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トレンドは永遠に続かない? 20年ぶりの円安
相場で第19回ガチンコバトル開幕。上昇が続く
相場で自動売買を運用する際の注意点は?

2022年04月28日(木)16:20公開 (2022年04月28日(木)16:20更新)
ザイFX!編集部

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20年ぶりの円安の中、FXブロードネットの大人気企画「トラッキングトレード ガチンコバトル」の第19回がスタート!

 いやぁ、米ドル/円熱いですね! 20年ぶりの円安って、多くの個人FXトレーダーにとって、未知の領域じゃないですか!?

 そして、米ドル/円に負けず劣らず熱い戦いが繰り広げられているのが、FXブロードネット「トラッキングトレード ガチンコバトル」です!

FXブロードネットの「トラッキングトレード ガチンコバトル」

 毎月当コーナーで戦況をお届けしているガチンコバトル、4人のプレイヤーがFXブロードネットのリピート系発注機能「トラッキングトレード」で3カ月間300万円の資金を運用し、最終的な実現損益を競う大人気企画です。

 リピート系発注機能とは、指定した値幅の中で、新規注文と決済注文を等間隔で出し続けてくれる注文機能のこと。

【リピート系発注機能を徹底比較】
⇒FXの自動売買ができる口座を徹底比較!:(1)リピート系発注機能【ループイフダン・トラリピなど】

 トラッキングトレードは、以下の4つの項目をあらかじめ設定して運用する、リピート系発注機能です。

・取引する通貨ペア
・「売り」から入るか「買い」から入るか
・取引に使う金額(対象資産)
・注文を仕掛けるレンジ幅(想定変動幅)

 注文の間隔や最大注文数は、「対象資産」「想定変動幅」から自動的に算出されるため、初心者でも複雑な計算をせずに、簡単にリピート注文を出すことができます。

トラッキングトレード・イメージ図
トラッキングトレード・イメージ図

(出所:FXブロードネット)

個性あふれる4人のプレイヤーは全員がトータルでプラス益の成績

 現在は、2022年4月4日(月)からスタートしている第19回ガチンコバトルの真っ最中。

 4人のプレイヤーは、それぞれトレードスタイルの異なる個性あふれる面々なのですが、すごいのは全員がトータルでプラス益の成績を収めていること! 2017年の第1回トレードバトルから約4年間この企画が続いている中で、全員がプラス益なのはすごいですよね。

 せっかくなので、4人のプレイヤーについて、証拠金300万円での運用となった第11回(第1回~10回は証拠金30万円)から、直近の第18回までの2年間・全8回分の累計実現損益の多い順に紹介していきましょう。

 まず、直近8回分のバトル累計実現損益が382万2550円のチャーティスト先生です。

チャーティスト先生の第11~18回ガチンコバトルのトラッキングトレード運用成績
チャーティスト先生の第11~18回ガチンコバトルのトラッキングトレード運用成績

(出所:FXブロードネット)

 チャーティスト先生は、「相場の要因はすべて値動きに織り込まれているから」ということで、テクニカル分析重視でトレードを行うプレイヤーです。両建て戦略を取ることも多く、時には果敢に攻めた運用も行います。

 2人目のプレイヤーは、累計実現損益が252万9469円の怠け者の楽々投資氏です。

怠け者の楽々投資氏の第11~18回ガチンコバトルのトラッキングトレード運用成績
怠け者の楽々投資氏の第11~18回ガチンコバトルのトラッキングトレード運用成績

(出所:FXブロードネット)

 怠け者の楽々投資氏は、4人の中でもっともトラッキングトレードが自動売買であることのメリットを生かしているプレイヤー。というのも、「相場の予測は難しいので、わかりやすく考えてなるべくほったらかしで運用したい」というポリシーのもと、基本的には値動きの荒くない通貨ペアを選択し、一度設定したらなるべくほったらかしで運用するということを実践しているんです。

 そんな運用方法でありながら、4人の中で唯一、直近8回のバトルで一度もマイナスで終わったことがないという強者なんですよ!

 3人目のプレイヤーは、累計実現損益が118万3766円のトラトレめがね氏

トラトレめがね氏の第11~18回ガチンコバトルのトラッキングトレード運用成績
トラトレめがね氏の第11~18回ガチンコバトルのトラッキングトレード運用成績

(出所:FXブロードネット)

 トラトレめがね氏は第3回のバトルから参加したFX初心者のプレイヤーなのですが、実は第3回~第10回の、8回のバトルのうち、累計実現損益がプラスだったのは3回だけ。トータルでも収益率-50%と惨憺たる結果でした。

 そこでトラトレめがね氏が、第13回のバトルからとった捨て身ともいえる戦略が、「勝っているプレイヤーのマネ運用」

 というのも、この「トラッキングトレードガチンコバトル」は、各プレイヤーが自身の戦略や運用開始・停止等、トレードにかかわる情報を逐一公式Twitterで報告するルールになっているんです。

 トラトレめがね氏はそのルールをうまく活用し、「前回のバトルで優勝したプレイヤーがTwitterで報告した運用方法を見て、そっくりそのままマネをする」という戦法を編み出しました。

