
金や原油、穀物などの商品(コモディティ)価格の高騰は、昨今、新聞やテレビのニュースでも話題になっている。ガソリンや生活必需品の価格にも影響するから、値動きを気にしている人も多いだろう。また、株式市場のベンチマークで、経済全体の動きも表す日経平均やNYダウなどの株価指数は、投資家なら常に値動きをウォッチしておきたい銘柄だ。
こうした世界的にも注目度の高い銘柄が、「CFD」なら手軽に取引できるのはご存じだろうか? CFDは原資産(現物)の受け渡しがなく、単純に買った価格と売った価格の差額が損益になる差金決済取引。銘柄によっては数千円程度の少額から投資でき、売りからも取引に入れるので、価格の下落局面も収益チャンスになる人気の金融商品だ。
そんなCFDを取引できる口座(以下、「CFD口座」)の中で注目を集めているのが、大手総合証券の楽天証券が提供する「楽天CFD」だ。
「楽天CFD」は、株価指数と商品を原資産とするCFD銘柄の取り扱い数が業界トップクラス(※)の、世界のマーケットに興味がある人に、ぜひチェックしてほしいCFD口座だ。そこで、当記事では「楽天CFD」の魅力や特徴、取引できる銘柄の詳細に加え、「楽天CFD」で取引するメリット、口座開設時に活用したいお得なキャンペーンなどを紹介する。
(※)CFD取引サービスを提供する主要ネット証券(auカブコム証券、SBI証券、GMOクリック証券、DMM.com証券、楽天証券(五十音順))で比較(2022年12月、楽天証券調べ)
大人気ツールの「マーケットスピードII」と「iSPEED」が使える!
同じツール内から国内・米国株式などのトレードも可能な、
多彩な金融商品を扱う楽天証券ならではの強みも魅力!
「楽天CFD」の大きな特徴の1つとして、最初に紹介したいのが「取引ツール」。
「楽天CFD」には、一般的なCFD口座のようにCFD専用のツールが存在せず、楽天証券の株取引ユーザーから絶大な支持を集める「マーケットスピードII(マケスピII・MS2)」と「iSPEED」から取引するという点だ。

リッチクライアント型のマーケットスピード IIには「CFDトレーダー」、スマホアプリのiSPEEDには「CFDマイページ」と、それぞれにCFDのトレーディング機能が搭載されている。トレーディングシステムの完成形に近いとも評され、高い機能性や快適な操作性が魅力の取引ツールをCFDでも使えるという点に、大きなメリットがある。
しかも、国内株式(現物・信用)、米国株式(現物・信用)、株価指数先物・オプション、商品先物と、マーケットスピードIIやiSPEEDから取引可能なCFD以外の金融商品も、1つのツールで取引できる。
マーケットスピードII・iSPEEDで取引できる金融商品一覧 | |||
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マーケットスピードII | iSPEED(国内・米国株式) | ||
国内株式(現物取引) 国内株式(信用取引) 米国株式(現物取引) 米国株式(信用取引) 先物取引 オプション取引 商品先物 楽天CFD |
国内株式(現物取引) 国内株式(信用取引) 米国株式(現物取引) 米国株式(信用取引) 楽天CFD ※先物取引、オプション取引、商品先物は、別アプリ「iSPEED 先物OP」から取引可能 |
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※楽天証券の公式サイトの情報をもとにザイFX!編集部が作成 |
これは、FX専業会社のCFD口座にはマネができない、多彩な金融商品を取り扱う大手総合証券、楽天証券だからこその強みだ。従来のポートフォリオにCFD銘柄を追加することで、取引戦略の幅が広がるだけでなく、さらなるリスクの低減効果も期待できる。
すでに楽天証券で株式やオプションなどを取引している投資家にとっても、「楽天CFD」の取引にはメリットがあるのでおすすめだ。
マーケットスピードIIの豊富な機能がCFD取引でも使える!
マーケットスピードIIは、個人投資家向けに初めてリアルタイムの株価自動更新機能を提供した、株取引ツールの元祖とも呼べるマーケットスピードの後継版。プロの投資家と同じようなトレーディングを可能にする「アルゴ注文」、57種類の豊富なテクニカル指標で詳細な分析ができるチャートなどを搭載した、マルチ画面対応の高機能トレーディングツールだ。
「楽天CFD」専用のトレーディング機能である「CFDトレーダー」の使い勝手の良さもさることながら、マーケットスピードIIの人気の理由でもある、取引に欠かせない豊富な情報を1画面に集約した「個別銘柄画面」、カスタマイズ可能な指数化チャートやスプレッドチャート、各ページからのスムーズな発注、サブウィンドウで情報を簡単に追加できることなど、まさに痒いところに手が届く、快適な取引環境が整っている。
投資信託やFXを含め、楽天証券が取り扱うすべての金融商品の時価評価額や評価損益などを一画面で確認できる「総合サマリー」も、いろいろな資産へ投資しているトレーダーには便利な機能だ。
過去のトレードの傾向やクセが可視化される「取引分析機能」も便利
また、「CFDトレーダー」には、指定した期間(1カ月・3カ月・6カ月)の売買比率・売買別損益率・リスクリワード・勝率・銘柄や保有期間別の損益を確認できる「取引分析機能」がある。

