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田向宏行
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ドル・円・ユーロの明日はどっちだ!?

スプレッド0.8銭固定のFX会社登場!
FX会社のスプレッド競争が再燃か?

2009年04月17日(金)21:27公開 (2009年04月17日(金)21:27更新)
ザイFX!編集部

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ドル/円のスプレッド0.6銭固定! 衝撃の数字を引っさげて、FX業界に登場した会社がある。フォレックス・トレードだ。

■通常時スプレッド0.8銭固定のFX会社が登場!

フォレックス・トレードといってもまだご存じない方も多いだろう。同社のルーツは旧エキサイトFXだ。

 ポータルサイト「エキサイト」の子会社として営業していたエキサイトFXは昨年12月に営業を終了し、クリック証券に譲渡されていたが、それがこのたび、フォレックス・トレードとして生まれ変わったというわけなのだ。同社の営業開始は5月11日だが、すでに口座開設の申込みを受け付けている。

 さて、冒頭で紹介した「ドル/円のスプレッド0.6銭固定」というスペック。これは実を言うと、7月3日までの期間限定キャンペーンの数字だ。ただ、キャンペーンが過ぎた通常時でもスプレッドは0.8銭固定。驚異的に狭いスプレッドであることに変わりはない。

 また、ドル/円だけでなく、ユーロ/円が通常時1.8銭固定(キャンペーン時1.2銭固定)、ポンド/円が通常時3.0銭固定(キャンペーン時1.8銭固定)と、その他の通貨ペアのスプレッドも大変狭いものになっている。そして、顧客資産を全額信託保全している点も注目できるポイントだ。

 「ザイFX!」の「FX会社おすすめ比較」にも詳しいスペックを掲載しているのでそちらもご覧あれ(→FX会社詳細情報「フォレックス・トレード」)。

■そもそもスプレッドってナニ?

 さて、ここで「スプレッド0.6銭固定」ってナニがスゴイの? という読者のために、スプレッドの意味とスプレッド競争の歴史を絡めてご説明しよう(「歴史」といっても昨年以降の話だが…)。

 FXの取引コストには、大まかに言って、売買手数料とスプレッドの2つがある。しかし、売買手数料はいまや無料が主流(取引所取引である「くりっく365」は除く)。では、FX会社がおもにどこで収益を上げているかというと、それが売値と買値の差である「スプレッド」なのである。

 よくテレビのニュースなどで「為替は1ドル=99.15円~99.17円で取引されています」などと言っているが、この99.15円と99.17円の差=2銭がスプレッド。

 もしもこのようなレートの時、投資家がドルを買おうとしたら、99.17円で買えることになる。そして、もしも即座に売れば、99.15円で売れる。1ドルにつき2銭のマイナスになる計算だ。1万ドルを取引すれば、200円のマイナスである。これが投資家にとっては売買コストとなり、FX会社にとっては収益源となるわけだ。

 だから、投資家にとってのコストという観点からはスプレッドは狭ければ狭い方がいい。

 そこで、FX会社は顧客獲得のために、スプレッドを狭めていったのだが、それが、ある種究極のところまで行き着いたと思われたのが昨年夏頃の話だった。

■2008年夏に勃発した激しいスプレッド競争!

 2008年5月。この時点でドル/円のスプレッドが狭い会社というと、「1銭~」や「1~3銭」というのが主流だった。

 そんな中で1銭の壁を破り、「0.9銭~」というスプレッドを提示していたのがFXトレーディングシステムズというFX会社だったが、「0.9銭~」でも十分狭いスプレッドを「0.5銭~」とさらに狭めたのが2008年5月だったのである。

 次に動いたのは外為オンラインだった。6月にドル/円のスプレッドを「1銭~」から「1銭固定」に移行したのである。

 そして7月頃にはクリック証券、トレイダーズFXなどがついにスプレッド「0銭~」を打ち出したのだった(トレイダーズFXはその後、事業休止)。

 ちなみにここまで紹介したFX会社はすべて売買手数料無料。だから、スプレッドがおもな収益源となっているはずだ。それさえもゼロにしてしまったのだから、いったいどうやって商売しているのだろうか? と疑問がわいてしまうほどの激しいスプレッド競争が起こったのが昨年夏だったのである。
 ただし、ここでちょっと説明しておかないといけないことがある。スプレッドがゼロといっても、正確にはスプレッド「0銭~」と書く。「0銭」ではなく、「0銭~」なのであり、そこには「~」という記号がついているのだ。

 「0銭~」というのはスプレッドが一番狭い時は0銭だが、相場の状況次第でそれが1銭、2銭と広がることもあるという意味。常にゼロというわけではないのである。

■スプレッド「1銭固定」とはどういう意味か?

