(前回「専業トレーダー・おばらっちさんに突撃(4) 損切りと利食いのタイミングとは?」から続く)
みなさん、こんにちは、葉那子です。
今回でFX専業トレーダー・おばらっちさんの回は最後になります。
前の記事をまだご覧になっていない方はそちらもチェックしてみてください。
【参考記事】
●専業トレーダー・おばらっちさんに突撃(1) 最初の成功&失敗から学んだこと
●専業トレーダー・おばらっちさんに突撃(2) 「負け」を前提にして、勝ち続ける技術
●専業トレーダー・おばらっちさんに突撃(3) ボリンジャーバンドとRCIの使い方
●専業トレーダー・おばらっちさんに突撃(4) 損切りと利食いのタイミングとは?
これまで、おばらっちさんのトレード歴、トレードスタイル、心得などをうかがってきましたが、インタビューの最後におばらっちさんがお話してくださったのは資金管理について。
資金管理がしっかりしていれば負けない!
どんなに精度の高い手法を見つけることができても、資金管理がしっかりしていないとトレードでは利益を残すことは難しいのだとおばらっちさんは言います。
逆に言うと、資金管理がしっかりしていれば、手法が固まっていなくても大きく負けることはないわけです。
では、おばらっちさんの資金管理(マネーマネジメント)についてご紹介していきましょう。

おばらっちさん曰く、マネージメントとは、資金を管理することだけではなく、勝ち負けの比率なども含めたトータルのお金の出入りを管理することだそうです。
おばらっちさんも含め、勝ちトレーダーの方のほとんどが、このマネーマネジメントを非常に重要視しています。
ただ、いかにマネーマネジメントが重要かという話をトレーダー初心者の方にしても、多くの人は「それは勝てるようになってから考えるようにします」と言うのだそうです。
でも、これはまったく逆なんですよね。
手法よりも、まずマネーマネジメントを学ぶべき!
どうしても最初は勝てる手法やエントリーのタイミングなどに気をとられがちですが、まずは資金管理をしっかり学ぶところから始めるべきなのだそうです。
資金に関して、どれぐらいが適切な出資かというのは、本を読んだり、セミナーで勉強したというおばらっちさん。
また、おばらっちさんは以前、会社経営もしていたことから、自然とマネーマネジメントは経験で覚えている部分があったそうで、そこへトレード的な資金管理の考えをプラスしたそうです。
「トレーダーというのは一人ひとりが自分のお金を使って利益を上げることをやっているのだから、つまるところみなさん個人事業主」とおばらっちさんは言います。
自分が会社を起こすとなった時に、自分の会社のビジネスモデル、何をどうやって利益を上げるか、自分の会社の資金がいくらあるか、資金の使い方をどうするのかといった資金管理を考えずに会社を始める人はあまりいないでしょう。
仮にそういう人がいたとしても絶対に成功はしないはずで、それはトレードにおいても同じです。
ちなみにおばらっちさんは1回のトレードでとるリスクは資金の2%だとおっしゃっていました。
一般的に1回のトレードでとるべきリスクは2~5%と言われています。
私の場合、1回のトレードの損切り幅は20pips前後で、10万円の資金に対して5000通貨を張っているので、米ドル/円を取引すると1回のトレードで取っているリスクは1000円、つまり資金の1%という計算になります。
実際はドルストレート(米ドルが絡んだ通貨ペア)をトレードすることが多いので、今の米ドル/円のレートだとさらにリスクは小さくなります。
リスク1%以下って臆病すぎですかね(笑)

