■マーケットの予想を超える内容が発表される可能性も
ともあれ本日8月2日(木)は、注目のECB理事会が開催されます。
前述のように、先週ドラギ総裁は「Believe me」とまでコメントしていますので、ゼロ回答は考えがたく、ユーロ圏を守るために何らかの追加対策が発表される予定です。
ただ、予想される追加対策はユーロの「金利低下と流動性の拡大」をもたらすため、結局、中期ではユーロ売り材料としかなりません。
しかし、7月26日(木)のドラギ総裁による発言に続き、独仏首脳が7月27日(金)の電話会談でユーロ圏を守るためにできることはすべて行うとの決意を表明。
さらにはユーログループのユンケル議長も、「ユーロ圏は決定的な局面にあり、ユーロ圏首脳は通貨ユーロ安定への決意を示すため、ECBと協力していく」と述べています。
本日8月2日(木)のECB理事会では、マーケットの予想を超えてかなり踏み込んだ内容が発表される可能性もあるため、注目が集まっています。
通常、ビッグイベントを迎えても自らの相場のシナリオをもとにポジションをキープすることが多いヘッジファンドも、今回のECB理事会では何が飛び出すかわからないため、リスクを縮小しているようです。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
友人のヘッジファンドも、リスクを縮小してECB理事会を待っています。
当面のユーロの行方を左右する今回のECB理事会に注目です。
(筆者の都合により、本コラムは次週1回お休みをさせていただきます)
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