■中東情勢悪化なら、円よりスイスフランが大きく買われる!?
全体的にスイスフランが選好されるなか、ヘッジファンドの友人たちが物色しているのがスイスフラン/円です。
昨年までの市場コンセンサスであれば、マーケット環境が悪化した局面での避難通貨は「円とスイスフラン」。
ところが、主要通貨の中で最も利上げが遠い「円」は、中東情勢が悪化しても積極的に選ばれず、スイスフランのみが選好される傾向にあります。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:スイスフラン/円 4時間足)
もう1つの理由は、米ドル/円のボラティリティの低下です。
米ドル/円は2月10日(木)に83円台を回復し、「84円台を固めれば86円台も可能」といった期待も高まったのですが、それから1週間が経った本日の段階でも、依然として83.50円近辺で推移しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
米ドル/円のボラティリティは、リーマン・ショック後の最低水準を更新中で、方向は円安だとしても、その速度は緩慢です。
そこで彼らが立てたシナリオは、「中東情勢が安定していれば米国株が堅調に推移し、円売りがジワジワと進行する、逆に中東情勢の悪化や株の急落があれば、円よりスイスフランが大きく買われる」というものです。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:スイスフラン/円 週足)
こうしたトレードは積極的にリターンを求めるといったものではないのですが、中東情勢が混迷を深める中、一時的に資金をパークするという意味では合理的なトレードと言えるのかもしれませんね。
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