 では外為オンラインの「1銭固定」とはどういう意味か? これは相場が変動しても原則的には1銭のままスプレッドが変わらないことを意味する。

 しかし、そこにはさらに注釈が必要で、相場が普通に変動したぐらいだと、スプレッドは1銭のまま動かないのだが、ものすご~く相場が変動した場合はスプレッドが広がることもあり得るという話なのだ。外為オンラインのウェブサイトでは、原則1銭固定だけれども、「著しい流動性の低下及び相場急変時においてはこの限りではございません」と説明されている。

 結局、何が起ころうが、絶対完全にいつでも必ずスプレッド固定! というFX会社はないということ。けれど、まあ、たいていの場合はスプレッド不変というのがスプレッドの数字に「固定」とついている会社、そうではなく割と普段から変動しているというのがスプレッドの数字に「~」がついている会社ということになる。

■一巡したと思われたスプレッド競争だったが…

 さて、その後のおもなFX会社の動きだが、2008年夏頃にFXCMジャパンが「0.1銭~」へスプレッドを縮小。2008年12月にはMJパンタ・レイ証券が「1銭~」から「1銭固定」へ移行して、外為オンラインに追随した。ちなみにスプレッドを固定するのは難しい話のようで、それを標榜する会社はまだ少数派だ。

 また、今年に入り、2009年3月には上田ハーローFXがスプレッドを「0銭~」としている。

 そして、外為どっとコムひまわり証券セントラル短資FXも2008年12月から今年3月にかけて次々とスプレッドを縮小した。これらの大手FX会社は激しいスプレッド競争には加わらず、悠然と構えているように見えたのだが、それがついに動いたのだった。

 この3社はスプレッド“1銭”の争いには加わらず、「3銭~」とか「4銭~」だったスプレッドを「2銭~」に縮小させたに止まった。そして、これらの大手FX会社のスプレッド縮小が一段落したところで、昨年の夏に火を噴いたスプレッド競争は一巡したかなと思われたのである。

 そこに出てきたのが冒頭で紹介したフォレックス・トレード。一巡したと思われたスプレッド競争はここから再燃するのだろうか?

■スプレッド「0.8銭固定」の衝撃

 もう一度書いておくと、フォレックス・トレードの提示するドル/円のスプレッドは「0.8銭固定」(キャンペーン時0.6銭固定)。

 ここまで書いてきたことでおわかりのとおり、スプレッドの表示は“固定系”と“~系”に分かれる。

 そして、これまで“固定系”の究極は外為オンラインなどの「1銭固定」であり、“~系”の究極はクリック証券、上田ハーローFXなどの「0銭~」だった。フォレックス・トレード固定でなおかつ1銭の壁を打ち破った「0.8銭固定」(キャンペーン時0.6銭固定)ということの衝撃が改めておわかりいただけるだろうか。

「ザイFX!」には「FX会社おすすめ比較」というFX会社のスペックを比較できるコーナーがあり、その中の「取引コストで比べる」というページでは主要FX会社のドル/円スプレッドを比べることができる。こちらも参考までにご覧ください。

■スプレッドの狭さだけが唯一絶対の要素ではない

 ただし、スプレッドの狭さだけをFX会社選びの唯一の基準にすべきではないだろう。トレードツールは使いやすいか、どんな通貨ペアが取引できるか、為替情報は充実しているか、信託保全は完備されているか、サーバーは安定しているか、そもそも提示されたレートでサクッと約定できるのかなどなど…FX会社選びの注目ポイントはいろいろある。

 ほとんどのFX会社で口座維持手数料はかからない。また、口座はタダで開ける。それなら、いろいろなFX会社に口座を開設してみて、自分に合った会社を探してみるのもいいのではないだろうか。

(ザイFX!編集部・井口稔)
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