(出所:楽天証券)
特に、投資では利益と損失の割合を表すリスクリワードを意識することが重要で、損小利大を心がけながらある程度の勝率を確保して、リスクリワードを向上させることが、利益を積み上げていくためには必須だ。
取引分析機能を使えば自身のトレードの傾向やクセが可視化されるので、弱い部分を克服するための手法の検討や、取引戦略の練り直しに役立てることができるだろう。
スマホアプリ「iSPEED」も高機能。ストレスフリーな操作性も魅力
そして「iSPEED」も、マーケットスピードIIに劣らない多彩な機能が搭載されており、株のスマホアプリの代表格として多くのユーザーに利用されている。

外出先やちょっとしたスキマ時間に手軽に相場の状況やチャートを確認し、取引チャンスだと思えばすぐに注文できる、ストレスフリーな操作性も魅力だ。CFD専用のトレーディング機能である「CFDマイページ」も、取引に必要な機能が集約されていて、使いやすい。
どちらのツールからも、マーケットに関するニュースや豊富な情報コンテンツを手軽にチェックできるだけでなく、日経新聞の記事を無料で読める「日経テレコン」にも簡単にアクセスできるので、日常の情報収集ツールとしても活躍してくれるだろう。
「楽天CFD」で取引できるのは、3ジャンル計38銘柄。
株価指数CFDと商品CFDは業界トップクラスのラインナップ
「楽天CFD」では株価指数CFD、商品CFD、バラエティCFDの3つのジャンル、計38銘柄を取引できる。一般的なCFD口座と比較すると非常に充実していて、中でも株価指数CFDと商品CFDの銘柄数は業界トップクラスだ。
また、どの銘柄も取引手数料は無料で、実質的なコストは売るときの価格と買うときの価格の差のスプレッドだけだ。
楽天証券「楽天CFD」で取引できる銘柄一覧 | |||
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株価指数CFD・計23銘柄(レバレッジ10倍・証拠金率10%) | |||
銘柄名 | 参照原資産/取引所 | 呼び値 | 1Lotあた りの価額 (対CFD) |
日本225 | 日経平均株価指数 | 0.1円 | 1倍 |
日本TPX | 東証株価指数(TOPIX) | 0.1円 | 10倍 |
米国30 | 米国ダウ工業株30種平均指数 | 0.1米ドル | 0.01倍 |
米国500 | 米国S&P500種指数 | 0.1米ドル | 0.1倍 |
米国400 | 米国S&P中型株400種指数 | 0.1米ドル | 0.1倍 |
米国NQ100 | 米国ナスダック100指数 | 0.1米ドル | 0.1倍 |
米国2000 | 米国ラッセル2000指数 | 0.1米ドル | 1倍 |
米国TEC | 米国NYSE FANG指数 | 0.1米ドル | 0.1倍 |
英国100 | 英国FTSE100指数 | 0.1ポンド | 0.1倍 |
ドイツ40 | ドイツDAX指数 | 0.1ユーロ | 0.1倍 |
ユーロ50 | ユーロStoxx50指数 | 0.1ユーロ | 0.1倍 |
中国A50 | 中国 A50指数 | 0.1米ドル | 0.1倍 |
中国H株 | 中国ハンセン企業指数 | 0.1香港ドル | 1倍 |
