為替相場は膠着状態で脱却は簡単ではない
相変わらず、為替相場は膠着しています。この傾向はそう簡単なことでは変わらないと思います。
私自身は、最終的には円安方向に向かうのではないかと考えていますが、短期的にはトレンドが出てくるのは難しいと考えています。

(出所:TradingView)
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ジャクソンホール会合のパウエル講演後の米ドル安は間違いだった
先週(8月18日~)、パウエルFRB議長がジャクソンホールでの講演で、9月のFOMCでの利下げを示唆する発言をしました。これを受けて、マーケットは一時米ドル安に反応しましたが、このマーケットの反応は間違いだったと思います。
【※関連記事はこちら!】
⇒【今週の見通し】米ドル安・米国株高は過剰反応!パウエルFRB議長講演はそれほどハト派の発言ではない!市場は冷静さを取り戻すか(マットキャピタル今井雅人のFX戦略メモ)
(1)そもそも、マーケットは9月の利下げをかなり期待していました。それを確認しただけですから、大きく反応する必要はなかったということ。
(2)パウエルFRB議長は同じ講演の中で、トランプ関税などの影響もあり、長期的にはまだインフレリスクが残っていると発言していて、全体的にそれほどハト派的な発言ではなかったこと。
が理由です。
9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、0.25%の利下げが決定される可能性は高いですが、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の先物市場を見ても、9割ぐらいは織り込んでいますので、実際にそうなってもあまり影響はないと考えています。

(出所:CME)
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膠着相場継続は基本路線だが米雇用統計に注目したい
次に日本ですが、日銀の中川日銀審議委員は「経済・物価の見通しが実現していくとすれば、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」と長期的には利上げ方針を示しながらも、「経済・物価の先行きの見通しには高い不確実性がある」とした上で、「今後明らかになるデータや情報を引き続き丁寧に確認し、適切に政策を判断していく」と、利上げは急がないという姿勢を示しています。
こちらも、現時点では相場を大きく動かすほどの状況ではありません。したがって、現在の膠着相場は継続するというのが基本認識です。
あえて、注目するのであれば、来週(9月1日~)金曜日に発表される8月分の米雇用統計です。7月の雇用統計のときに、NFP(非農業部門雇用者数)の過去2カ月分が大幅に下方修正されたことに衝撃が走りました。
そこから、米国経済に対する懸念の声が出てくるようになりました。その意味で、今回の米雇用統計にも注目が集まるでしょう。
米ドル/円の予想レンジは146.30-148.30円としておきます。

(出所:TradingView)
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