年末の31日は欧州サイドが休みだったこともあり、市場参加者は少なかった。しかし薄いながらもリスクテークの強さは変わらず。米国株やドイツ株は史上最高値に急接近した。それでリスクに敏感なユーロ円も一段高し、131円台に乗せてくる局面もあった。
新年となって3日のマーケット。アジア時間でもリスクオンムードが続き、ドル円が上昇して昨年来の高値である115.52まであとわずかのところまで登り詰めた。ニューヨーク時間ではファウチ所長が今回の新種株では入院患者数が少ないと強調したので、市場には安心感が流れた。
また先日、大量のリコールを打ち出したテスラだったが、第4四半期にはアナリスト予想を上回る販売実績を示した。そうした好材料もあって米国株は史上最高値を更新してくることとなった。
昨日は久しぶりにドル金利の上昇が伴った。中国やロシアなどとの外交問題、コロナ感染、インフレ圧力の増大など、不安材料は一杯あるのに、市場は楽観的に傾きすぎているからなのだろう。リスク分の調整は金利上昇によって図られるしかない。
短期金利も上昇したが、10年ものの利回りが1.60%台に乗せてきたのも大きかった。それが為替相場でドル買いの根拠を与えることになった。ドル相場は総じて全面高となって、なかなかドルを売るような環境ではなくなってきた。
さて今日から日本も新年相場である。日本でもコロナ感染が拡がりつつあるが、今年も健康に留意してトレードに励んで生きましょう!
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