当初はまったく軽く考えていた私の風邪は、どうもかなりしつこいものであったようだ。為替相場が妙な狭いレンジにスタックしているうちに十分と休んでおこうという考えに変わりはないのだが、ずっと私が持っているドル円相場まで、私に取りついているウイルスのようにかなりしぶとく、なかなか動きが出てこない(--)。
ちなみに私のドル円のショートポジションは1円幅のOCO注文ではさみ続けているのに、まったくもってどちらもできないのだ。たしかに、ここまで81.25も82.25も触らないのだ。そうして、これでかれこれ1週間にもなってしまった。すなわちドル円は1円幅ですら動いていないということの証でもある。
ドル円がこう着状態を続けているうちに、ユーロドルが動き出した。昨日の欧州序盤では、ユーロドルが安値方向をトライ。1.4000の大台をきれいに割り込んでくるかどうかが見ものだったが、さすがにサイコロジカル。十分に安いところでステイしていたのだが、結局のところは割り込まなかった。そして、そこが日中の安値となってしまった。
週間の石油在庫が発表される日でもあったので、これを確かめて、90ドル台後半にいた原油価格が下向きに動きだせば、ユーロショートに打って出るつもりだった。しかしこれも私にとってはアテが外れ、原油価格は上昇して100ドル台へと戻すこととなった。
こうなるとユーロは1.40台割れも回避して、あとはテクニカルな買いものと、ショートカバーが出るだけになる。ユーロドルは1.41台まで戻し、ニューヨーク市場だけとってみれば、ユーロドルは堅調そのものとなり、さらには高値圏で引けることとなった。
本日の為替市場では、中国要人の発言もあり、中国がポルトガル救済策に絡んで大量のユーロ買いが出るのでは?という観測が広がったようだ。中国アジア時間の始まりからユーロドルは上昇を続け、昨日の高値である1.4119もブレークしてきて、1.41台の後半まで突き進んだ。ドル円はそうしたドル安の動きに多少つられた感じだが、本格的な動きとはなっていない。
原油価格がひさしぶりに101ドル台まで上がってきてリスクテークのムードが出てきているが、それに乗っていくのには、つまりユーロ円などをロングにしてみるには、今晩の米国株がしっかりと上がっていくのを確認してからにしたい。まあ、そのときは今のドル円のショートはついに「御用!」になっているはずだろうが…。
今晩の経済イベントは、アメリカのGDP改定値くらいしかないし、G8首脳会談も予定されているが、為替市場にとってのサプライズは見込めそうにない。21時まではお休みして、またそこから参戦するようにしよう。
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