(「専業トレーダー・おばらっちさんに突撃(2) 「負け」を前提にして、勝ち続ける技術」からつづく)
みなさん、こんにちは、葉那子です。
今回は引き続きFX専業トレーダー、おばらっちさんのインタビュー模様3回目となります。
1回目、2回目の記事をまだご覧になっていない方は、ぜひチェックしてみてください。
【参考記事】
●専業トレーダー・おばらっちさんに突撃(1) 最初の成功&失敗から学んだこと
●専業トレーダー・おばらっちさんに突撃(2) 「負け」を前提にして、勝ち続ける技術
おばらっちさんが使っているチャート指標は?
さて、前回はおばらっちさんのトレードに対する向き合い方についてのお話がメインとなりましたが、今回はさらに具体的な手法やトレード内容をご紹介します。
Q テクニカルのエントリータイミングは?
以前はRCIを使ってトレードをしていたこともあるそうですが、今は基本的にボリンジャーバンドと移動平均線がメインだそうです。
ちなみにRCIは、9、13、26、52の4本を使用し、9、13を短期、26、52を中長期としてみます。RCI52と26の両方が80以上で天井に張り付いている状態で、短期RCIが1回下に行って戻ってくる時に押し目買い、という具合だそうです。RCIは、エントリーの際のシグナルとしてのみ使用し、クローズの判断には一切使用しないとのこと。
また、今はRCIは補助的に相場の勢いを確認するくらいにしか使っていないとのこと。
まず、ボリンジャーバンドの傾きで相場の方向性や、レンジ相場なのかトレンド相場なのかを判断。
ボリンジャーバンドのパラメーターですが、±2、3σのラインを表示し、ミドルライン(移動平均線)は26。
ミドルライン21というのがデフォルトでよくある数字ですが、26を使用するのは、反応が少し遅いほうがおばらっちさんとしてはわかりやすいからだそうです。
インディケーターのパラメーターはどれが正解、というものはないので、自分に合うものを使えばいいんですね。
ボリンジャーバンドの具体的な見方としては、たとえばミドルバンドが平行で、2、3σも平行の場合はレンジ相場。
移動平均線がミドルバンドに絡みつくように動いている時は、安定したレンジ相場と判断するそうです。
レンジ相場だと判断した場合は、基本的にレンジの上限、下限に達したときに逆張りで入ります。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
そして、トレンド相場の場合は、相場の勢いを確認してその方向に乗っかるのだそうです。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
この相場に勢いがある時というのは、ボリンジャーバンドがスクイーズ状態からエクスパンションし、さらに、±1、2σに沿って上昇、もしくは下落してバンドウォークしている状態です。
相場の心理状態を想像する
また、テクニカル以外にも相場の勢いを考えることも大事で、これには自分で相場の心理状態を想像する必要があるようです。
相場にはプロのディーラーもいれば、個人投資家のような一般参加者もいます。
そういう一般参加者の大半というのは、「一般人の自分と同じ考え方で相場を見ているはず」とおばらっちさんは言います。
「今、急に上がり始めたけどなんで上がっているのか?」
「ずっと下がっているけど、そろそろ相場参加者は懐疑心を持ち始めているからもう下げ止まるかな?」
「上がっているのは買いで参加している人が多いのか、それとも売りポジションを持っていた人の決済の買いなのか、ストップロスなのか?」
こういったことをいろいろ想像しながら相場を見ていると、比較的自分の考えや感覚と近い形で相場が動くことがあるそうです。
そういう自分の考えと相場が合致している時というのは、自分にとって優位性が高い状況のようです。
利食いのタイミングは?
また、何か突発的なニュースで相場が大きく動いた時は、相場に勢いがあるようであれば、押し目や戻りを待たずにその方向にエントリーすることもあるとおっしゃっていました。
「勢いがある時って押し目を待っていても押さないことがあるんですよね。チャートは上がっているんだから、上がるのを信じて買えばいい。基本的に相場って負けるものだから上がってるところを買って、その後反転して負けてもそれは当たり前のこと」と割り切っているみたいです。
あとは、とにかく長くポジションを保有したくないため、ピラミディングなどはせずに、20~30pips動いて勢いがなくなったらそこで1回利食う、というのがおばらっちさんのトレードスタイル。
一度利食った後、再び上がったらまた買えばいいだけで、とりあえず利益を確保するのだそうです。
「食うためにやっているので(笑)」とあっさりおっしゃっていましたが、これがなかなか難しい。
やっぱり人間誰しも欲というのが出てきますので、あともう少しだけ、と我慢しているうちに評価益がどんどん減っていく、なんて経験はありませんか?
また、一度利益確定した後に再度エントリーし直すことに躊躇はないかと聞いてみると…
「それはないです。チャンスが来てるんならチャンスに乗ろう。で、チャンスだと思って入ったのにダメだったら、ああ、また相場に騙された、また次頑張ろう、明日頑張ろう」と割り切るのだそうです。
おばらっちさんのこの潔さが成功の秘訣かもしれませんね。
次にファンダメンタルズに関する質問をしてみました。
Q ファンダメンタルズの情報はどう使っていますか?
するとすかさず一言、「まったく考慮しないです」。
もちろん経済指標のスケジュールや、重要経済指標の結果などは確認するそうですが、ファンダメンタルズを考慮してトレードをすることはないとのこと。
「よくわからないものは加えないほうがいい」という考え方なのと、今おばらっちさんがやっている短期トレードは、ファンダメンタルズの影響をそれほど受けないというのが理由のようです。
また、ファンダメンタルズ的な要因で持っているポジションが逆行した場合は、原因が何かという以前に切ってしまうと言います。
おばらっちさんは生粋のテクニカルトレーダーのようですね。
次回もまだまだおばらっちさんのトレードに関するお話が続きますので、お楽しみに!
(「専業トレーダー・おばらっちさんに突撃(4) 損切りと利食いのタイミングとは?」へつづく)
【葉那子のトレード報告2012年9月3日(月)~9月7日(金)】
0勝1敗
勝ちトレード:なし
負けトレード:ユーロ/米ドル -10.4pips(-407円)
合計収支:-407円
口座残高:9万7836円
今週は1回ユーロ/米ドルをショートしましたが、見事担がれ、あえなく損切り。
連載が始まっていまだ勝ちトレードなし。少額なので資金的には何の問題もありませんが、そろそろ心が折れる頃かもしれません。
来週こそは!
(取材・文/葉那子 撮影/和田佳久)
◆ザイFX!読者が選んだFX会社はココ!(総合ランキング) | |||
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」 | |||
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時) |
0.3pips原則固定 (9-27時) |
1000通貨 | 20ペア |
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】 機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。 |
|||
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】 ■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼ |
|||
【総合2位】 SBI FXトレード | |||
SBI FXトレードの主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.18銭 | 0.3pips | 1通貨 | 34ペア |
【SBI FXトレードのおすすめポイント】 すべての通貨ペアを「1通貨」単位、一般的なFX口座の1/1000の規模から取引できるのが最大の特徴! これからFXを始める人、少額取引ができるFX口座を探している方は、絶対にチェックしておきたいFX会社です。スプレッドの狭さにも定評があり、1回の取引で1000万通貨まで注文が出せるので、取引量が増えて稼げるようになってからも長く使い続けられます。 |
|||
【SBI FXトレードの関連記事】 ■SBI FXトレードのメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼SBI FXトレード▼ |
|||
【総合3位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 | |||
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
1000通貨 | 30ペア |
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】 業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。 |
|||
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼ |
|||
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年11月5日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)