【FXの税金・確定申告の詳しい解説記事はこちら!】
⇒FXの利益にかかる税金の基本情報、確定申告のやり方、確定申告に必要なもの、誰でもできる節税対策などをわかりやすく解説!
【2024年(令和6年)分の確定申告に関する記事はこちら!】
⇒【2025年版・FXの税金と確定申告】2024年分の確定申告は2月17日(月)に開始。申告は申告書の作成から提出まで、すべてがオンラインで完結するe-Taxがおすすめ!
2024年分の確定申告受付期間は2月17日から3月17日まで。
FXの取引で一定の利益が出た人は、期間中の確定申告が必要!
2024年(令和6年)分の「確定申告」の申告書の受け付けが、2025年2月17日(月)から始まります。期間は3月17日(月)まで。
昨年、2024年1月1日~12月31日までのFX取引の合計で一定の利益が出たトレーダーは期間中に確定申告を行って、所定の税金を納める(納税する)義務があります。
![国税庁の「確定申告特集」ページ](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/9/4/-/img_94e265502505b0364321a69136493779208663.jpg)
(出所:国税庁「確定申告特集」)
FXで確定申告が必要な「一定の利益」とは、具体的には「会社員なら給与や退職所得以外にFXの利益を含めた所得が20万円」、「主婦(主夫)や学生ならFXの利益を含めた所得が48万円」を超えた場合などが挙げられます。一般的な店頭FX口座での取引だけでなく、「くりっく365」の愛称で知られる取引所FXで取引したトレーダーも同様です。詳しくは、以下の【関連記事】も参考にしてください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXの「税金」と「確定申告」を詳しく解説! FXの税金の基本情報、確定申告のやり方や申告に必要なもの、知っておきたい節税対策についてもまとめて紹介!
■対象者別・確定申告が必要となる条件の例 | |
---|---|
自営業 (フリーランスなど) |
FXなどで得た所得が48万円を超える場合 |
主婦・主夫、学生 (主婦・主夫、学生、家事手伝いといった扶養家族の場合など) |
|
会社員 (給与所得額が2000万円以下の給与所得者など) |
給与所得や退職所得以外に、20万円を超える所得(FX含む)がある場合 |
年金生活者 (公的年金等の収入金額が400万円以下の場合) |
公的年金等に係る雑所得以外に、20万円を超える所得(FX含む)がある場合 |
※「会社員」でも2カ所以上から給与を受け取っている、給与収入額が2000万円を超える、各種所得控除の申請をする場合などは、FXなどで得た所得の有無にかかわらず前提として確定申告が必要 ※「年金生活者」には「源泉徴収の対象となる公的年金等の収入金額の合計額が400万円以下」かつ「公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20万円以下」の場合、確定申告が不要となる「確定申告不要制度」が設けられている(参考:政府広報オンライン) |
2024年の1年間のFX取引がどれだけの損益(利益や損失)だったかは、FX会社が「年間損益報告書」などの名称で発行する書面で確認できます。年間損益報告書は、ログイン後のマイページ(会員専用ページ)や取引ツール内から確認することができるFX会社がほとんどで、書類をPDF形式などでダウンロードすることも可能です。
以下はザイFX!の「FXおすすめ口座人気ランキング」でも圧倒的な人気を誇るFX口座、GMOクリック証券「FXネオ」の年間損益報告書の画像です。
【※関連記事はこちら!】
⇒GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説!スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較のほか、口座開設特典や口座開設までの時間、必要書類も紹介!
![参考:GMOクリック証券「FXネオ」の年間損益報告書](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/c/8/-/img_c8afd0957fec92901c6b58f3bbf1c139189338.jpg)
(出所:GMOクリック証券)
FX会社によって報告書の様式は異なりますが、申告に必要な年間損益の金額は必ず記載されています。
なお、複数のFX口座を使って取引していた場合は、取引したすべてのFX口座の年間損益報告書を取得して、損益を合算する必要があります。2024年中に1度でも取引したFX口座の損益状況は、必ず確認するようにしてください。
FXの利益にかかる税率は一律で「20.315%」。CFDやバイナリー
オプションなども取引した場合は、すべての損益を合算する必要も
FXの取引で得た利益(所得)は税法上、雑所得の中の「先物取引に係る雑所得等」に分類され、利益にかかる税率には一律で「20.315%」(※)が適用されます。利益が50万円でも1億円でも、等しく20.315%です(※所得税15%+住民税5%+ 復興特別所得税0.315%(所得税の2.1%))。
FXの利益は、他の所得と切り離して納税額を計算する「申告分離課税」の対象ですが、同じ先物取引に係る雑所得等に分類されるCFD、バイナリーオプション、日経225先物などの金融商品も取引していた場合は、損益通算(損益を合算)してトータルの損益額を申告しなければなりません。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXの「税金」と「確定申告」を詳しく解説! FXの税金の基本情報、確定申告のやり方や申告に必要なもの、知っておきたい節税対策についてもまとめて紹介!
