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西原宏一_メルマガ取材記事
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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

米ドル/円は、すでに今年の高値をつけた!? 52週移動
平均線をトライ、140円割れも想定できるか。米長期
金利の上昇は終了、米ドルを積極的に買う理由はない

2024年02月02日(金)19:20公開 (2024年02月02日(金)19:20更新)
陳満咲杜

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2024年の米ドル/円は、すでにトップアウト!?

 2023年暮れ(正確には11月)に、雑誌『ダイヤモンドZAi』のインタビューを受けた際、2024年の米ドル/円の変動レンジを「135円~150円」と回答していた。2024年年初来の高値は148.82円だったことから考えて、近づいているように見える。

米ドル/円 週足
米ドル/円 週足チャート 

 (出所:TradingView

 しかし、目先の判断として断定できないものの、今年、米ドル/円がすでにトップアウトした可能性は大きい

 この意味では、変動レンジの下方修正も覚悟しなければならないが、足元では性急なので、当面トップアウトの蓋然性について検証しておきたい。

 周知のとおり、米ドル/円は基本的に日米金利差と連動する傾向にある。では、2年物国債利回りや10年国債利回りの日米格差と米ドル/円の値動きを見てみよう。

米ドル/円 VS 日米2年物国債利回り金利差 日足
米ドル/円 VS 日米2年物国債利回り金利差 日足チャート

(出所:TradingView

米ドル/円 VS 日米10年物国債利回り金利差 日足
米ドル/円 VS 日米10年物国債利回り金利差 日足チャート

(出所:TradingView

 金利差で見ればわかるように、日米金利差は長短とも格差縮小の傾向にあり、米ドル/円は「過大評価」されているようにみえる。

 米ドル/円と米金利のダイバージェンス自体、必ずしも米ドル/円の反落を意味するものではない。なにしろ、一時ダイバージェンスがみられても、米金利が後を追う形で上昇してくれば、米ドル/円の上昇が続くわけだ。

米金利の上昇はすでに終了し、これから低下していくと想定したい

 しかし、重要な法則として、米10年物国債利回り(週足)における52週移動平均線(52週線)の割り込みがあれば、基本的に米金利の低下局面を示唆するサインと見なされる。ゆえに、ここからは米金利の下げ止まり、また切り返しを想定しにくい。

米10年国債利回り 週足
米10年国債利回り 週足チャート

(出所:TradingView

 基本的には2020年安値を起点とした米金利の上昇がすでに終了し、これから低下していくと想定しておきたい。

 同じように、米ドル/円の週足における52週線の役割も重要である。2024年年初来の切り返し(米ドル高・円安)は、基本的に同線にサポートされた反発であったが、このまま米金利の低下傾向とは逆に上昇を継続していくとは想定しにくく、むしろすでに頭打ちとなった可能性が大きいと思う。

米ドル/円 週足
米ドル/円 週足チャート

(出所:TradingView

 これから再度52週線(≒142円)をトライする蓋然性が高く、割りこむ場合は140円の割り込みも想定されやすいだろう。

 ちなみに、米ドル/円が2022年年末から2023年年初において52週線をいったん割り込み、その後、切り返したのは、ほかならぬ、同時期に米10年物国債利回りが52週線にサポートされ、またその後、大幅に上昇したからだ。

米ドル/円 週足
米ドル/円 週足チャート

 (出所:TradingView

 同利回りは、昨年(2023年)最高値の5.02%から目先の3.9%割れまでの急落ぶりから考えて、昨年年初のように再度上昇してくるとは考えにくい。

 逆に言うと、昨年10月まで米10年物国債利回りは、2022年高値より随分高くなっていたが、米ドル/円は2022年高値がかなり高かった分、結局超えられなかったから、今さら高値トライの可能性は低いとみるべきだ。

 つまるところ、米10年物国債利回りの低下局面が本物であれば、これからの金利見通しやFRB(米連邦準備制度理事会)政策による変動があっても、メイントレンドとして修正されにくく、定着していくだろう。一方、日銀マイナス金利撤回の観測が高まりつつあり、日米金利差は一段と縮小していくはずだ。

 この視点をもって米ドル/円のレートを測れば、やはり「過大評価」のようにみえる。もちろん、為替レートは金利差のみではなく、いろんな要素が絡んで形成されるものだが、米ドル/円の高値を追えない、ということだけは正解だと思う。

高値を追えない米ドル/円だが、急落も想定していない

 高値を追えないなら戻り売りを仕掛けていくしかないと思われがちだが、目先、米ドル/円の急落も想定していない。換言すれば、変動率が高まらない可能性も併記しておきたい。

 なにしろ、日米金利差が縮小していくとはいえ、なお大きな格差があり、円が積極的に買われる可能性はまだ低い。さらに、新NISAの開始で、日本の個人投資家による海外投資が「月3250億円の外貨需要」と換算され、米ドル/円の下支えになりそうだ。

 いずれにせよ、米ドル/円は、しばらく値幅限定でも頭が重くなっていくだろう。米金利の動向から目を離せない上、円を積極的に買う理由がなくても、米ドルを積極的に買う理由もなさそうで、米ドル全体の頭打ちを想定しておきたい。

 今晩(2月2日)米雇用統計の試練を経て、為替相場における基調が鮮明になることを期待したい。市況はいかに。

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