昨日はアジア時間でドル円の安値攻めが起こったが、サイコロジカルな80円ちょうどは、すんでのところで割れなかった。こうなると80.00がサポートとしてワークしたことになるので、あそこはやはり買い場だったかということになる。そうしたドル円の買いインタレストがどーんどんと湧いてくるだろうと思い、私もドル円ブルで臨むことにした。
私はアジア時間の午後になってから、ドル円を80.35でロングにして様子を見ることとなった。日本株も上がってきていたので、とりあえず円売りの需要は大きそうだ。私が買ってから欧州時間に至るまでたいした値崩れもしていなかった。
為替相場、とくに今、円ものはどうしたらよいのかのガイドになるのはグローベックスの米国株か、日経先物のナイトセッションだけである。これらが値を上げている間は円ショートでも安心できる。これがトップをつけて反転してきたときがポジションクローズのタイミングを与える。
東京市場で日本株が高値引けしたせいもあってか、夕方以降も日経先物は高値を越えてプレイしている。そのため欧州時間の前半はドル円もユーロ円も実に堅調。ドル円は80.80の手前まで上がった。私が利食わないのは、まだ日経先物は9800円台に乗せてきた後も下がらないため。円売りのウェーブはまた来るものと思われた。
しかし日本株と違って米国株は上げ渋っているようである。金融危機以降のS&P先物のマックス戻しは、昨年の5月初旬につけた1373である。もう1、2ポイントしかないのに、上に行くのをためらっている感じだ。たしかに重要なテクニカルポイントを形成しているのだから、揉むのは当たり前なのだが。
そうこうしているうちに日経先物のほうも下がってきたので、たいしてフェーバーにもならなかったが、ドル円のポジションはクローズした。そして次のチャンスをうかがうことに。私の狙いとしては米国株のオープンを待って、株価上昇と昨年来高値のブレークを機に、ドル円かユーロ円を思い切って買っていこうかというものだ。
S&P先物がマーケットで1374がついたら出動するのだから、機械的でわかりやすい。そうなると多少高いところをつかまされることになっても、81円台のミドルくらいまでは望めるかもしれない。しかし夜中まで待ってアメリカの経済指標もすべて見たが、米国株が上がっていくことはなかった。
本日は2月の最終日。そういうこともあって株式市場にはお化粧買いのような無理やりのかいもがいっぱい入り、ランチタイムには日本株は一段高し、日経先物は9880円まで噴き上がった。このステージで円売りを仕掛けていこうかとも考えたが、肝心のS&P先物は1373まで。これでは出動できない。
そういうわけで今晩の注目も米国株のレベルだろう。0時からバーナンキ議長の議会で話すことになっている。ドル金利を上げる方向のことを話したりしないかに要注意である。また今夜はECBの流動性供給が予定されている。
そもそも流動性を増すのだから、これ自体ではユーロ売りの材料だ。しかし昨今は信用不安にスポットが当たっていたこともあり、これが株価の下支えとみなされ、リスクテークの方向、すなわち、ユーロ買いの方向で作用してきた。今回はどうなるのか。ユーロドルは昼間に付けた高値もあることだし、逆張りで入るほうがストップアウトの位置も明確で取り組みやすい。
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