■FXと損益通算できる金融商品の例 |
---|
・バイナリーオプション ・CFD ・商品先物 ・日経225先物 ・TOPIX先物 ・日経225オプション ※上記はあくまで一例。このほかにもFXと損益通算が可能な金融商品はあります ※東京金融取引所に上場する取引所為替証拠金取引(愛称:くりっく365)と、通常の店頭FXも損益通算が可能 |
一部の金融商品の取引で損失が出ていた場合はFXの利益と相殺され、結果として納税額が抑えられたり、場合によっては確定申告の義務が生じない可能性もありますが、FXは損失でも一部の金融商品の取引で利益が出ていて、確定申告が必要になるケースも想定されます。必ず対象となる金融商品の年間取引報告書をすべて取得して、トータルの年間損益額を算出してください。
確定申告は国民の義務なので、申告が必要な一定の利益があるのに期限までに申告書の作成・提出を行わなかった場合、無申告加算税や重加算税などのペナルティが科されることもありえます。
![国税庁における滞納処分の流れ](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/2/9/-/img_29913b8942c3b07c4347b89690d6178f348602.jpg)
(出所:国税庁「納税に関する総合案内」)
確定申告書の提出は済ませたものの、やむを得ない事情で期限までの納税が困難な場合は、納税の猶予が認められる「猶予制度」や、納付期限を延長できる「延納制度」が認められることもあります。ただし、制度を利用するためには規定の条件を満たしている必要があったり、未納分に利子税の負担が生じるため注意が必要です。
有料メルマガの購読代金、FXに関連する書籍の購入代金、セミナー
参加費用などは、「必要経費」として利益から差し引くことが可能
確定申告では、年間の利益から「必要経費」を差し引いた金額を「所得」とし、その所得金額に所定の税率を乗じて算出された金額を納税します。
必要経費の定義については、法令などで具体的に定められているわけではありませんが、FXの場合は「外枠の手数料」「FXに関連する書籍などの購入代金」「セミナーや講習会の参加費用(交通費含む)」「有料メルマガの購読代金」などが、利益から差し引くことができる経費として認められそうです。
■FXの必要経費として認められると思われるものの一例 |
---|
・外枠の売買手数料(取引手数料)やシステムの利用料 ・有料メルマガの購読料やFXに関連する書籍の購入代金 ・FXに関連するセミナーの受講料(交通費含む) ・取引に必要な機材の購入費や通信料 ※上記はあくまで一例。必ず税理士などの専門家や、最寄りの税務署で相談・確認するようにしてください |
そのため、ザイFX!の有料メルマガ「ザイ投資戦略メルマガ」の、FXに関する有料メルマガの購読代金なども、必要経費として利益から差し引くことができるでしょう。
また、FXでは取引手数料(売買手数料)は無料のFX口座がほとんどですが、FXのシステムトレード(シストレ)が可能なFX口座の中には、自動売買機能を利用すると「システム利用料」のような名目で、外枠の取引手数料がかかるところもあります。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXの自動売買(システムトレード)ができる「おすすめFX口座」を比較して、「トラリピ」から「MT4」まで、FXシストレ口座を種類別に詳しく解説!
ごく一部の取引手数料がかかるFX口座を含め、スプレッド以外の取引手数料を支払っている場合は、その分を必要経費として利益から差し引くことが可能です。詳しくは、以下の関連記事も参考にしてください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXの「税金」と「確定申告」を詳しく解説! FXの税金の基本情報、確定申告のやり方や申告に必要なもの、知っておきたい節税対策についてもまとめて紹介!