香港HS50 | 香港ハンセン指数 | 0.1香港ドル | 1倍 |
インド50 | インドニフティ50指数 | 0.1米ドル | 0.1倍 |
オーストラリア200 | オーストラリアS&P/ASX200指数 | 0.1豪ドル | 0.1倍 |
フランス40 | フランスCAC40指数 | 0.1ユーロ | 0.1倍 |
イタリア40 | イタリアFTSE MIB指数 | 1ユーロ | 0.1倍 |
スペイン35 | スペインIBEX35指数 | 0.1ユーロ | 0.1倍 |
スイス20 | スイスSMI指数 | 0.1スイスフラン | 0.1倍 |
オランダ25 | オランダAEX指数 | 0.1ユーロ | 1倍 |
シンガポール | シンガポールMSC指数 | 0.1シンガポールドル | 10倍 |
台湾50 | 台湾FTSE指数 | 0.1米ドル | 1倍 |
商品CFD・計14銘柄(レバレッジ20倍・証拠金率5%) | |||
銘柄名 | 参照原資産/取引所 | 呼び値 | 1Lotあた りの価額 (対CFD) |
金 | 金(スポット) | 0.1米ドル | 1倍 |
銀 | 銀(スポット) | 0.001米ドル | 10倍 |
銅 | 銅先物/COMEX | 0.0001米ドル | 100倍 |
プラチナ | プラチナ(スポット) | 0.1米ドル | 1倍 |
パラジウム | パラジウム(スポット) | 0.1米ドル | 1倍 |
WTI原油 | WTI原油先物/NYMEX | 0.01米ドル | 10倍 |
北海原油 | 北海ブレント原油先物/ICE | 0.01米ドル | 10倍 |
天然ガス | 天然ガス先物/NYMEX | 0.001米ドル | 100倍 |
大豆 | 大豆先物/CBOT | 0.0001米ドル | 100倍 |
コーン | コーン先物/CBOT | 0.0001米ドル | 100倍 |
コーヒー | コーヒー先物/ICE | 0.0001米ドル | 1000倍 |
粗糖 | 粗糖先物/ICE | 0.0001米ドル | 1万倍 |
小麦 | 小麦先物/CBOT | 0.0001米ドル | 100倍 |
ココア | ココア先物/ICE | 1米ドル | 1倍 |
バラエティCFD・計1銘柄(レバレッジ5倍・証拠金率20%) | |||
銘柄名 | 参照原資産/取引所 | 呼び値 | 1Lotあた りの価額 (対CFD) |
米国VI | 米国S&P500 VIX指数先物/CBOE | 0.01米ドル | 10倍 |
※楽天証券の公式サイトの情報をもとにザイFX!編集部が作成 |
単純に取引できる銘柄の数が多いだけでなく、金融市場で注目度の高い銘柄を中心とした厳選されたラインナップで、メジャーな銘柄を幅広く取り扱っている点も、注目ポイントと言える。
「楽天CFD月間ランキング」で、人気の高い銘柄や収益チャンスの大きい銘柄をチェック!
それでも、CFDの取引が初めての人や、投資経験が浅い人は、どんな銘柄を取引すればよいのか迷うこともあるだろう。そんなときは、楽天証券が公式サイトで公表している、直近1カ月の売買代金と変動幅の月間ランキングの活用がおすすめだ。

