リスクオンの流れになると、株やゴールド(金)などの商品が買われ、豪ドル/米ドル、豪ドル/円が上昇するのはこれまでどおりであるものの、逆に、ユーロは下落する傾向にあります。
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(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
それでは、逆にリスクオフの際にユーロが買われるのかと言えば、欧州発の悪材料でリスクオフになることが多いこともあって、「リスクオフ=ユーロ売り」という流れは変わりません。
つまり、リスクオン、リスクオフに関わらず、ユーロは売られる展開になっています。
■「ユーロキャリートトレード」はトレンドとして定着するのか?
また、市場参加者のFRB(米連邦準備制度理事会)に対する「QE3(量的緩和策第3弾)」の期待は根強く、ユーロ売りの対象通貨として、米ドルよりもコモディティ通貨が選択される傾向にあります。
その結果として、ユーロオージーやユーロキウイの取引が好まれる傾向にあるようです。昨年11月頃から見られるこのような相場の変化は、2012年に入ると、誰の目にも明らかになってきました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
この「ユーロキャリートトレード」ともいうべき流れがトレンドとして定着するのかどうかが、2012年の為替相場の注目点です。そして、そのカギは1月12日(木)のECB理事会後、ドラギ総裁が発するコメントが握っていると言えます。
ドラギ総裁の会見では、国債買い入れに対するECBのスタンスに変化があるかどうかに注目しましょう。
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