昨日は日本株が急騰した。これは新政権が金融課税を見送ることを表明したためでもあるが、それはある程度、想定済みの事だったはずだ。重要なのは週明けの中国市場で中国株の崩れがなかったことだ。それで先週までの株価の押し込みで拾いたいと思って居た人びとの背中を押したまでなのであろう。
そうした堅調な株価によってマーケットではリスクテークの流れが強まって、ドル円が112円台の前半から112円台の後半まで買い進まれた。ユーロドルが動いていないので、ドル円の上げはモロにユーロ円の上げにつながった。
欧州序盤では短期的なストップロスも巻き込んで、ドル円は113円台に乗せてきた。すでに112.40を越えてきた辺りから上値抵抗は突破したということで、テクニカルな買いが集中したのだろう。為替相場はほとんど動かない日々が続いてきたので、出動をうかがっているタイミングを計っていたプレーヤーが-続いたものと見られる。
私も機械的に112.50アッパーからロングでついていった。ぴょんと跳ね上がるような局面はなかったが、じっくりと持ち続けることができた。113円台に乗せてきたところでやめてしまったが、それだけ動かない値幅のない日々に自分が慣れてしまっていたのだろう。
もっと粘ろうという意欲がわかなかったのだ。ここはトランプが当選して以来の高値である118円台までも視野に入れておくべきなのかもしれない。しばらくはドル円もユーロ円も押し目は拾っておくというスタンスが必要となろう。
しかしニューヨーク時間では原油価格が一段高下に加えて、銅やアルミなどの原材料価格もあがってきたので 企業コストの悪化が意識されることとなった。ムードは逆転し、米国株は安値引けした。それでドル円やユーロ円の上げも一服したのである。
日本時間 14時00分
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