(出所:楽天証券)
売買代金は人気、変動幅は収益チャンスの大きい銘柄のバロメーターとして参考にすることができるので、まずはこのランキングに掲載されている銘柄の中から、興味を持ったものを取引してみるのもいいだろう。
金・原油・日経平均・NYダウ……、テレビや新聞でよく目にする銘柄を、数千円程度の資金から取引できる!
株価指数CFDは10倍、商品CFDは20倍、バラエティCFDは5倍のレバレッジをかけて、資金効率の良い取引ができるのも「楽天CFD」の魅力の1つだ。
たとえば、「日経225」なら3000円台前半、「米国30」なら5000円台、「WTI原油」なら6000円台など、1万円の資金があれば、ある程度の余裕を持って投資できる銘柄がたくさんある(すべて2023年9月12日時点)。
主要銘柄の1Lotあたりの取引に必要な証拠金 | ||
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銘柄名 | 最小必要証拠金(1Lotあたり) | |
米国NQ100 | 2万2674円 | |
日本225 | 3277円 | |
WTI原油 | 6390円 | |
金 | 1万4094円 | |
香港HS50 | 3万3846円 | |
米国500 | 6581円 | |
米国30 | 5087円 | |
北海原油 | 6645円 | |
天然ガス | 2083円 | |
小麦 | 4316円 | |
※2023年8月の楽天CFD月間ランキング・売買代金ランキングTOP10の銘柄を掲載 ※楽天証券の取引ツール内の情報(2023年9月12日16時台)をもとにザイFX!編集部が作成 ※最小必要証拠金の金額は、CFD価格と為替レートの水準によって変動するため、金額は参考値となります |
つい先日は、金の現物価格が初めて1万円を突破したし、ここ数年は円安やロシアのウクライナ侵攻の影響もあって、金以外の貴金属、原油、小麦や大豆などの価格も上昇している。さらに、「日経平均株価がバブル崩壊後の最高値を更新」、「NYダウが史上最高値を更新」なんてフレーズも、少し前は頻繁に報じられていたので、投資対象として興味を持っている人も少なくないはずだ。
こうした金融商品へCFD以外の方法で投資する場合、証券会社によっては専用口座の開設が必要だったり、上場しているのが海外の取引所だと、日本円を投資先の国の通貨に交換しなければならないなど手間もかかる。また、一例だが、NYダウに連動する銘柄としてもっとも有名なCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のNYダウ先物(E-mini ダウ先物)を取引する場合、最低でも100万円以上の資金が必要になる。これでは、初心者や手軽に取引してみたいと考えている人にはハードルが高い。
しかし、「楽天CFD」なら、世界中の株価指数や主要な商品(コモディティ)へ、銘柄によっては数千円程度の少額から投資することが可能だ。先物が原資産の銘柄でも、理論上は半永久的にポジションを持ち続けることが可能だし、日本円を使った証拠金取引だから投資先の国の通貨への交換は不要というメリットもある。
10万円前後の資金があれば、複数のCFD銘柄へ投資することも可能なので、投資のチャンスが拡大するだけでなく、リスクの分散効果も期待できるだろう。
国内で唯一、インド株価指数に連動する銘柄をCFDで取引できる!
過去20年で20倍になった注目銘柄は絶対に見逃すな!
また、「楽天CFD」にはCFDとしては国内で唯一、インドの株価指数の値動きに連動する、「インド50」を取引できるという特徴もある。
「インド50」の参照原資産はインドニフティ50指数。インドを代表する50の企業の銘柄で構成された、インドナショナル証券取引所に上場するNifty50に連動する銘柄だ。Nifty50は、リーマンショックやコロナショックのときを除けば、上場以来ほぼ右肩上がりの推移を続けていて、ここ20年で20倍近くと、他の主要国を凌駕する圧倒的なパフォーマンスを演じてきた注目の指数だ。