資金管理&手法の後は?
さて、資金管理を学び、ある程度優位性のある手法が見つかったら、次はどうすればいいのでしょうか。
その答えは、待つこと。
おばらっちさん曰く、トレードは「人事を尽くして天命を待つ」ものだそうです。
いきなり格言が出てきましたね。
人事を尽くすというのは、トレードを始める前に資金管理や手法を検討しその決定に則したチャンスが来るまではひたすら待ち、いざチャンスが来た際にはやるべきこと(エントリー)を躊躇なくきちんと行なうということ。
エントリーの前に損切りや利確の目安をあらかじめ決めてトレードに挑むことが大事なのだそうですが、利食いに関しては極端な早食いにならない限りは流動的でもいいそうです。
ただし、損切りが変わることはあってはいけません。
損切りの位置をエントリーしてから変えるのでは、最初に決めた損切りの根拠が無意味になってしまいます。
よって、相場の様子を見ながら損切り幅を狭めるというのはアリですが、遠くへ動かすというのはご法度。
トレードプランをエントリー後に微調整することはあっても、基本的にはトレードを始める前に人事を尽くすことが大事だとおばらっちさんはおっしゃっていました。
しかし、これが簡単なようでなかなか難しいんですよね。
トレードプランも事前にしっかり立てて、パソコンの前に座り、いざトレードをしよう、となった時にいろんなことを考えすぎて迷ってしまう人が多いそうです。

たとえば、レンジの逆張りトレードをやる場合、エントリーポイントはピンポイントです。
そこで少しでも迷ってエントリーが遅くなると、損切り幅が大きくなってしまいます。
なので、レンジの上限に達したら何も考えずにクリックしてエントリーする、というのが理想なのですが、いざそういう局面になると、「まだ上がるかもしれない」「ダマシかもしれない」といろいろ考えすぎてしまうのです。
結果的にエントリーが遅くなって稼げる利幅が小さくなったり、損切りが大きくなってしまいます。
さらに、稼げる利幅が小さくなると、今度は利食いを引っ張ろうとする欲が出てトレード計画がさらに狂ってしまうこともあります。
とにかく、エントリーと損切りのルールは一度決めたら途中で変えないこと。
利食いに関しては柔軟に変えてもいいのですが、それには経験が必要になってくるようです。
ポジションに愛着を持つな!
あとは、ポジションを持つと、どんな人でもそのポジションに愛着を持ってしまうもの。
変なポジションを持ってしまったとわかっていながら、本当のチャンスが来たときにそのポジションをどうしても手放せない、なんてことはありませんか?
ダメなポジションのせいで目の前のチャンスに入れないのは「もったいないし、ばかばかしい」とおばらっちさん。
ダメなポジションだと思ったら、次のチャンスをしっかりと捕まえることが出来るようにするためにプラスだろうがマイナスだろうがさっさと切る、という潔さが大切なようです。

切る時に「せめてプラスになってから…!」と思わないことが肝心だそうですよ。
また、相場によってはどんなにいいルールでもそれがまったく通用しないこともあるため、自分のルールが通用しない相場を知ることも大事だと言います。
自分のルールが通用しない相場の時は、トレードをしないというのはもちろん重要ですが、1つの手法が恒久的に機能するわけではないので、いくつかの手法を考えるというのもおススメだそうです。

今、機能している手法の精度をさらに上げようとして、完璧を求めすぎてダメになってしまう人もいるらしいので、機能している手法はそれで置いておいて、それとはまったく違う手法を考えるほうが自分の幅が広がるとおばらっちさんは言います。
日々変化するマーケットに順応できる能力もトレーダーには必要なんですね。
さて、5回に渡ってお送りしてきたおばらっちさんのインタビューも今回で最後。ということで、最後にこんな質問をしてみました。
Q. 勝てるFXトレーダーとして相場で生き残るにはどんな要素が必要ですか?
「資金管理を含めたリスクマネジメント、それがすべてです」
手法云々よりも、とにかく資金を失わないこと。
おばらっちさんは今回のインタビューでこのことをは繰り返しおっしゃっていました。
ほとんどの人は資金を増やすという目的でFXを始めると思うのですが、結果的に資金を失って相場を去っていく人が多いというのが現状です。
勝ちトレーダーになるためには優位性の高い手法を見つけることも大事ですが、まずは相場から退場させられないような資金管理をしっかり考えなければいけませんね。
さらにルールをきちんと守ったりメンタルに左右されないように意識するといったような、リスクマネジメントも含めて自分の行動をきちんと管理する「セルフマネジメント」を早い時期から考えるようにすることがより短い期間でトレードを安定させることに繋がるように思うともおっしゃられていました。
私も今は少額で経験を積んでいる段階ですが、いつか資金を増やす時にもこのことを忘れずにトレードしたいと思います。
さて、次回からはまた別の方のインタビュー記事が始まります。
なんとインタビューを受けてくださったのは、日本のプロゲーマー梅原大吾さん。

