日経平均はついに3万8000円台を回復!
みなさん、こんにちは
今週の金融市場の注目は、なんといっても日本株です。
本稿執筆時点の日経平均は3万8090円レベルで推移。
このチャートは日経平均の年足です。
(出所:TradingView)
日経平均の史上最高値は、3万8957円(1989年12月29日)。つまり、日経平均は35年ぶりに、史上最高値目前というレベルまで上昇してきたわけです。
今年に入ってから日経平均は1日に1000円暴騰することもありましたから、史上最高値更新が完全に射程圏内に入っています。
海外勢の日本株買いで米ドル/円は152円をブレイク!?
この日本株の買い手ですが、主に海外勢が主体。
日本勢はどちらかといえば、利益確定の売り手に回っているようです。
この海外勢が演出する日本株の急騰は米ドル/円に大きな影響を及ぼします。
米ドル/円を動かす要因として、ドル金利の影響が大きいのですが、昨年来、日本株の上昇も米ドル/円を押し上げる重要なファクターとなっています。
なぜなら、海外勢が日本株を買うと、ヘッジとしての米ドル/円の買いも持ち込まれるためです。
本稿執筆時点の米ドル/円は150.25円レベルで推移。
米ドル/円の152.00円は神田シーリングと言われ、過去2年どうしてもブレイクできませんでしたが、そのレジスタンスまであと2円弱。
(出所:TradingView)
仮に日経平均が史上最高値を更新すれば、ヘッジとして大量の米ドル/円の買いが持ち込まれることを意味するため、今回は152.00円をブレイクする可能性が高まっています。
米ドル/円は日経平均の動向を横目に押し目買い。
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スイス国立銀行がスイスフラン安に誘導!
今週は13日に発表された米国のCPI(消費者物価指数)が注目されましたが、13日はスイスのCPIも発表されています。
スイスのインフレが1月に予想外に鈍化し、SNB(スイス国立銀行[スイスの中央銀行])による早期利下げの可能性が浮上。ユーロ/スイスフランは0.9500スイスフランに、米ドル/スイスフランは0.8870スイスフランへとスイスフランは値を崩しています。
(出所:TradingView)
(出所:TradingView)
過去のコラムで何度か取り上げたように、スイスのインフレが沈静化したことにより、SNBが通貨高から通貨安へと方針を切り替えています。
「スイスのインフレ、1月は予想外に鈍化-早期利下げ観測浮上」
(出所)Bloomberg
基本、「SNBとは戦うな!」というのがマーケットのコンセンサスであるため、本コラムでもスイス売りの方針は変わらず。
現状、スイスフラン/円も170円を割り込んで下落していますが、前述のように日本円もスイスフラン同様弱含んでいますので、対ドルや対ユーロでのスイスフラン売りのほうが効率が良さそう。
つまり、米ドル/スイスフランとユーロ/スイスフランの押し目買いになります。
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日経平均の史上最高値更新が米ドル/円を押し上げ!
1989年に到達した史上最高値の更新が期待される日経平均。
この日本株の続伸がヘッジでの米ドル/円の買いを誘引し、米ドル/円を152.00円以上に押し上げる公算が高まっています。
一方、SNBが通貨安を誘導しているスイスフランにも注目。
日経平均を横目に米ドル/円を、そしてSNBに従って、米ドル/スイスフラン、ユーロ/スイスフランを押し目買い方針で。
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