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西原宏一_メルマガ取材記事
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ドル・円・ユーロの明日はどっちだ!?

「FX友の会 in 東京 2011」レポート(1)
ユーロをものすごくネガティブに見ている!

2011年06月24日(金)10:00公開 (2011年06月24日(金)10:00更新)
ザイFX!編集部

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 去る6月11日(土)、東京でFXトレーダーがたくさん集まるイベントがあった。それが「FX友の会 in 東京 2011」だ。今回はその模様をお届けしよう。

■140人もの参加者が集まった今回のFX友の会

 FX友の会とは何か?

 それはFX友の会・世話人の奈那子さんを中心にFXトレーダーたちが集まった小さなオフ会が、だんだん規模を拡大してきたものなのだが、詳しい話は奈那子さんに取材した以下の記事に掲載しているので、そちらもぜひご覧ください。

「『FX友の会』世話人の奈那子さんに聞く(1) 『一晩で300万円の大損』を乗り越えて」
「『FX友の会』世話人の奈那子さんに聞く(2) 三空さんが大損した夜を覚えていますか?」

 ちなみに、FX友の会の大きな特徴として、講師がみんな“自腹”ということがある。FX友の会では、FX界の著名人が次々と登場する勉強会が行われるのだが、講師は講演料をもらって講演しているのではなく、会費を自らが支払い、交通費も自らが支払って、講演しているのだ。

 ちょっと聞くと不思議に思えるこの“自腹”の話についても、上にリンクした記事で詳しく触れている。

 年々規模が大きくなっているFX友の会。今年は参加者が140人も集まった。世話人の奈那子さんがブログなどで呼びかけたことで集まってきたトレーダーたちだ。昨年東京で行われたときは100人程度の参加者だったので、それと比べてもかなり増えている。

 当日はあいにくの雨模様だったが、都内の会場は140人ものFXトレーダーでいっぱい。立ち見が出るほどだった。昨年は各席にテーブルが置かれていたが、それも入りきらず、今年は取り払われた状態。

 今年は初心者の参加者が多かったとのことで、当初の予定にはなかったが、急きょ午前中に設定されたのが、トモラニさんによる初心者講座だった。トモラニさんはFXトレーダーでFXスクールの講師も務めている。

 そして、いよいよ13時から、FXの友の会本番がスタート! 18時ぐらいまでがほぼノンストップ、かなり長丁場の勉強会で、そのあとがお酒を飲んでの懇親会となった。

■ストップは必ず入れるんですよ!

 勉強会のトップバッターは“塾長”こと、酒匂隆雄さんだ。酒匂さんはかつてUBS銀行など国内外の主要銀行で、為替ディーラーとして名を馳せた人。FX業界の重鎮である。

 そして、FX友の会にとって酒匂さんは特別の存在。なぜなら、FX友の会は元々、「酒匂さんを囲むワインの会」として5人の参加者で始まったものだからだ。

 実は勉強会の前半は、元ディーラーと聞き手の2人1組で進んでいく予定だったのだが、聞き手のマイクが1本調達できず、最初は酒匂さんの独演会となった(このあたり、手作りの会らしいと言えるかも…)。

 その酒匂さん、最初こう話し始めた。

 「プロも初心者も実は同じ。損しなきゃいいんです。けれど、初心者の方は『オレが買ったんだから、上がるべき』と含み損が拡大してもずるずる持ったままにしてしまう。そこへ行くと、プロも負けるときは負けるんですが、負け方がめちゃくちゃうまいんですね。

 だから、初心者は必ずストップを入れること」

 そして、その後も…

 「ストップは必ず入れるんですよ。
  ストップは必ず入れるんですよ。
  ストップは必ず入れるんですよ」

 と3回も同じ文句を繰り返す場面があり、損失を限定的なものとするストップ注文の重要性を強調していた。

■株主総会には呼ばれるが、ECB理事会には呼ばれない!?

 酒匂さんは「ディーラー時代の40年間、テクニカル分析はまったくしなかった」と話す。では、ファンダメンタルズに基づいてトレードしていたかというと、それも違うとキッパリ。そして、「トレードの根拠は『カン』」だという(それはいろいろな要素を自分の中に取り込んだ上でのカンのようだが…)。

 ただ、40年間使ってこなかったテクニカル指標だが、最近はものすごくよく使っているものがあるそうだ。それがピボット。これはテクニカル分析に強い個人トレーダー・しろふくろうさんから聞いたとのこと。

 その他、“伝説のディーラー”と言われる、現在は海外在住のスゴ腕ディーラーの近況や、元金融当局者の大物の近況など、おもしろい話がポンポン飛び出したが、事情により詳細は割愛させていただく。

