週末には良いニュースと悪いニュースがあった。良いほうは中国の中央銀行が来年も緩和姿勢を続けると表明したことだ。これで金融的な側面からの市場の支援が得られるということだ。しかしこれは裏を返せば、不動産業の先行きはまだ明確にはどうなるのかわからないということだ。
一方で悪いニュースというのは、大陸ヨーロッパを中心にコロナ感染が拡大しているという事実だ。クリスマスを通じて多くが出歩いているので、さらなる感染者数の増加も見込まれるところ。こうした材料の後で、週明けのマーケットはどちらで反応するのかが気になった。
アジア時間では小動きだったマーケットだったが、欧州時間からはリスクオンの流れが明確になってきた。欧州株も強く、ドル円は先週の高値を超えてきた。ユーロドルはあまり動かなかったせいもあり、ユーロ円が130円台に乗せてくる。そしてニューヨークオープン前にグローベックスでS&P先物などがオール・タイム・ハイを越えてきた。
まだクリスマス休暇のプレーヤーも多いため、相場の動きはとても鈍く。スピードも遅い。しかしドル円は着実に値を切り上げてきて、114.90あたりまで高値を拡げた。今年のドル円の高値は115.50くらいだが、もうそのレベルが視野に入ってきた。
ただ日本人の市場参加者がそろそろ仕事納めに入るので、輸出企業などからのドル円のオファーなどが目に見える形で出てくる。それが目先のドル円の上げに対して抵抗しそうである。それでも私としてはドルについてはブルで構えるつもりである。
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