今週はFOMCや米GDPなどが出るし、ミクロ指標としてもマイクロソフトやグーグル、アップルなど、ハイテクの大どころが決算発表を控えている。そのためか昨日のマーケットでは小休止の形となって、ほとんど動きらしい動きはしなかった。
米国株も為替相場も前日のレンジの中におさまり、ドル金利も先週に下がったまま膠着状態となっている。動き出すのは今晩のニューヨーク時間からか。ドル円は136円台での動き、ユーロドルは1.02台に乗せていて安定的な動き。ちょっと緊張感をなくしてしまいそうなレベルである。それゆえ積極的には手が出ないところである。
日本では最低賃金をいくらにするかでもめているが、欧米水準とまではいかなくても全国平均で1000円の大台を超えるくらいの値上げは必要だろう。物価高もそれを後押ししている。中小企業などが反対するのはよくわかるが、隣の韓国でも反対を押し切って大きく引き上げたのだ。
それが回り回って一人あたりのGDPが追い抜かれてしまうことにもなっているのだ。おかげで韓国では最近の物価高をそれほど生活直撃だと感じていないらしい。日本も金融政策をはじめとして、そろそろ転換期に来ているのではないか。
今週はFOMCもあるが、アメリカのGDPも出てくる。前回のGDPがマイナスだったこともあり、今回もマイナスだと定義上のリセッションだということになる。マーケットは景気後退を覚悟はしている。
しかし実際に目の前に2四半期連続のマイナス成長を突きつけられると、またまた早期利下げとかが話題に上ってきそうである。だがまずは利上げの到達点を考えるのが先であり、それがどこまでなのかも見極めが付いていない状況の中で、利下げ時期を模索するのは時期尚早であろう。
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