 スタートから数十分経った時、やっと聞き手用のマイクが到着。そこで聞き手として登場したのがブルームバーグ・ニュースのレポーターなどとして活躍してきた清水昭男さんだ。

 友の会では“アッキーナ”の愛称で呼ばれている清水さんは、かなりのおもしろキャラ。聞き手という立場を超えて、ずいぶんしゃべりまくっていたが、その模様を一部再現してみると、こんな調子だ。 

清水「株とFXはすごい違うと思うのは。FXは短期なんですね。株は買ったことを忘れたい銘柄とかあるじゃないですか」(会場笑)

清水「でも、株主総会がありますとか連絡くれるんですよね。行かないよ! 投機家なのに、向こうは安定株主と思ってる。ちょっと違うんですけど…」(会場笑)

酒匂「要するに腐れポジション持ってるだけです」(会場笑)

清水「まあ、その会社を応援してるんですよね」(会場笑)

清水「FXの場合にはそういうことしてくれないんですよね。ECB(欧州中央銀行)の理事会とかに呼ばれることはない。だから、自分で管理しないといけないということだと思うんですが…」(ここで話がまったく違う方向へ) 

■ユーロをものすごくネガティブに見ている!

 最後に酒匂さんの今後の為替相場の見通しについて記しておこう。酒匂さんはこんなふうに話していた。

 「ボクは1ドル=308円の時代から為替をやってるんです。そこから、上げ下げはあっても、基本はずっと円高になってきた。だから、米ドル/円はとにかく売ればいいという感覚がある。

 それで、ずっと円高になると思ってきたんですが、今は宗旨替えして、これからは円安に行くと見ています」 

米ドル/円 月足 1970年代からの長期チャート(クリックで拡大)

 

(出所:米国FXCM

 「円高はドカンと行くもの、一方、円安はジワジワと進みます。これからもドカンという円高はあるかもしれないけれど、その時に円売りする態勢を整えておきたいですね。

 そして、ユーロについては、ものすごくネガティブに見ています。PIIGSを含めた欧州の財政問題はまったく良くなっていない。最近出てきたいくつかの救済策は重病人にモルヒネを打っているだけですよ」

(※「PIIGS」とは欧州で財政面に不安があると言われるポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペインを指す言葉)

■なぜ、QE3はないと言えるのか?

 この後、元インターバンクディーラーによる解説を挟んで、次に登場したのはこの方も元インターバンクディーラーでシティバンクなどで活躍した西原宏一さん。聞き手は大橋ひろこさんだった。

 西原さんはザイFX!の連載「ヘッジファンドの思惑」でもおなじみだろう。大橋さんは「FOREX RADIO」などに出演しているアナウンサーだ。

 西原さんは「QE2」(量的緩和策第2弾)終了後の相場展開と「QE3」(量的緩和策第3弾)の可能性について、こんなふうに解説していた。

 「QE2は要するにお金をジャブジャブにすること。それによって株は上がり、コモディティは上がり、米ドルは下がりました。QE2が終了したら、その逆の動きになると考えるのが自然。つまり、6月末から株が下がり、コモディティは下がり、米ドルは上がるということです。

 また、QE3はないだろうと思います。

 QE2では米国の景気を支えようと、資金をジャブジャブにしましたが、それがまわりまわって新興国のインフレを招きました。そして、新興国は利上げでそれを抑えようとしましたが、その結果、新興国の景気は減速。結局、それが米国の景気にも悪影響を与えてしまったんです。

 だから、もうQE3はやらないだろうということです」

■ファンダメンタルズを無視したプログラム売買

 また、西原さんは「市場のプレイヤーの変化」にも言及していた。

 最近の金融市場ではいろいろな相場の相関性が高くなり、みながいっせいに動く印象があるが、これは市場のプレイヤーの変化によるところがあるというのだ。

 「シカゴあたりには、プログラムだけで売買している『プライベート・インベスター』という集団がいるんです。

彼らはファンダメンタルズをまったく気にしていない数学者など。モメンタムと相関でトレードのロジックを組んでくる。そして、たとえば原油が上がれば、ユーロ/米ドルを買うみたいなことをやっている。

 そして、一度そういうやり方で儲かり始めると、みんながそれをやるので、相関が強くなるんです。

 それで、儲からなくなると、止めてしまう。すると、相関が弱まるといったことになります」

 各種の相場を見ていると、合理的に説明できるレベル以上に相関高すぎ! と感じることがあるが、その背景にはこういった「プライベート・インベスター」の存在もあるようだ。

「『FX友の会 in 東京 2011』レポート(2) 誰でもトレードで勝てるようになる!」へつづく)

(取材・文/ザイFX!編集部・井口稔 撮影/和田佳久)

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