昨日はドル金利の上昇が強まった。10年ものの米国債の利回りはまだ4%の大台には乗せてきていないので、マーケットに緊迫感は少ない。それゆえ為替相場の反応も限定的であった。
ユーロドルは連日で狭いレンジを繰り返しており、1.06台のままステイしている。ドル円は先週の日銀会合の影響で急落した際の半値戻しである134円ちょうど近辺では多少もんだが、一回は振り落とされた後は堅調に134円台で推移した。
私も134円台では相当量のオファーが出てくると思っていたので、134円台での展開ではロングに仕切れなかった。むしろ逆張りで攻めて、タイトストップで何回かポジションをカットさせられたほどだ。大したケガではないが、それでもドル相場が高値引けに近い形で終わっているのには自己嫌悪の思いを強くした。
ドル売りは今日のアジア時間になって出てきた。ドル円は134円台のミドルくらいで始まったものが、そこから1円近くを下げたことになる。日本企業の多くが年末休みに入っているので、仲値決めでの効果もなく、そのままズルズルと言ってしまったという感じだ。昨日まではあれほどドル売りしたいと感じていたのに、この下げ相場もついて行けなかった。上げ相場を見過ぎたからであろうか。
さて今晩も材料が少ない。したがって目先の需給に振り回されることになる。ドルが下げ方向に弾みが付いているように見えるが、ドル金利が上昇中であることも見逃してはいけないだろう。ドルが下がったところで底は浅いのではないか。いっぺんはドルを拾ってみてもいいのではないか。
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