昨日はアジア時間でドル円が126円台に乗せてきた。いつものことだが、黒田総裁が講演において円安は国益だみたいなことを繰り返したからである。日米間の金利差が意識されて、ドル円は上昇。ストップを巻き込んだ一時的な者で、すぐに緩んでくるのかと思われたが、なかなか126円ちょうどを割り込んでくることはなかった。
いろいろな評論によると、もうそろそろ上値の限界だろうとの声も聞こえてくるが、自分の手に枠をはめる行為は慎みたい局面でもある。20年ぶりの円安だというから、9.11で飛行機が墜落して、それに「応じて115円台で介入した結果、135円台まで上がってしまった以来のことである。
次なる目標は135円台と言うことになろうが、それは遠いことではない。3月で演じたユーロ円を見れば明らかである。3月8日に124円台まで押したユーロ円が、3月28日には137円台まで値を切り返しているのである。現在のドル円のレベルも同じようなものであり、十分にあり得る距離なのである。
米企業の決算が本格化し出したが、今期の1-3月機は業績があまり良くないものとされている。昨日はJPモルガンの決算があったが、特別な引き当てのため、利益幅はアナリスト予想に達しなかった。しかしデルタ航空が予約状況が良いとしたことで、コロナ禍からの復活を期待して米国株は大きく上げることとなった。
経済指標でのPPIは予想を超える大きなものとなった。これでは2-3ヶ月後に影響を与えるであろうCPIの伸びが怖くなってくる。しかし昨日のマーケットではドル金利、とくに短期金利が大幅に低下した。それにともなってニューヨーク時間ではドル安が進んだ。
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