昨日は原油価格が今年の最高値を更新こそしなかったが、高値圏での張り付き。そうしたコモディティ価格の上昇もあって、米ドルの長期利回りは上がった。軽いインフレ懸念といったところだろう。物価高なのに世界中の金融当局がインフレ進行を認めない状況下での、マーケットの催促という側面も強いようだ。
私は東京クローズ後に下がってきたドル円を拾おうと思った。ドルの押し目買いのスタンスを維持したかったからである。ドル円は114.05で買ったものの、前日と違ってあっさりと113円台に滑り込んだ。自分のストップロスは113.85でおいてあったので、たまたま引っかからなかったが、横で動いているユーロドルが意外に強い。
ユーロ円の買いが激しく入っていたからだ。ユーロ円は133円台に乗せてきて、なおも堅調。ユーロクロス全般が強くなった。あんまりにもユーロドルが強く見えたので、ドル円のロングは持ちきることができず、114円台に戻してきたところで逃げのつもりで速攻で止めたのである。
原油価格の上昇は市場のリスク許容度の増大を表すものとされている。しかるに米国株も一段高し、ダウ平均もS&P指数も、はや史上最高値に急接近しつつある。企業決算で良いものが並んだのだが、これとても想定の範囲内で市場は織り込み済みのはずである。市場のリスクと直接の関係はないものの、ビットコインも64000ドル台まで上がってきており、こちらも過去最高の64789ドルに急接近してきている。
そうした値上がりが相次ぐマーケットでは、不安定さが増しているようにも見える。値段が高いのだから、そこをあえて逆張りしてまでショート攻めする必要はないが、急激な流れの変化には注意をしておきたいところだ。
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