ギリシャ国債の利回りがどんどんと上がり続けている。当然のように同じユーロ建てにあるドイツ国債の利回り格差(スプレッド)も拡大していて、昨日もユーロ導入以来の最大値をつけた。ギリシャ問題はなんだかまた振り出しに戻ってしまったかような様相を呈してきた感じもする。
マーケットは、先月にギリシャが発行した短期の国債入札が好調だったことで安心感を強めて、リスクテーク方向に切り返してきた面は否めない。当事者であるギリシャもすっかり気を良くしてしまったのか、電撃的に先月末に中期債まで発行した。しかし結果として予定額の3分の1の応募しかなかったことが尾を引いているのかもしれない。
さらに今月はアメリカでの債券発行を考えているようだが、どうもギリシャが債券を売りたい先と、ギリシャの債券を買いたい先が違っているらしく、ちょっと雲行きが怪しい感じもある。どちらにしても昨日のギリシャ国債の利回りは7%台に乗せてきているが、先月に発行した7年債の利回りは5.9%であった。
EU内の支援の条件交渉においても、ドイツが高金利での融資をもとめているという話しも聞こえてくるし、ギリシャにとってはお金を得るための調達コストが上がる可能性を示している。
ただでさえ緊縮財政を強いられているのに、ギリシャにとってはなかなか辛い状況だろう。ギリシャ国内では富裕層はお金をどんどん海外に移しているようだし、ギリシャの民間銀行の格下げも問題になってくるかもしれない。
昨日のユーロドルは1.33台ミドルではじまった。週初の1.35台などはるか遠くに感じるうえに、1.34台ですらなんだか簡単に戻りそうな気配はなかった。むしろ3月下旬につけたユーロドルの安値である1.3264を割り込んでいくのかどうかが注目されていた。
欧州時間に入るとユーロドルは安値方向をトライしにいった。しかしすでに短期筋のユーロショートもかなり溜ってきているのか、1.3300付近ではショートカバーの買い戻しもかなり出ていたようだ。安値更新とはならなかった。
夜のアメリカの失業保険は悪かった。夕方にはユーロ円は123.40近辺の安値をつけていたのだが、すでに指標の発表前には124円の手前まで戻って来ていた。米国株は金融危機が起きて以降の戻り高値を週初に連日で更新した後、PIGS問題の再燃で下落に転じていた。ここでマーケットが素直にネガティブな材料を織り込んで、もう一段の株価下落があれば、もうひと勝負になるはずだと、私は株価の下落局面では下がる傾向にあるクロス円の代表格、ユーロ円を売ってみた。
しかしまったく、不発だった。
ユーロ円は20ポイント程度落ちただけで、すぐに戻ってきた。それどころか、英国、EUの金利会合は予想通りにノーインパクトだったが、会合後の会見で、トリシェ総裁が「ギリシャがデフォルトに陥る予想はしていない」という発言に、ショートカバー勢が乗っかる格好となった。私は即効でポジションを損切った。
本日はイベントも少ない。米国市場の昨日の後半は、3月の小売が好調だったということで米国株は反転している。しかし消費マインドが最悪であった去年の3月との比較なので、かなり良くてもそんなに喜ぶほどでもないような気もする。とにかく4月はこのままマーケットがリスクテークを続けていけるのかどうかを占う重要な月になりそうだ。
米国株の一日の値幅レンジはとても小さいままずっと上がり続けてきた。もしも下にドライブがかかった際には、リスク回避の動きはかなり大きなものになる可能性も否めない。もちろんどうなっていくのかはわからない。私としてはロスカットまでの距離を小さくして、ドル円、クロス円は戻り待ちショートで臨み、値幅としての妙味をゲットする作戦でいこうと思っている。
日本時間 18時40分
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※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年11月5日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
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