(出所:TradingView)
インドは今年(2023年)、中国を上回り、国連人口基金の統計で世界一の人口になった超大国だ。しかも、4億人以上が18歳未満と若年層が多く、今後も数十年にわたって安定した経済成長が続き、2027年には日本を抜いて世界3位の経済規模になることが予想されている、まさに有望株!
そんな「インド50」の価格は2万ドル前後。最小取引単位の1 Lotなら、必要証拠金は2万9000円台と、3万円の資金があれば投資することができる(2023年9月12日時点)。

もちろん、Nifty50がこれまでと同じようなペースで上昇していくかどうかはわからないが、CFDなら、もし価格が下がると予測すれば売りから取引に入り、下がったところで買い戻すことでも利益を狙える。
ぜひ一度、注目銘柄の「インド50」を投資対象としてチェックしてみてほしい。
「CFDマスター口座」で証拠金の管理が、ぐんと楽に!
資金を自動で振り替えてくれる、便利な機能に注目!
ところで、CFDに限った話ではないが、複数のジャンルの金融商品を取引していると、いざお目当ての銘柄を取引しようと思ったとき、口座に必要な資金が入っていない!なんて経験をした人もいるだろう。取引量や取引頻度に比例して資金管理も複雑になる傾向が強いが、「楽天CFD」には資金管理を手助けしてくれる便利な機能があるから安心だ。

「楽天CFD」には「CFDマスター口座」というCFDのメイン口座があり、そのCFDマスター口座にCFD取引用の資金を証拠金として預けておけば、株価指数CFDを取引するときは指数CFD口座へ、商品CFDを取引するときは商品CFD口座へと、取引に必要な分の証拠金を自動で振り替えてくれる。

また、ポジションを決済して取引を終えると、個別のCFD口座で売買差損益と不要になった証拠金を合算した証拠金残高が発生するが、これも1日に1回、自動でCFDマスター口座へ振り替えてくれる。
要するに、使っていない証拠金は常にCFDマスター口座へプールされるので、取引するたびに自分で各口座へ資金を振り替える必要がなく、資金管理がぐんと楽になるのだ。
追証判定直前に、不足している資金を自動で振り替えてくれる機能もある
そのほか、毎営業日ニューヨーククローズ時点におこなわれる追加証拠金(追証)判定で、各CFD口座の証拠金維持率が100%を割り込んで証拠金の追加入金が必要になりそうなときは、その直前にCFDマスター口座や余力のある口座から、証拠金が不足しそうな口座へ必要な資金を自動的に振り替えてくれる便利な機能もある。
ただし、事前に自動で資金を振り替えてくれても、結果的に追加証拠金判定で追加入金が発生してしまった場合、ユーザー自身が該当するCFD口座へ手動で不足額を振り替える必要があるので、その点は注意したい。
たとえば、CFDマスター口座に80万円の資金がある状態で、指数CFD口座に100万円の追加証拠金が発生しそうなとき、追証判定直前に自動で80万円が指数CFD口座へ振り替えられるが、結果的に20万円の追加証拠金が発生する。その場合、不足(追証)の解消にはCFDマスター口座に20万円を入金し、手動で指数CFD口座に振り替える必要があるのだ。

