(「FXブロガー・EURO SELLERさんに聞く(3) ~ドル/円はこれからどうなる?~」からつづく)
ユーロについて、EURO SELLERさんはどうみているのだろう?
「欧州経済はソコソコがんばっていますが、ユーロは実体経済以上に買われてきたと思います。海外の友人から『欧州へ行くけど、滞在日数を前より減らしている』とか、『ユーロが高いから、ニューヨークに買い物に行く』なんていう話を聞きます。『感覚的にモノが高い』ということは実態以上のユーロ高になっている証拠だと思います」
■ユーロが利下げしにくい理由とは?
また、EURO SELLERさんはECB(欧州中央銀行)とFRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策の基本スタンスには違いがあり、それが米国とユーロ圏で利下げ状況が異なる要因だという。
「ユーロ圏の政策金利は4%とまだ高いですよね。ECBが利下げできないのは、インフレが気になっているのだと思います。
FRBは『物価の安定』と『雇用の安定』を両方見ながら、金融政策をとります。これをデュアル・マンデート(2つの政策目標)といいます。伝統的にFRBは景気が悪くなると、すぐ利下げしやすい傾向があるようです。
一方、ユーロ圏は1つの国ではありませんから、たとえば、スペインの景気が悪くなり、失業率が上がったとしても、ECBはスペインのために利下げはできないんです。結局、ECBは『物価の安定』だけを目標に金融政策をとることになり、これがFRBと違う点です。
また、ユーロ圏入りする前に物価が安かった国はユーロが流通するようになってから、ずっと物価高に苦しんでいます。だから、利下げしにくいという面もあります。
こうした事情により、ユーロ圏の金利が高いまま止まっている状況は当然景気に悪影響を及ぼすでしょう。
さらに欧州系金融機関は米国系金融機関と違って、まだまだサブプライム関連の損失を隠しているんじゃないか、という疑惑もあります」
■1.53を下に抜けるかどうか。そこに注目!
以上のようなことで、結局、EURO SELLERさんは「実態に合わないユーロ高は調整される時が来る」とみている。では、ユーロが下がるとして、ユーロ/ドルのチャートを見てみると、どのようなことが言えるのか?
「ユーロ/ドルは1.60に行くかというところで、ECBが口先介入しました。上値はこのへんになるでしょうね。下はどこまで行くかというと…。今は1.53をなかなか下に抜けない状況です。これより上で買っている人たちが投げない限り、1.53あたりで反発するんでしょう。1.53~1.54あたりにもみ合っている”節”がありますからね。
ユーロ/米ドル 日足
逆に1.53を下に抜けてしまうと、1.50あたりまでは”節”がありませんから、一気に下がる可能性があります。ただ、そうなったとしても1.50まではいかず、1.51あたりで止まるんじゃないかな。結局、ここ1年間は、1.51~1.59後半ぐらいのレンジを予測しています」
ユーロ/ドル相場のポイントとなるレートは1.53。もしも、ここを下に抜けると……まさしく”EURO SELLER”の季節がやってくるということだ。注目の1.53である。
(「FXブロガー・EURO SELLERさんに聞く(5) ~原油が上がれば、ドルは下がり、ユーロは上がる~」へつづく)
(ザイFX!編集部・井口稔)
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