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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

米ドル/円はしばらく上値が重くなっても底割れは回避
し、200日線を再び試す展開へ! トランプ関税騒動で
リズムが崩壊、年内は米ドル安が進まない可能性大!

2025年08月29日(金)13:56公開 (2025年08月29日(金)13:56更新)
陳満咲杜

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米ドル/円は堅調に推移! 米9月利下げがほぼ確実になっても、米ドル/円は「底割れ」せず!

 米ドル/円は堅調に推移している。堅調ということは、単に変動レンジだけではなく、ファンダメンタルズを織り込んでいる節がより重視されるから、先週末(2025年8月22日)のジャクソンホールにおけるFRB(米連邦準備制度理事会)議長の「利下げ容認」の発言が一番の試金石となったわけだ。

 8月22日(金)の大陰線がその表れであったが、25日(月)の切り返しもあって、あくまでレンジの下限を再確認した程度に留まり、米9月利下げがほぼ確実になっても、米ドル/円は「底割れ」しなかった

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 もっとも、日銀総裁も利上げの方向を暗示し、本来なら金融政策の相違によって激しい米ドル安・円高の市況になってもおかしくなかった。日本の長期金利が急騰しているなか、円がリンクした値動きをほとんど見せずにいることを考えると、円は驚くほど「弱かった」としか言いようがない。

 8月26日(火)朝の、もう1つの騒動も米ドル/円の堅調を再び証明した。トランプ米大統領はクックFRB理事の解任を命じたようだが、米ドル/円はいったん急落し、147円の節目を打診したものの、その後たちまちV字回復を見せた。

米ドル/円 5分足
米ドル/円 5分足チャート

(出所:TradingView

 米大統領がFRB理事の解任を通達(法律上の有効性は曖昧)するということは、中央銀行の独立性を脅かす一大事であり、まさに前代未聞である。しかし、それでも米ドル売りが続かなったので、米ドル全体の底固さがうかがえる。

ドルインデックスも「底割れ」を回避! 2025年年内一杯は、むしろ米ドル安が進まない?

 つまるところ、米ドル全体も米ドル/円と似たような値動きを示しているということだ。ドルインデックスは米利下げ観測の高まりで、8月22日(金)に97台前半まで売り込まれていたが、保ち合いの下限を再度確認した程度にすぎず、また8月25日(月)の切り返しをもって「底割れ」を回避している。

ドルインデックス 日足
ドルインデックス 日足チャート

(出所:TradingView

 利下げを大分前から織り込み、9月利下げがほぼ確定したところで、むしろ再度底打ちの気配をみせ、米ドル全体の堅調がかえって鮮明化しつつある。

 となると、株式市場のパフォーマンスと同じく、やはり今年(2025年)はかなり「異例」だと思う。

 言ってみれば、2025年は本来、米ドル安の基調の継続を確認できる1年のはずだったが、4月にトランプ関税騒動でそのリズムが崩され、2025年年内一杯は、むしろ米ドル安が進まない、といったリスクのほうが大きいかとみる。

 たびたび強調してきたように、今年(2025年)上半期における米ドル安自体が「史上最大」だった。昨年(2024年)9月安値から、いわゆる「トランプ・トレード」の一環として1月高値までドルインデックスは急騰したが、それこそ「余計」な値動きで、米ドルの切り返しとしてかなりオーバーしたものだった。

 ゆえに、1月高値の110から、96までドルインデックスは急落した。それは米ドル安という大きな構造に沿った値動きであった上、「逆トランプ・トレード」の側面が大きかった。

ドルインデックス 週足
ドルインデックス 週足チャート

(出所:TradingView

 だからこそ、それもまた行きすぎであった。

 したがって、米ドル安自体が構造的とはいえ、行きすぎた分、しばらく速度調整が続き、足元は米利下げ・日銀利上げを織り込んでも米ドル安一辺倒にはならないというわけだ。

米ドル/円は「底割れ」がないなら、これから緩やかな切り返しを継続できる?

 相場は常に将来の材料を織り込む形で形成されてきたが、金利動向の影響が決定的であるものの、単純ではなかった。

 2023年後半から日米金利差自体が低下傾向にある上、為替レートと乖離していたが、足元もその様相を呈している。

 ただし、レートと金利差は目先まだ乖離しているものの、日米金利差の縮小があってもなお許容範囲内に留まり、円買いの根拠として使われにくい

米ドル/円&日米金利差(10年国債利回り) 日足
米ドル/円&日米金利差(10年国債利回り) 日足チャート

(出所:TradingView

 ジャクソンホール会議通過後の反落に照らして考えると、米ドル/円はむしろ適切な修正が行われ、「底割れ」がないなら、これから緩やかな切り返しを継続できるのではないかと推測される。

 現時点では200日移動平均線(200日線)が149円の節目前後に位置し、しばらく頭を抑える存在になり得るが、早晩もう1回突破を試す展開かとも思われる。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 なにしろ、7月末にていったん200日線のブレイクを果たしている。8月1日(金)の米雇用統計の大幅悪化を受けた急落がなければ、すでに同線の上に定着している、という可能性さえあったと思う。

 何より肝心なのは、8月1日(金)からマーケットは米利下げを織り込んできたから、ジャクソンホールにおけるFRB議長の発言はその後追いの材料にすぎず、かえって通過した後の安堵感につながり、米ドル/円の底固さにつながるのではと思う点だ。

 いずれにせよ、米ドル/円は当面頭が重くても、底割れを回避できる見通しだ。市況はいかに。

8月29日(金)0:00

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