(出所:楽天証券)
もっとも、追加入金の必要性が迫っているということは、ポジションの含み損が拡大しているか、口座内の総資産に対して使用している証拠金の金額が大きくなっているということ。ユーザー自身が普段から口座の資産状況をしっかりと把握して、無理のないポジション量で運用するのが大前提であるということは忘れないようにしたい。
楽天証券のもう1つのCFDサービス、「楽天MT4CFD」とは?
「楽天CFD」と「楽天MT4CFD」の違いや特徴、おすすめの人は?
ここまで楽天証券「楽天CFD」の特徴や取り扱い銘柄、便利な機能などについて紹介してきたが、実は、楽天証券には「楽天CFD」のほかにもう1つ、「楽天MT4CFD」という名称のCFDサービスがあるのをご存知だろうか。
FX経験者の中にはピンとくる人がいると思うが、「楽天MT4CFD」はロシアのメタクオーツ・ソフトウェア(MetaQuotes Software)社が開発・提供している取引プラットフォームの、MT4(メタトレーダー4)を使って取引するCFD口座だ。MT4はさまざまな金融商品に対応しているが、日本では主にFXの取引ツールとして人気があり、楽天証券では通常のFX口座「楽天FX」とは別に、MT4専用の「楽天MT4」というFX口座も提供している。
「楽天CFD」と「楽天MT4CFD」には、取引で使用するツールだけでなく、取り扱う銘柄の数、同一ツール内で取引できるCFD以外の金融商品など、さまざまな違いがある。
楽天CFDと楽天MT4CFDの違い | |||
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楽天CFD | 楽天MT4CFD | ||
銘柄数 |
【全38銘柄】 株価指数CFD 23銘柄 商品CFD 14銘柄 バラエティCFD 1銘柄 |
【全17銘柄】 株価指数CFD 12銘柄 商品CFD 5銘柄 |
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取引ツール | スマホ(iOS、Android) PC(Windows) |
スマホ(iOS、Android) PC(MacはWeb版のみ) |
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取引プラット フォーム |
iSPEED マーケットスピードII |
MT4(メタトレーダー4) | |
同じプラットフォームから取引できる他の金融商品 | 国内株式(現物・信用) 米国株式(現物・信用) 先物取引 オプション取引 商品先物 ※iSPEEDは国内株式と米国株式 |
FX(楽天MT4) | |
自動売買 | 不可 | 可能 | |
証拠金管理 | CFDマスター口座から自動で振り替え | 証券内の各種口座から手動で振り替え | |
追証制度 | あり | なし | |
必要口座 | 総合口座 | FX口座 | |
おすすめの理由 | ①高機能の株アプリから他の豊富な金融商品といっしょに取引できる ②株価指数CFDと商品CFDの銘柄数が業界トップクラス ③CFDマスター口座による自動振り替えで資金管理が楽 |
①CFDの自動売買ができる ②50種類以上のインジケーターを利用できる ③取引環境を自由にカスタマイズできる |
|
※楽天証券の公式サイトの情報をもとにザイFX!編集部が作成 |
株のトレーダーやCFD初心者には「楽天CFD」、MT4の機能を使いたい人、FXもメインで取引する人には「楽天MT4CFD」がおすすめ
どちらのCFD口座がおすすめかを一概に決めることはできないが、取引できる銘柄数の多さ、直感的でストレスなく操作できる楽天証券の自社ツールが使える、国内株・外国株・株価指数先物・商品先物などを同じツールで取引できるといった点を勘案すると、すでに楽天証券で株式を取引している人や、これからCFDを始める初心者には「楽天CFD」が向いているだろう。
一方、「楽天MT4CFD」にはチャート上にインジケーターという分析ツールを表示させることが可能だし、EA(エキスパート・アドバイザ、Expert Advisor)と呼ばれるプログラムを組み込むことで自動売買(システムトレード)もできる。MT4を使って取引するCFD口座は珍しいので、インジケーターを使った特殊な分析がしたい、あるいは自動売買で取引してみたい銘柄があるなら「楽天MT4CFD」がおすすめだ。
また、「楽天MT4CFD」では、「楽天MT4」が取り扱う通貨ペアのチャートを同時に表示することができる。アカウントを切り替えれば、同一ツール内で「楽天MT4CFD」と「楽天MT4」の両方を取引することができるので、CFDだけでなく、FXの取引もメインにしたいと考えている人にも、「楽天MT4CFD」が向いているだろう。