確定申告書の提出はオンラインで完結するe-Taxの利用がおすすめ。
わからないことも「確定申告特集」でほとんど解決できる
確定申告は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で確定申告書を作成して「e-Tax(国税電子申告・納税システム)」で提出すれば、一連の作業をスマホまたはパソコン(PC)から、すべてオンラインで完結させることができます。e-Taxは申告期間中は24時間利用でき、政府広報オンラインによると、すでに確定申告で7割以上が利用している、もっともスタンダードな手段です。
![国税庁・確定申告特集「スマホとマイナンバーカードでe-Tax!」](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/2/4/-/img_249c8928df93370ad2fabf8c11da93de274605.jpg)
(出所:国税庁・確定申告特集「スマホとマイナンバーカードでe-Tax!」)
確定申告書は、印刷したものを指定の本人確認書類とあわせて郵送、または税務署へ持参して提出することもできますが、特別な理由がなければコストや手間も軽減できるe-Taxの利用がおすすめです。
e-Taxの利用に必要な利用者識別番号と電子証明書も、基本的にマイナンバーカードがあれば簡単に取得できます。
確定申告書の作成は郵送や税務署へ持参して提出する場合も、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」から行うのがおすすめです。令和6年分の「確定申告特集」からも移動することができるので、特に確定申告が初めてという人は、確定申告特集の「確定申告情報」などで、各手続きの手順を確認しながら作成するとよいでしょう。
「確定申告書等作成コーナー」を利用すれば、関連する質問事項に回答しながら画面を進め、必要事項を入力していくだけで、誰でも簡単に確定申告書を作成することができます。FXの取引で得た利益については、「申告する所得等の選択」画面で「先物取引」を選び、「収入・所得の入力画面」の「先物取引にかかる雑所得等」から必要事項を入力すればOKです。
作成中に不明な点が出てきたときも、「確定申告特集」の確定申告情報などを読めば、たいていのことは解決すると思います。
YouTube「国税庁動画チャンネル」で公開している動画のうち、確定申告に関する動画をまとめた「動画で見る確定申告」ページを活用するのもおすすめです。
それでもわからないことがある場合は、国税庁の公式サイトから利用できるチャットボットの「税務職員ふたば」、税金に関するよくある質問をまとめた「タックスアンサー」、電話による相談なども活用するとよいでしょう。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXの「税金」と「確定申告」を詳しく解説! FXの税金の基本情報、確定申告のやり方や申告に必要なもの、知っておきたい節税対策についてもまとめて紹介!
損失だったからといって、確定申告は無関係ではない!
「繰越控除」を利用すれば、翌年以降の節税につながる!
2024年のFXの年間損益が残念ながらマイナスだった人も、確定申告は無関係ではありません。
損失なので確定申告自体は義務ではありませんが、損失だったことを申告しておくことで、向こう3年間にわたって利益が出た場合、申告した損失額を利益と相殺できる「繰越控除」の制度を利用することが可能です。これにより、将来的に納税額を抑えることができる可能性があります。
![繰越控除のイメージ](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/b/6/-/img_b6850d879ca3910a12f2ad015396a8f037598.jpg)
繰越控除の利用には、国税庁のサイトから入手する「●●年分の所得税及び復興特別所得税の申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)」と「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」に必要事項を記載して、確定申告書とあわせて提出する必要があります。
繰越期間中は利益でも損失でも、さらに取引自体をしていなくても、毎年、確定申告を行わなければなりませんが、誰でも利用でき、それなりの金額の損失が出てしまった場合は利用するメリットが非常に大きいので、申告の検討をおすすめします。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXの「税金」と「確定申告」を詳しく解説! FXの税金の基本情報、確定申告のやり方や申告に必要なもの、知っておきたい節税対策についてもまとめて紹介!
以上、2024年(令和6年)分の「確定申告」について紹介しました。2025年2月17日(月)から3月17日(月)までの確定申告書の受け付け期間中に、必ず申告を行うようにしましょう。
※当記事に掲載している情報は、FXを個人口座で取引している人が対象となります。FXを法人口座で取引している人は対象としていません
※当記事は、ザイFX!編集部が各FX会社や国税庁の公式サイトなどに掲載された情報を参考に作成しています。記載内容に不備がなく、正確な情報を提供するよう努めていますが、確実性や完全性を保証するものではありません。FXの利益にかかる税金や確定申告に関して不明な点がある場合は、必ず税理士などの専門家、所轄の税務署、FX会社などに確認、相談するようにしてください
【※2024年(令和6年)分の確定申告に関する記事はこちら!】
⇒【2025年版・FXの税金と確定申告】2024年分の確定申告は2月17日(月)に開始。申告は申告書の作成から提出まで、すべてがオンラインで完結するe-Taxがおすすめ!
【2025年2月】ザイFX!読者がおすすめするFX会社トップ3を公開! | |||
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」 | |||
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時) |
0.3pips原則固定 (9-27時) |
1000通貨 | 20ペア |
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】 機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。 |
|||
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】 ■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼![]() |
|||
【総合2位】 SBI FXトレード | |||
SBI FXトレードの主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.18銭 | 0.3pips | 1通貨 | 34ペア |
【SBI FXトレードのおすすめポイント】 すべての通貨ペアを「1通貨」単位、一般的なFX口座の1/1000の規模から取引できるのが最大の特徴! これからFXを始める人、少額取引ができるFX口座を探している方は、絶対にチェックしておきたいFX会社です。スプレッドの狭さにも定評があり、1回の取引で1000万通貨まで注文が出せるので、取引量が増えて稼げるようになってからも長く使い続けられます。 |
|||
【SBI FXトレードの関連記事】 ■SBI FXトレードのメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼SBI FXトレード▼![]() |
|||
【総合3位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 | |||
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
1000通貨 | 30ペア |
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】 業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。 |
|||
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼![]() |
|||
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2025年2月3日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
各FX口座のさらに詳しい情報や10位までの全ランキングは、以下よりご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)