルールについては変更がないと、アナウンスされています。

取引ツールや取引ルールについては変更なし

(出所:外貨ex byGMO)

 ただし、WEBブラウザ版取引画面のログインページを含む、公式サイトのURLは新ドメインに変更されています。

公式サイトのURLは新ドメインに変更

(出所:外貨ex byGMO)

 現状は、旧サイトから遷移されるようになっていますが、ブックマークをされている方などは、新サイトへ変更しておく方がスムーズにログインできますね。

 経営陣は、旧YJFX!陣営の4人中3人が引き続き在任。そこにGMOサイドから、GMOクリック証券の代表取締役社長およびGMOフィナンシャルHDの取締役兼代表執行役社長を務める鬼頭弘泰氏を含む3名が加わり、6人体制となりました。

外貨ex byGMO 経営陣
外貨ex byGMO 経営陣

(出所:外貨ex byGMO)

 GMOフィナンシャルHDの公式サイトで、日本を代表するインターネット総合金融グループを目指して挑戦し続けます。というメッセージを発信している鬼頭氏。目標の実現に向けて1歩前進、と言えそうです。

FX取引高では1位のGMOクリック証券に推定4位の外貨ex byGMOが加わって、GMOグループがおそらく断トツに!

外貨ex byGMOの誕生によって、GMOフィナンシャルHDは、GMOクリック証券FXプライムbyGMO外貨ex byGMOという、3つのFX会社を傘下に抱えることになりました。

 FX業界の大きな企業グループが、さらに一層拡大したことになります。

GMOフィナンシャルHD傘下のFX会社3社
GMOフィナンシャルHD傘下のFX会社3社

(出所:外貨ex byGMO)

 日本のFX業界で取引高については、1位の座を長年、GMOクリック証券とDMM.com証券が激しく争ってきました。

 GMOクリック証券は2021年1月に、2020年のFX取引高が世界1位となったこと、国内では9年連続1位となったことを発表しています(※)。

(※Finance Magnates「2020年年間FX取引高調査報告書」において、2020年1~12月のFX取引高(売買代金/ドル換算)1位を獲得)

GMOクリック証券は2020年のFX取引高が世界1位

(出所:GMOクリック証券)

 企業グループとして考えれば、ここに国内FX取引高4位と推定される主要FX会社の1つ、外貨ex byGMOが加わったことになりますから、FX取引高ではGMOグループが断トツの存在になったのはおそらく間違いなさそうと思われます。

FX口座数では、GMOグループはDMM.com証券を引き離したが、SBIグループも忘れることはできない

 FX口座数ではどうでしょうか?

 2021年8月のデータになりますが、GMOクリック証券「FXネオ」の口座数は72万3802口座、FXプライムbyGMO「選べる外貨」は21万1729口座、YJFX!(現外貨ex byGMO)は42万2732口座となっており、グループ全体で合計135万8263口座を誇る大所帯に。
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 一方、取引高でGMOクリック証券と1位争いをしてきたDMM.com証券の口座数はどうでしょうか? DMM.com証券は「DMM FX」と、外為ジャパンFXの2ブランドを展開してきましたが、その口座数は2021年8月時点で85万口座を突破している状況(外為ジャパンFXは2022年9月にサービス終了)。
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 企業グループとして考えれば、GMOグループはFX口座数でDMM.com証券にかなり差をつけたことになります。

 ただ、FX口座数の比較でいうと、SBIグループも忘れることはできません。

 そして、そのことを紹介するためには、FX業界関係者が注目していたある調査データがあるときから発表されなくなってしまったことに触れたくなるのです。

矢野経済研究所による「有力FX企業17社の月間データランキング」は2019年11月分を最後になぜか発表されなくなった

 その調査データとは、矢野経済研究所が発表していた「有力FX企業17社の月間データランキング」というものです。

 このデータは網羅的にすべてのFX会社を調査対象としたものではなく、調査に対して無回答の場合はデータから除外され、基本は会社ごと単体のデータとなっているのに、SBIグループだけはSBI証券、住信SBIネット銀行、SBI FXトレード3社を合計した数値になっているという、調査者の苦労がしのばれるデータランキングになっていました。
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 しかし、そのように完全ではない側面があったとしても、貴重なデータランキングだったので、FX業界関係者が注目する存在だったのです。

 しかし、毎月発表されていたこのデータランキングは2020年1月6日発表された2019年11月分を最後になぜか発表されなくなってしまいました。今でもこのデータランキングが発表されていれば、各FX会社を比較して、業界勢力図の変化を読み取ることがやりやすかったのですが…。

 前置きが長くなってしまいましたが、この「有力FX企業17社の月間データランキング」が最後に発表された2019年11月分の段階で、SBI証券、住信SBIネット銀行、SBI FXトレードの3社を合計したSBIグループの口座数は、127万6017口座となっていました。