もっとも、どちらの口座にも特徴があるので、実際に両方の口座を開設して、ツールの使用感などを確かめてみながら、最終的にメインで使いたい口座を選択するのもよいだろう。2つとも口座の開設は無料だし、開設した口座を維持するコストもかからないのだから。
「楽天CFD」と「楽天MT4CFD」のお得なキャンペーンを紹介
それぞれに魅力がある楽天証券「楽天CFD」と「楽天MT4CFD」では現在、新規口座開設者向けを中心にお得なキャンペーンなどを開催しているので紹介しよう。
・【楽天CFD】1lot毎に10円!商品CFDキャッシュバックキャンペーン!
まずは、「楽天CFD」で開催中の「1lot毎に10円!商品CFDキャッシュバックキャンペーン!」だ。
これは「楽天CFD」が取り扱う商品CFD14銘柄を対象に、1Lotの取引ごとに10円がキャッシュバックされるというもの。

(出所:楽天証券)
1回でも取引すればキャッシュバックをゲットできるという、初心者にもうれしいキャンペーンだし、やればやるだけキャッシュバック金額が増えていくから、すべてのトレーダーが恩恵を受けることができる。「楽天CFD」の口座を開設したら、忘れないよう必ずエントリーしてほしい。
・【楽天CFD】口座開設プログラム
さらに「楽天CFD」口座の開設と新規500Lots以上の取引で、取引量に応じて最大100万円がキャッシュバックされる「口座開設プログラム」も実施中だ。
こちらはキャッシュバックを受けるための取引量が最低でも500Lotsは必要なので、初心者や少額取引ユーザーには若干、ハードルの高さを感じさせる内容かもしれない。しかし、口座開設月の翌々月末までの取引がカウント対象なので、最大で3カ月近くの期間がある。年末にかけて金融市場が大きく動く可能性もあるため、いろいろな銘柄を取引していたら、知らない間に条件を達成していたという人も出てくるのではないだろうか。
キャッシュバックの詳しい条件は以下のとおり。
【楽天CFD】口座開設プログラムのキャッシュバック条件 | |||
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取引数量(以上~未満) | キャッシュバック金額 | ||
500Lots~1000Lots | 1000円 | ||
1000Lots~5000Lots | 2000円 | ||
5000Lots~1万Lots | 1万円 | ||
1万Lots~3万Lots | 2万円 | ||
3万Lots~5万Lots | 6万円 | ||
5万Lots~10万Lots | 10万円 | ||
10万Lots~20万Lots | 20万円 | ||
20万Lots~30万Lots | 40万円 | ||
30万Lots~40万Lots | 60万円 | ||
40万Lots~50万Lots | 80万円 | ||
50万Lots~ | 100万円 | ||
※楽天証券の公式サイトの情報をもとにザイFX!編集部が作成 |
高額のキャッシュバック目当てで無理な取引を行うことはおすすめしないが、キャッシュバック金額は段階的に増えていくので、まずは合計500Lotsの新規取引を目安にトレードに向き合ってみるのもいいだろう。
・【楽天MT4CFD】入金+取引デビューキャンペーン!
そして、「楽天MT4CFD」では初回入金と1回以上の取引で楽天証券ポイント200ポイントがもらえる、「入金+取引デビューキャンペーン!」を開催中だ。
このキャンペーンは、期間中に新規で口座を開設した人はもちろん、すでに「楽天MT4CFD」の口座は開設しているけれど、これまで1度も取引したことがなかった人も対象となる。該当する人はぜひ、期間内に取引して特典を受け取ってほしい。
・【楽天MT4CFD】1lot毎に5円!MT4CFDキャッシュバックキャンペーン!
さらに、「楽天MT4CFD」における1Lotの新規取引ごとに5円、最大で100万円がキャッシュバックされる「1lot毎に5円!MT4CFDキャッシュバックキャンペーン!」も開催されている。
なお、紹介したすべてのプログラムやキャンペーンで特典を受けるには、いずれも期間内に楽天証券の公式サイト内からエントリーを行う必要がある。取引とエントリーはどちらが先でも問題ないが、せっかく条件を達成してもエントリーしていなければ特典を受けられないので注意したい。
楽天証券「楽天CFD」の口座開設方法を紹介
最後に、楽天証券「楽天CFD」の口座開設方法を紹介しておこう。
「楽天CFD」の開設には、楽天証券の総合口座の開設が必要だ。総合口座の開設後に、PCやスマホから会員専用ページへログインし、マイメニューの中から「楽天CFD」口座の追加開設を申し込む流れになる。
総合口座と「楽天CFD」の同時開設はできないが、「楽天CFD」の口座は総合口座の開設後に、条件を満たしていれば即時開設が可能だ。すでに総合口座を持っていれば、あっというまに開設が完了し、CFD口座へ入金すればすぐに取引を始めることができる。