FXとは直接関係ないのですが、本連載第1回目のゲスト、西原宏一さんが今一番会いたい方なんです。
西原さんより一足先にお会いしてきました!
梅原さんは10代で格闘ゲームの世界チャンピオンに輝いた方で、ゲームにかけるアツい思いや世界一を目指すメンタルは、トレーダーにも共通する部分が多いと西原さんはおっしゃっていました。
というわけで、おもにメンタルに関するお話を梅原さんにうかがってきましたので、次回もどうぞお楽しみに!
(「世界のトップゲーマー・梅原大吾に聞く!(1) 勝負の世界で勝ち続けるためのメンタル力」へつづく)
【葉那子のトレード報告2012年9月17日(月)~9月21日(金)】
0勝0敗1分
勝ちトレード:なし
負けトレード:なし
引き分けトレード:英ポンド/米ドル +3pips(+117円)
合計収支:+117円
口座残高:10万1022円
今週は9月21日(金)に英ポンド/米ドルをトレードしましたが、ほぼ建値で撤退しました。
エントリー後は30pipsほど順行したのですが、その後戻って、建値付近に移動した逆指値に引っ掛かり終了。
今週はユーロ/米ドルが調整相場ということもあり、なかなかトレードチャンスがありませんでしたが、来週も引き続きチャンスを待ちたいと思います。
(取材・文/葉那子 撮影/和田佳久)
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1通貨 | 0.18銭 | 0.48銭 | 0.38pips | 34ペア |
※2023年1月2日(月)7時00分~2023年2月1日(水)6時30分における、スプレッド提示率がもっとも高かった水準 | ||||
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
1通貨 | 0.2銭原則固定 | 0.5銭原則固定 | 0.4pips原則固定 | 20ペア |
※米ドル/円は1000通貨、ユーロ/円は1万通貨までの取引量で、かつ成行(ストリーミング)注文時に適用されるスプレッド。それ以外の通貨ペアも、取引量や注文方法によってスプレッドの水準が異なる場合があります | ||||
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
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米ドル/円 | ||||
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
0.18銭 | 0.48銭 | 0.38pips | 34ペア | 1通貨 |
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
0.1銭原則固定 | 0.3銭原則固定 | 0.2pips原則固定 | 29ペア | 1000通貨 |
※ユーロ/円は、2023年3月31日までのキャンペーンスプレッド | ||||
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ユーロ/米ドル | ||||
スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | 最低取引単位 | ||
米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
0.2銭原則固定 | 0.4銭原則固定 | 0.3pips原則固定 | 51ペア | 1000通貨 |
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スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | 最低取引単位 | ||
米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
0.2銭原則固定 | 0.4銭原則固定 | 0.3pips原則固定 | 38ペア | 1000通貨 |
※米ドル/円、ユーロ/円は、日本時間10時~翌28時までの時間帯に適用されるスプレッド | ||||
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スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | 最低取引単位 | ||
米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
0.2銭原則固定 | 0.4銭原則固定 | 0.3pips原則固定 | 30ペア | 1000通貨 |
※日本時間9時~翌27時までの時間帯に適用されるスプレッド。スプレッドはすべて例外あり。ユーロ/円、ユーロ/米ドルは、2023年3月4日までのキャンペーンスプレッド | ||||
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