 マネ運用を始めてからのトラトレめがね氏は順調に収益を積み上げ、これまでの損失金額を帳消しし、トータルの累計実現損益をプラスにしています。

 そして、4人目のプレイヤーは、累計実現損益89万6462円のファンダメンタリスト氏です。

ファンダメンタリスト氏の第11~18回ガチンコバトルのトラッキングトレード運用成績
ファンダメンタリスト氏の第11~18回ガチンコバトルのトラッキングトレード運用成績

(出所:FXブロードネット)

 ファンダメンタリスト氏は、その名のとおりファンダメンタルズを分析してトレードを行うプレイヤー。第14回のバトルで一度、大きな損失を被ってしまったため、4人の中で最も累計実現損益が低くなってしまっていますが、直近4回のバトルはコンスタントに30万円台~40万円台の利益を積み重ねています。

 以上4名のプレイヤーの熱いバトルを見守るもよし、自分もプレイヤーのTwitterの投稿を見てマネ運用をしてみるもよし、毎週公式サイトに掲載される、トレードに役立つコラムを読むもよしと、色々な楽しみ方ができるトラッキングトレード ガチンコバトル。

 現在実施中の第19回ガチンコバトルの経過をチェックする前に、前回第18回の結果を振り返っておきましょう。

第18回のガチンコバトルは怠け者の楽々投資氏が67万円のプラスで1位、終了1週間前に運用再開したチャーティスト先生はどうなった?

 当サイトでは、前回第18回のガチンコバトルが終了する3日前、3月28日(月)の模様までお伝えしていました。

【参考記事】
第18回ガチンコバトル終了目前で、円安加速!トラッキングトレード停止中の各プレイヤーは、運用を再開した? カギはルール厳守の一貫性

 円安が急激に進む中、全員が運用を停止していたのですが、バトル終了まで1週間という3月24日(木)にチャーティスト先生がユーロ/円の売り運用を開始するという展開に! しかし読み通りには相場は下がらず翌日すぐに運用停止をし、3月28日(月)時点では27万4390円の含み損を抱えたままでした。

 そして、最終結果はご覧のとおり!

第18回ガチンコバトル・最終結果発表
第18回ガチンコバトル・最終結果発表

(出所:FXブロードネット)

1位は累計実現損益67万722円の怠け者の楽々投資氏2位はファンダメンタリスト氏のマネ運用をしていたトラトレめがね氏で、40万2245円3位はファンダメンタリスト氏で38万6976円。そしてチャーティスト先生は、最終的に含み損は少し減らしましたが、35万2745円で4位となりました。

 全員がプラスで終わった万々歳の結果ですが、チャーティスト先生はやはり最後1週間で運用再開に踏み切ったことを振り返って、

「最後の短期1週間の運用は失敗でしたね。次回は、トラッキングトレードの長所である中長期運用を無視した短期1週間の運用をしないようにします」

 と反省していました。

チャーティスト先生

 

チャーティスト先生

第19回ガチンコバトル、各プレイヤーの運用方針は?

 そんな結果を踏まえて、引き続き円安が加速する中で始まった第19回トラッキングトレード ガチンコバトル。各プレイヤーはどんな戦略で臨んでいるのでしょうか?

 まず、バトルスタート時の設定内容は、ご覧のとおりです。

第19回トラッキングトレード ガチンコバトル・4月4日(月)スタート時の設定
第19回トラッキングトレード ガチンコバトル・4月4日(月)スタート時の設定

(出所:FXブロードネット)

 トラトレめがね氏はいったん置いておいて、残る3プレイヤーについては、トレードする通貨ペアは全員第18回の時と同じです。

 まず怠け者の楽々投資氏は、豪ドル/円の買い設定でスタート。想定変動幅600pips、対象資産300万円も前回と同じですが、異なるのはポジション間隔。前回は13pipsでスタートしたのに対し、今回は若干広い13.6pipsとなっています。

 これは、豪ドル/円のレートが上昇したため、同じ資産で持てるポジション数が減ったためと思われます。

ファンダメンタリスト氏は、米ドル/円の買い設定。想定変動幅600pipsという設定は、前回の450pipsより150pips拡大しています。

 この設定理由について、ファンダメンタリスト氏は米ドル/円が3月の1カ月間で10円以上動いたことに注目し、過去20年間で7回あった「1か月間の値幅が10円を超えた月」の翌月以降3カ月のボラティリティが約6円程度だったため、と説明しています。

 そしてチャーティスト先生は今回も、ユーロ/円の売りと買いの両建てで、対象資産が買い設定300万円、売り設定290万円というのも同じ。

 ただし、想定変動幅を変更しており、買い設定は10pips狭い440pips、売り設定は40pips広い540pipsとしています。

 この設定理由についてチャーティスト先生は、チャートの形状からバトル期間のコアレンジを132.60円~137.50円(値幅490pips)と予想し、買い設定については、値幅をそこから-0.5pipsの440pips、売り設定については+0.5pipsの540pipsとした、と説明しています。

