昨日も早朝のセッションで円安が進んだ。もうパターンのようになっているようだ。同じ買うならばニューヨーククローズまでに買っても良さそうなものだが、どうもバリューデイトが変わってからでないと買い進まないようだ。ドル円は129.40あたりまで上がってしまい、実に3月の初旬につけた114円台からは15円幅の値上がりとなった。すでに去年1年間の変動値幅を超えている。
しかしその後は大きな調整が入った。2円近くの下落を余儀なくされたのだ。もちろん買いすぎという側面もある、ドル円ロングの短期的な積み上がりの投げも出ようというものだ。日米の金融政策の違いが明確になっているとは言え、夜中にワシントンでのG20財務相会談もある。
そこでは何も決まらないと考えながらも、日米の財務当局者が顔を合わせるのだ。そこで最近の円安について何か言及するかもしれないリスクもある。それゆえ一時的にポジションを外しておこうという意欲も旺盛となったものと思われる。
私も朝から129円台で喜んで高いところを買って攻めていたのだが、仲値決めを待たずに損切りがついて撤退させられた。128円台は手を出さずに、127円台に突入してから売りに転じたのだ。いかにも遅い出足となったが、仕方がない。戻り売りを何回かしているうちに、何とかそれまでのロスを取り戻すこともできた。しかしニューヨーク時間ではさらなる深押しというところまでは行かなかった。
今日はG20のついでのパウエル議長とラガルド総裁の記者会見がある。FOMC前に米ドル金利の意向をうかがい最後のチャンスとなる。すでにマーケットでは次の5月会合で50ベーシスの利上げ分を織り込んでしまっているので、かなり激しい言い方でインフレ警戒を示さないとサプライズとはならない。6月会合では75ベーシスの利上げも予想されるなか、注意を払っておく必要はあろう。
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