■今年も大盛況の「FX友の会」へ潜入!
2012年6月9日(土)、シトシトと雨の降る中、東京新宿の某貸会議室で「FX友の会 in 東京 2012」が開催されました。
ちなみに、昨年も雨でしたが…
【参考記事】
●「FX友の会 in 東京 2011」レポート(1)ユーロをものすごくネガティブに見ている!
さっそく会場に潜入!
どど~ん! と来場者数は、140名くらい。雨などものともせず多くの参加者が集っていました。
「FX友の会」世話人の奈那子さんいわく、会場の都合上、定員超の申込みを100名分ほど、泣く泣くお断りすることになったそうです。
それにしても、すばらしい盛況ぶり! 開催ごとに参加希望者は増加しています。
■ところで「FX友の会」ってどんな会?
冒頭、挨拶に立たれた「FX友の会」世話人の奈那子さんと“塾長”こと酒匂隆雄さんの第一声でなごやかにスタートした「FX友の会 in 東京 2012」。
ところで、「FX友の会」って何? という方のために、少し「FX友の会」のはじまりについて紹介しましょう。
「FX友の会」は、世話人の奈那子さんや“塾長”こと酒匂さんらが大好きなワインを堪能しながら、トレードやその他もろもろについて語り合うためにはじめた「オフ会」が発端。
奈那子さんの呼びかけで次第にその輪が大きくなり、現在の規模にいたったそうです。
【参考記事】
●「FX友の会」世話人の奈那子さんに聞く(1)「一晩で300万円の大損」を乗り越えて…
発端が「オフ会」ですから、会費は、講師も参加者もみ~んな自腹。
出席者は、ウン億円トレーダーや伝説のディーラー、南は沖縄在住者から北は北海道在住者、初心者や上級者、老若男女が入り乱れてさまざま。
年齢、職業、居住地、トレードの経験値も異なる人たちが、「FX」という共通項をもとに、ともに学び合い、交流を深めるために集い合うのが「FX友の会」なんです。
講師であっても参加者と気軽にコミュニケーションを取り、参加者同士もワキアイアイ。
個人トレーダーが、たった1人でマーケットと向き合うのは、なかなか大変(汗)、かつ孤独な作業(涙)。
マーケットに泣き、マーケットに喜んだ経験を持つもの同士、それぞれの立場を越えて、想いを気軽に共有でき、さまざまな情報交換をしながらトレード仲間を増やしていける!
これが「FX友の会」の大きな魅力と言えます。
■「FX友の会 in 東京 2012」のスケジュール
さて、肝心の「FX友の会 in 東京 2012」では、いったいどんなことが行われていたのか、さっそく紹介しましょう!
まず、前半で、特別講師によるセミナーが開催され、夜はフフフな懇親会が開催されるというもの。
フフフな懇親会後に、フフフフな二次会(?)やフフフフフな三次会(?)も開催されたようですが…
「FX友の会 in 東京 2012」の大まかなスケジュールは以下のとおり。
1.専業トレーダー生活・考え方を視点転換でこんなにも収益UP
・ 個人投資家代表選手 おばらっちさん
2.初心者の為のオプション取引講座
・ 荻野金男さん 西原宏一さん
・ 司会:大橋ひろこさん
3.金融占星術 星の流れのようにスマートに波に乗ろう
・ 山中康司さん
・ 司会 : 叶内文子さん
4.みんなのボリンジャー楽しいFXのススメと為替落語
・ 佐野 裕さん
5.為替座談会と質疑応答色々
・ 酒匂さん 西原さん バカラ村さん 山中さん
・ 司会 : 奈那子さん はんぞさん
懇親会
開会が午後1時で、懇親会が終了したのが午後9時頃。どうです? 大満足のたっぷりまる1日です。
実際には、当日の会場のテンションを見極めつつ、少し内容が変更されたものもありましたが、全般的にとても興味深いお話でした。
すべてお伝えすることが難しいため、ここではその一部を厳選してお届けします。
■トレードは、基本的に負けるもの!?
はじめに登壇されたのは、専業トレーダーの「おばらっち」さん。
順張りの短期トレードを得意とする「おばらっち」さんが、「『テクニカル』から『テクニ勘』へ 視点変更のススメ2」と題し、自身のトレード手法や考え方について、語ってくださいました。
ちなみに、“テクニ勘(かん)”というのは、JFXの社長・小林芳彦さんが使われている言葉だそうです。
【参考記事】
●JFX・小林芳彦社長に聞く(1)「短期売買方針」がメチャ当たるって本当?
意外にも、FXをはじめてまだ3年というおばらっちさんが、今回のセミナーで一貫して訴えていたのが、「基本的にトレードは負けるもの」ということ。
これがわかるようになって、勝てるようになったんだそうです。いったいなぜ、おばらっちさんは、このように考えるようになったのでしょうか?
■安定的に利益を上げたいなら、確実な損切りを!
安定的に利益を上げたいのは、みんな同じですが、なかなかうまくはいかないものですよね。
実は、おばらっちさんもFXをはじめた当初は、ビギナーズラックのあと取引量を増やしたものの、損切りができずに大きく負けてしまったことがあるそうな…
「安定的に利益を上げているトレーダーは、みんな安定的に負けている」と言うおばらっちさん。
手痛い洗礼を受けてからは、「基本的にトレードは負けるもの」という考え方をベースに、「トレードで大儲けは考えない」、さらに「トレードは確率論」という信念を掲げ、一定の取引ルールで、きちんと損切りをし、安定的に利益を上げることができるトレーダーになったそうです。
おばらっちさんの信念を見習い、きちんと損切りをしながら、安定して利益を上げられるトレーダーを目指していきましょう。
■相場は心理戦だ! 「テクニ勘」を身につけよう
さらに、これまでテクニカル分析に軸足を置いて、トレードに取り組んできたおばらっちさんは、今回の講演のテーマにもなっている「テクニ勘」の重要性について語っていました。
相場は心理戦! ということで、テクニカル指標だけを見て、マーケットを見た気になってはいけない! と力説。
チャートを見ながら、市場参加者の心の内を想像し、テクニカル分析の知識とあわせて「テクニ勘」を養っていくことが大切なんだそうです。
このほかにも、負けている人の傾向として、「損切の幅が小さすぎること」や「個々のトレード結果にとらわれすぎること」、「トレードを反省し過ぎること」、「上手に勝つことばかり考えていること」などを列挙。
資金が底を尽き、選択の余地なくマーケットから退場! とならず、長く安定的に利益を上げていくためのヒントが、多く含まれているお話でしたよ!
(「FX友の会 in 東京 2012」レポート(2)オプション取引の情報がFXに活かせる?」へつづく)
(取材・文/ザイFX!編集部・向井友代 撮影/和田佳久)
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