 そして、ここに明記されている設定のほかに、プレイヤーは予想レンジの上下それぞれに「運用停止レート」というのを想定しており、相場がそのレート付近に到達すると、運用停止を検討します。

4月25日(月)終了時点の累計実現損益ランキング、1位はチャーティスト先生、ただし運用停止中

 さて、バトルスタートから3週間たった4月25日(月)終了時点の各プレイヤーの累計実現損益は、ご覧のとおりです。

4月25日(月)終了時点の各プレイヤーの累計実現損益
た4月25日(月)終了時点。各プレイヤーの累計実現損益

(出所:FXブロードネット)

 累計実現損益1位は、44万9194円のチャーティスト先生! ただし、4月20日(水)に終値で上限の運用停止レート137.5円近辺を超えたため、買い設定・売り設定ともに運用停止しています。

 「残ったポジションは、反落する(押し目が入る)と考えているため、決済せずに保有中です。」ということで、4月25日(月)現在、買いポジション2、売りポジション35、含み損は16万4038円となっています。

2位はトラトレめがね氏、3位はトラトレめがね氏にマネされている怠け者の楽々投資氏

 累計実現損益第2位は、トラトレめがね氏で26万330円です。怠け者の楽々投資氏のマネ運用をしていますが、当の怠け者の楽々投資氏は23万9838円と2万円ほど下回っています。

 同じ設定なのに、どうして? と思われるかもしれませんが、これは、運用開始のタイミングが少しずれることに起因しています。

 こちらは今回のバトル序盤、4月4日(月)~4月14日(木)NYクローズの2人の注文価格を比較したもの。

怠け者の楽々投資氏(左)とトラトレめがね氏(右)の注文レートと実績比較(4月4日~4月14日)
怠け者の楽々投資氏(左)とトラトレめがね氏(右)の注文レートと実績比較(4月4日~4月14日)

(出所:FXブロードネット)​

 トラトレめがね氏は、怠け者の楽々投資氏の運用開始のツイートを見てから自分も運用を開始するため、どうしても若干遅れて対応することになります。

 トラッキングトレードは、運用開始時のレートを基準に注文価格が決定しますので、そのズレが吉と出る場合もあるということです。

 今回は4月14日(木)NYクローズまでに、すでに利益確定回数の差が10回もあり、わりと差額が大きくなっています。

 そして、4月25日(月)終了時点でも、そのままの設定で運用を続けています。

4位のファンダメンタリスト氏も運用を停止、しかし想定変動幅を縮小して再開

 スタートダッシュが決まらなかったのが、累計実現損益4位のファンダメンタリスト氏で、16万1948円とほかの3人に比べるとやや少なめ。

 しかも、ファンダメンタリスト氏も4月20日(水)に、運用を停止しています。

 やはり、運用停止レートの上限を超えたというのが停止の理由ですが、その際に保有していたポジションも決済。4月25日(月)時点では、まだ運用は再開していません。

 しかしこのあと、4月26日(火)の午前中に、米ドル/円買いポジションの運用を、想定変動幅を450pipsに縮小して再スタートしました!

上昇が続く相場で気をつけておくことは? 公式サイトの今週のピックアップ」コーナーに注目!

 ファンダメンタリスト氏の運用停止&ポジション決済の判断については、FXブロードネットの公式サイトの「今週のピックアップ」のコーナーで4月22日(金)に公開された記事でも詳しく紹介されています。

 「今週のピックアップ」は、直近1週間のバトルの注目ポイントを、一般トレーダーのトレードにも参考となる情報を交えて解説してくれているコーナー。バトルの行方を追っていなくても、このコーナーを読むだけでトレードを組み立てる勉強になるかと思います。

 4月22日(金)の「今週のピックアップ」は、「20年ぶりの円安到来!上昇が続く相場で気をつけておくこととは?」と題して、ファンダメンタリスト氏のトレードを解説。

4月22日(金)の「今週のピックアップ」(一部抜粋)
4月22日(金)の「今週のピックアップ」(一部抜粋)

(出所:FXブロードネット)

「どんなに強いトレンドでも、かならず終わりが」「急激に上昇したものは、急激に下落する可能性がある」「ファンダメンタリストさんの場合、運用当初に停止レートを超えたため、運用を停止し、不要なリスクを避けるため、残った買いポジションもいったん決済」と、トレード根拠を説明。

 さらにこの後の記事では、「上昇が続いた後の、想定変動幅の下限に注意」ということで、トラッキングトレードが相場の値動きを追いかけて想定変動幅の位置を変えていく「追尾機能」について詳しく紹介し、注意点をわかりやすく解説してくれています。

 「今週のピックアップ」は、トラッキングトレード利用者だけでなく、裁量トレードユーザーに役立つ内容も掲載されていますので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。

 これからGWを迎え、「Sell in May」などという相場格言もある5月に入っていきます。5月のトラッキングトレード・ガチンコバトルも、動きがありそうな予感…? 引き続き、目が離せません!

(ザイFX!編集部・上岡由布子)

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