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 米下院の議長が決定した。これで議会での法案審議が可能となり、来月中旬にも迎える債務上限をクリアすべき案件も議論することができるようになった。またこの新議長は来年の半ばまでのつなぎ予算を認める方向だと言っている。これで当面の政府のデフォルトの心配はなくなったようだ。

 新規の予算が出るかもということで、財政赤字の拡大が意識されてきた。政府の出費の財源の足りないところは、財務省債などの借金で賄われる。中東での支援も必要になってくることもあり、財政の重石となっているのが長期金利の上昇を促した。これにともなってドル相場は上昇、米国株は大幅に下落した。

 ドル円は149円台の後半で20ポイントレンジを続けていたのだが、ニューヨーク時間の午後になってようやく150円台に乗せてきた。前回に150円台に乗せて来た時と違って、今回はすでにクリアした後での150円台なのでノックアウトのようなトリガーはなくなっている。

 だから150円趙を超えてきたからと言って、急激な売りものに見舞われることは少なくなっている。通常のオプションのデルタヘッジ分だけならば連続的に出てくるフローだけなので、むしろ買い戻しのためのストップ注文のほうでビッドが強くなるだけだ。

 そういうわけで150円台に乗せた後は、ひじょうにステーブルである。とくに当局からの積極的な口先介入も見られない。150円ちょうど割れで売りのストップ注文を置いておけば、後は上サイドだけを見ておくという作戦でしのげるのではないか。

日本時間 15時10分

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