(出所:楽天証券)
楽天証券の総合口座は、運転免許証か個人番号カード(マイナンバーカード)を持っていれば、スマートフォンのカメラ機能を利用した「スマホで本人確認」による申し込みがおすすめだ。この場合、最短で翌営業日には審査が完了してログインIDが通知されるので、早ければ総合口座の開設を申し込んだ翌日に、「楽天CFD」の口座開設も完了して取引が可能になる。
一方、本人確認書類に運転免許証・個人番号カード以外のものを利用する、もしくはPCから本人確認書類を提出する場合は、審査完了後に送られてくる楽天証券からの郵送物に記載されたログインIDとパスワードで会員ページへログインする流れになるので、申し込みからおよそ5営業日ほどの日数がかかる。この方法を利用する場合は、いざ取引したいと思ったとき、口座の開設が完了していなくてチャンスを逃すことがないよう、早めに口座開設を申し込んでおくとよいだろう。

(※楽天証券の公式サイト内の画像を引用し、ザイFX!編集部が作成)
「楽天MT4CFD」の口座開設方法も確認しておこう!
MT4を使って取引する楽天証券のもう1つのCFD口座「楽天MT4CFD」の開設には、楽天証券の通常のFX口座「楽天FX」の開設が必須だ。
「楽天FX」は総合口座との同時開設が可能で、開設完了後にマイページから「楽天MT4CFD」の追加開設を申し込む流れになる。
「楽天CFD」と合わせて、ここで口座開設の流れを押さえておきたい。

(出所:楽天証券)
なお、楽天証券にはFXをメインで取引したい人向けの「FX専用口座」があり、「FX専用口座」の開設でも「楽天MT4CFD」の申し込みが可能だ。「FX専用口座」は、取引できる金融商品の種類に制限があるが、あとでFX専用口座から総合口座へ切り替えれば、楽天証券で取り扱うすべての金融商品にアクセスすることが可能になる。
FXをメインで取引したいけれど「楽天MT4CFD」にも興味のあるという人は、まずは「FX専用口座」を開設し、国内外の株式の取引やiDeCo(確定拠出年金)の運用など、幅広い金融商品へ投資することを考えたときに、総合口座へ切り替えるのも1つの方法だろう。
以上、楽天証券「楽天CFD」の特徴やおすすめポイント、取引できる銘柄に加え、「楽天MT4CFD」との違いやキャンペーン、口座開設方法などを紹介した。
「楽天CFD」は株価指数CFDと商品CFDの取り扱い銘柄が業界トップクラスを誇り、数千円の資金から世界中の金融商品へ手軽にアクセスできる初心者にもおすすめのCFD口座だ。
また、取引の際は、株取引ツールの代表格として知られるマーケットスピードIIとiSPEEDを利用できるので、すでに楽天証券で国内外の株式、株価指数先物、オプションなどを取引しているユーザーにとっても利便性が高い口座と言える。「楽天CFD」を活用すれば、これまで以上に多彩なポートフォリオを構築できるだろう。
興味を持った人は、この機会に楽天証券「楽天CFD」の口座を開設して、ぜひCFDの魅力を体感してほしい。
(ザイFX!編集部・堀之内智)

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