バーナンキ議長の金融緩和の継続の話が出てからというもの、私の頭の中ではドル安になるイメージがこびりついて離れない。しかも先週にゴールドマンサックスあたりがドル円は79円台まで落ちるとも言っていたのも気にかかるところでもある。なかなかドルを売っていけないのは、かろうじて米国株が高いからである。
それでも何もしないのもよくないので、ちょろちょろとユーロドルを買っていって、多少なりともドルの下落に参画はしている。ユーロドルが1月に1.30台に乗せてきてからは、ほぼ1.30台から1.34台のレンジのうちにおさまっているので、1.33台では基本的にロングにしたくない場所ではあるが、これもトレードのうちだと思って仕方のないところだ。
昨日の欧州時間では前日のドル安相場の巻き返しのようなことが起こった。ドルの全面高が進んだのである。欧州の序盤まではグローベックスでの米国株も今年の最高値を更新しているし、欧州株も高かったので、怖くてとてもドル円をショートには出来なかった。
しかし米国市場が近づくにつれて株価は後退していった。それまでのゲインをすべて吐き出してしまったので、リスク回避の観点からもドル円が下がるのではないかと思い、83円台にも乗せていたこともあり、私はついに83.04で売り込んでみた!
だがそれからが良くない。住宅価格の指標が予想ほども良くもないのに、ドル円はまったくゆるまないのである。バーナンキのおかげで相当のドルショートもたまっていたものだろう。私も83.18で早々にゲットアウトした。いかにもプライスアクションが下がりそうもないと言っているのだ。その後はドル円はもう20ポイントほど一段高したが、ニューヨーククローズまでは83円台を割らずに堅調な動きとなった。
そうした反動によるポジション調整は米国株も同じであって、高値警戒感も手伝ったものか、金融緩和をさんざんほめたたえた割には株価の下落局面では抵抗感もなくズルズルと行ってしまい、結局のところ安値引けすることとなってしまった。私は早起きしてニューヨーククローズだけ付き合ったが、なんだか実につまらない一日だったような気がする。
そして今日のアジア市場である。昨日の敵をうつべく、何度かドル円を売ったり買ったりしてみたが、なんだかチョッピーでやりにくい。83円台に向かって上がるのかと思って買ってみれば急激に下がってくるわ、日本株が下げてきたのでリスク回避かと、ドル円を売ってみれば止まってしまいショートカバー。なんとか同値の付近で逃げるので精一杯。どうも方向感が見えにくい。
欧州時間に入って、ちょっとリスクテークの形になってきた。それでユーロドルも少しは上がってきたのだが、あまり調子のよくときにトレンドフォローしてもやられてしまうだけかもと思って慎んだ。そうすると株価はトップを打ってすぐに垂れてきて、ユーロの上昇もそれまでとなった。なんともやりづらい限り~(涙)。
今晩は耐久財受注しか目立ったイベントはない。材料不足なのでレンジ取引に徹してみようかなぁ。ユーロドルは1.33台の前半から後半までで、実は小動き。タイトストップで逆張りで臨むという感じで。
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