■ユーロ/米ドルはECBの発表で300ポイントの下落
さて、ユーロの下落が鮮明となったのが、7月5日(木)に発表されたECB(欧州中央銀行)理事会の結果。
先週(7月2日~)のECBでは25bpt(0.25%)の利下げを発表しましたが、これはコンセンサスどおり。
市場にサプライズを与えたのは、預金ファシリティ金利をゼロにしたことでした。
これにより市中銀行がECBにお金を預けてもまったく利息がつかないということになり、この決定がヘッジファンドなどのユーロ売りを誘っている模様。
ユーロを調達通貨としてトレードするということですね。
これにより、ユーロ/米ドルはECBの発表があった7月5日(木)オープニングの1.2527ドルから、1.2213ドルまでほぼ300ポイント下落。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
前述のとおり、ユーロ/豪ドルは年初来安値を更新し、1.1933ドルまで急落しました。
■ユーロ/円は6月1日(金)の安値95.59円まで下げるか?
注目はユーロ/円。
ユーロ/円は100円を割り込み、さらに一時97.00円を割り込み、96円台まで急落。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:ユーロ/円 4時間足)
多くの主要通貨で金融緩和が決定される中、総体的に円の価値がじりじりと上がっている展開となっています。
ユーロ/円はメディアでも大きく取り上げられることもなく、節目の100円を割り込みじり安の展開。
リスクオフ下でのクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の下げではなく、ECBの金融政策から始まったユーロ/円の下落であるため、下落が加速することもなくじわじわと下げ続ける展開が濃厚です。
ユーロ/円は6月1日(金)の安値95.59円までじりじりと値を下げていくのではないでしょうか?
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
当面、ユーロ/円の動向に注目です。
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