みなさん、こんにちは。
かなり暑い日が続いていますが、体調を崩されたりしていないでしょうか?
■ユーロは予想どおり、もみあいか少し上がる動き
さて、先週(7月23日~)は、当コラムでユーロについて、こんなふうに書かせてもらいました。
ちょっと引用してみます。
これから1週間、さらにユーロにとって悪い話が出てくることも考えられますが、どちらかというともみ合いになるか、少し上がるかな、と感じています。
【参考記事】
●スペイン債利回り7.7%! 欧州問題悪化も下落ペース速すぎのユーロは下げ止まるか(今井雅人、7月26日)
実際の相場はというと、今のところイメージしていたような動きになっていると思っているところです。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
相場というのは本当に不思議なもので、一方向に行き過ぎてしまうと、その反対材料となるものが出てくるものです。
ユーロ圏の状況は依然として厳しいですから、引き続きユーロ売り圧力がかかりやすいと言えますが、今後も大きく振れると、反対材料が出てくるという動きが続くと思います。
■米雇用統計などにサプライズがなければ方向感なくなる?
もっとも今週は、8月2日(木)の欧州時間に、BOE(イングランド銀行〔英国の中央銀行〕)やECB(欧州中央銀行)の発表がありますし、8月3日(金)は、月に1度のビッグイベント、米雇用統計を控えています。
8月1日(水)のADP雇用リポートが、市場予想12.0万人のところ、16.3万人になり、少し良い内容が出てきました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
ただ、ISM製造業景況指数は、好況・不況の境目となる50.0を下回ってくるなど、やはり先が読みにくい状態になっています。

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
8月3日(金)の米雇用統計も、結果を見てみないことにはなんとも言えないと思います。
もし、これらで特にサプライズがなければ、大きな材料もなく、材料不足で方向感がなくなってしまうのではないでしょうか?
特にこの時期は、ロンドンオリンピックが開催中ということもあり、ますます市場への関心が薄くなってしまうと思います。
■注目したいのは、回復基調にある米住宅市場!
一点、少し先の話ですが、気にしておきたいポイントがあります。
それは、米国の住宅市場です。
5月のケースシラー住宅価格指数が、季節調整後で、前月比0.9%と4カ月連続の上昇となっています。

※米主要20都市圏の住宅価格指数(季節調整後)
米国経済にとって、住宅市場というのは経済の要とも言える、とても重要な部分です。
ここに少し回復の兆しが見え始めていて、この回復が続くようだと、2012年後半の動きは、少し期待できるものになるかもしれない、ということは、ぜひ覚えておいていただきたいと思います。
■ユーロは今後もネガティブ材料が出てくるか
最後に繰返しになりますが、ユーロについては、今後もネガティブな話が出てきて、それを材料に下落することがあると思います。
ただ、そうするとECBやEU(欧州連合)などが何かしらの対策なり、意思表明をすることで、問題を抑え込もうと動きます。
それによってユーロは少し戻しますが、それで抑えきれるものでないということでまたユーロは下がる、という動きを続けることになっています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 週足)
今後も同様の展開が継続すると考え、それを踏まえたトレード戦略を立ててみてください。
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