有力FX企業17社の2019年11月口座数ランキング
有力FX企業17社の2019年11月口座数ランキング

(出所:矢野経済研究所)

 現在はそこから相当な口座数が増えていることが推測されます。

FX口座数は、SBIグループをGMOグループが追ってきているが、まだグループとしての1位はSBIグループと推測される

 そして、そのことがわかる資料はないかとザイFX!編集部が調査を進めてみたところ、2021年7月29日に発表されたSBIホールディングスの2022年3月期第1四半期の決算説明会資料に新しいおおよその状況が記載されていることがわかりました。

 具体的な細かい数字まではわからないのですが、この決算説明会資料には口座数推移のグラフが掲載されており、2021年5月の段階でSBIグループは150万台の口座数であると読み取れるのです。

 その資料には「国内FX取引におけるSBIグループ(SBI証券、SBI FXトレード、住信SBIネット銀行の3社合計)の口座数と預り残高はともに競合他社を圧倒的に凌駕」との見出しが躍っていました。

 確かにこの決算説明会資料が発表された2021年7月の段階では、このことは間違いではありません。

 ただ、本記事でお伝えしているとおり、2021年9月末、旧YJFX!(現外貨ex byGMO)はGMOグループ入りを果たしました。これにより、GMOグループ全体の口座数はSBIグループ全体の口座数にまだ肉薄するとまではいっていないと思われますが、結構迫ってきたといえる状況だと思われます。

 さらにSBIホールディングスの資料を見る限り、預り残高については、旧YJFX!(現外貨ex byGMO)を統合したGMOグループは、SBIグループをすでに追い抜いているのではないかと思われました。

 いずれにしても、熾烈なFX業界内の勢力拡大競争はまだ終わらないということではないでしょうか。

外貨ex byGMO「外貨ex」はGMOクリック証券「FXネオ」とFXプライムbyGMO「選べる外貨」、それぞれの特徴を併せ持っている!?

 そして、GMOグループにおけるFX関連事業が、今後どう展開していくかも気になります。

 というのも、これまでのGMOフィナンシャルHD傘下の2ブランド、GMOクリック証券「FXネオ」とFXプライムbyGMO「選べる外貨」は、FX口座としてはそれぞれ異なる特徴を持った2口座でした。

 GMOクリック証券「FXネオ」は、スプレッド縮小競争を牽引し、機能性、操作性に定評のある取引ツールを提供するなど、初心者からベテラントレーダーまで幅広く支持されるFX口座と言えます。
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 片や、前身のFXプライムを、おそらくこのために設立されたGMOフィナンシャルHD(当時の名称はGMOクリックHD)が買収して誕生したFXプライムbyGMO「選べる外貨」は、スプレッドはそこそこながら、高い約定力を誇り、スキャルピングも推奨。また、無料のオンラインセミナーを開催するなどユーザーフォローも手厚いFX口座です。
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 ところが、今回誕生した外貨ex byGMO「外貨ex」は、元々はサイバーエージェント系、その後はヤフー系と、インターネット事業系列のFX会社であり、スプレッドの狭さを強みにしているという点で、GMOクリック証券「FXネオ」と重なります。

 一方で、外貨ex byGMO「外貨ex」は「外貨exアカデミー」というコンテンツを設け、トレンドレポートの提供や、同社のFXエバンジェリスト・遠藤寿保氏の分析動画やブログを発信するなど、FXプライムbyGMO「選べる外貨」のようにユーザーフォローにも注力しています。
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 また、外貨ex byGMO「外貨ex」はFXプライムbyGMO「選べる外貨」と同様に1000通貨単位からの取引が可能なのですが、FXプライムbyGMO「選べる外貨」は1万通貨未満の注文料だと取引手数料がかかるのに対し、外貨ex byGMO「外貨ex」は1000通貨の取引でも無料。なお、GMOクリック証券「FXネオ」は、1000通貨単位の取引はできません(GMOクリック証券「FXネオ」も、2022年10月から1000通貨単位の取引が可能)。

 そんな、ある意味、既存の2社の特徴を兼ね備えたFX口座ともいえる外貨ex byGMO「外貨ex」の誕生で、GMOグループ内での今後の棲み分けや方向性がどうなっていくのか、非常に気になります。

 ちなみに、先ほど紹介したライバルのDMM.com証券は、2022年4月9日(土)に外為ジャパンのサービスを終了して「DMM FX」に統合、FX口座を一本化することを発表しています。。
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 そういう意味でも、GMOグループ各社の動きは見逃せません。

(ザイFX!編集部・上岡由布子&ザイFX!編集長・井口稔)

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