昨日のアジア時間が終わって、ドル円は76.30あたり。こんなレベルで海外に引き渡したら恐ろしいことになってしまいそうな感じだ。ユーロドルも完全にドル安モードで1.32台トライをしているところだし、足元の弱さだけを見たらドル円が群を抜いていそうなものだ。
まあ、とにかく米ドル金利が短期も長期も低水準が続く間は、ドル中心の動きになるものと覚悟して、為替相場を眺めたほうがよさそうである。とくにアメリカの長期金利は歴史的な低水準に迫っているのだから、どうしてもドルの金利動向によってドルの価値が左右されてしまう、いわゆる金融相場の一面が垣間見えてくる。金融相場の展開なのだから、債券価格の上昇と株価の上昇が同時に訪れてもおかしくはない道理。
ちょっと怖いがドル円を売っていく。昼間の値動きを見直してみても、すでに76.40くらいまでならば売り込んでいっても怖くはない感じがする、むしろそこらへんが戻りの急所ではないかとすら思えてくるくらいだ。76.50ですぐに切ればいいやと思えば、損する値幅も実に小さいものだ。
私はとりあえず76.28で売ってみた。いつもの1.5倍のポジションある。最初から大きくサイズで相場を張っているのでちょっと緊張感が高い。しかしどうせ76.50で全部ロスカットするのだから、絶対額としては大したことはない。そう思えばまったく気も楽になるというものだ。
昨日の欧州時間は実に小動きだった。ユーロドルも1.32台に乗せたりはするが、前日の高値である1.3235を意識しすぎて、そこがライトなレジスタンスを形成している。ユーロは上に上がりたいのだろうが、前日に底から1.30台まで振り落とされていることを考えると、一気に上抜けしていくというのも無理な感じもする。
しかしながらユーロにダイナミックさが出ないので、ドル円はもっと情けない動きだ。15銭ほどしか動いていない。アメリカの経済指標をさっと見て、それでも動かなかったら、ポジション閉じて寝てしまうしかないかな。
アメリカの経済指標はどれも悪いものが続いた。住宅価格も、CAPMやCB信頼感指数といったセンチメント系も、いずれも事前予想を下回った。これによって米国株は急落に転じ、市場はむしろリスク回避の動きとなってしまった。
ドルが売られるというよりも、リスクオフの為のクロス円の売りが続出。そのためユーロドルも前日と同じくご丁寧に1.30台まで落下した。その間ドル円は動かずだ。まったく面白くなーい。ツラれて75円台に突入でもすればよいものを…。こうなってくるとポジションのアンワインドが恐ろしくなってくる。ドル円がメクられてしまう前に買い戻さなくては!私は76.24で買い戻して睡眠。ああ、まったくの無駄骨であった。
本日もアジア時間でドル円は昨日の安値を数ポイント更新したが、75円台には至らず。次にドル円に手を出すのは75円台に入ってからにしようと思う。欧州時間にはいると、ついにギリシャが民間部門との協議で合意にいたりそうという話しが出ているらしく、ユーロドルは1.31台まで急騰している。ドル売りにつられてドル円も75円台に突入しそうになったが、なんとかまだ76円台に踏みとどまっている。
しかし今晩の注目はADP雇用指数であろう。前回は大きめな数字が出たが、今回は18万人から20万人の増加が見込まれている。週末の雇用統計との関連を想起させるが、最近は精度が落ちているようなので、このまま額面通りに受け取ってポジションキープというわけにはいかないだろう。
今晩のところは順当に予想より多いかどうかで勝負したほうがよさそうだ。ただ米国株、特にS&P指数が1300という大台をバックに緊張を強いられるレベルにいるので、雇用者数が15万人以下となって、大きく株価が崩れるような局面にでもなろうものなら、ユーロドルを売っていこうと思う。
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