史上最高値を更新した日経平均は一時3万9426円まで急騰!
みなさん、こんにちは。
今月22日、1989年12月29日に記録された3万8957円(史上最高値)を更新した日経平均。
その後も続伸し、一時3万9426円まで上昇しました。
(出所:TradingView)
個人的には日経平均が史上最高値を更新する局面では、米ドル/円は152.00円は抜いているだろうと想定していましたが、米ドル/円はまだ151.00円もブレイクできず、高値は150.89円止まりです。
(出所:TradingView)
この米ドル/円が上げ渋る要因は、当局の介入懸念と日銀の超金融緩和解除コメントに対する警戒感があげられます。
実際、本日、高田創日銀審議委員が「2%の物価安定目標の実現が見通せる状況になってきたとし、強力な金融緩和からの出口対応に向けた検討が必要」とコメントしたことをきっかけに米ドル/円は150.00円割れへあっさり反落しています。
「債券は下落、高田審議委員発言で政策正常化を警戒-2年入札無難通過」
(出所:Bloomberg)
史上最高値を更新し続けていた日経平均も、本日(2月29日)は調整局面入りしており、一時3万9000円を割り込んでいます。
「円安・株高」は日本のインフレが要因
ただ、今回の「円安、株高」は、日本で進行しているインフレが要因と言われており、このトレンドは変わらないとみます。
例えばマンション価格の高騰。
東京23区の新築マンションの平均価格(2023年)は1億1483万円。ついに1億円を超えてきました。
「新築マンションの平均価格(2023)東京23区は1億円超 初の大台突破 今後の見通しは?」
(出所:NHK首都圏ナビ)
では、賃金はどうか?
例えば、ホンダやマツダ、ヤマハ発動機は今年の春闘で満額回答と報道されています。
マンション価格が上昇、人手不足により賃金も上昇し始めました。これは、シンプルにインフレが進行しているわけです。
インフレが進行しているのであれば、日経平均の続伸も納得。
自国通貨安、つまり円安も進行します。
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トルコでは通貨安と株高が顕著に!日本も追随するのか?
ここで日本同様に「株高と通貨安」が進行している国があるのでチェックしてみましょう。
それはトルコです。
下図は米ドル/トルコリラの月足チャートです。
(出所:TradingView)
トルコリラは対ドルで強烈な通貨安を演じています。
次の図は、過去1年の世界の主要株価指数の上昇率ランキング。
過去1年で、トルコの株価指数は70%も上昇しています。
つまり、インフレで通貨安、株高になっているわけです。
一方、米ドル/円も過去数年、急速に円安が進行しています。
それに対応して、日経平均も過去1年で41.65%も上昇(2月29日時点)。
日本はこれからさらにインフレが進行する公算が高く、トルコに追随し、「さらなる円安、株高」の流れになるということになります。
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当局の通貨介入は155円程度になるとの予測が増加!?
米ドル/円が150円台を回復すると、昨年まではメディアで「円安悪玉論」が叫ばれていましたが、今回の円安であまり騒がれなかったのは日経平均の急騰があげられます。
トルコのように通貨安が、株の高騰を誘引するのであれば、本邦当局が通貨安抑制のもとに円買い介入をするというのは、かなり違和感があるからです。
つまり当局は日本株の上昇を通貨介入で止めるのか?という見方もできるからです。
こうしたことから、今回、仮に当局が米ドル/円で通貨介入を実施するとしても、152.00円ではなく155.00円ではないかという予測が増えているわけです。
(出所:TradingView)
短期的には今月、史上最高値を超えて急騰した日経平均は、いったん調整局面入りし、米ドル/円も151.00円すら超えられず、もみ合いに入っています。
ただインフレというテーマのもと、円安、株高の流れは変わらず。
結果、日経平均と米ドル/円の調整局面は、押し目買いの好機だと考えています。
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