昨日はいよいよアメリカの休み明けだ。アメリカが2日間休んでいる間に進んだことといえば、まずはグローベックスでの米国株の安値突っ込みだろう。これによってリスク回避の動きが促された。先週の後半でドル円は80円台に乗せていたのに、79円台前半まで押し返された。ユーロ円は104円台から102円台まで落ちた。やはり何といってもハリケーンでの直接被害が目に見えるからであろう。
しかし昨日の欧州序盤はリスクテーク気味で始まり、グローベックスでの米国株もここ3日間でもっとも高いレベルを越えてくる勢いとなった。話はこじつけようで、被害を悲観していたのとは一転して、復興需要が期待されるという理屈だそうだ。そういった話が堂々とテレビなどでも語られていた。
そうしたリスク許容度の高まりから、ユーロドル、ユーロ円は堅調にスタートした。特にユーロドルの1.30台のリカバリーは私にとっては意外だった。上がってきたところの1.30台乗せは売る勇気がない。しかしこれを支えているのは高い株価であり、それがニューヨークオープンにむけて果たして本物かどうかが試される局面がきっと来る。それを見極めてから自分も動いてもいいのではないかと考えて、とにかく9時半過ぎまで待つことにした。
久しぶりの米国株の取引が始まっても、やはり高いままのスタートだった。クロス円は全面高となっている。ちょっと流れが変わってきたのはCAPMが出てからのこと。結果が予想を下回ったからだが、それよりちょっと遅れてEU財務相の電話会合の結果が漏れ伝わってきた。ギリシャ支援の第3弾に関する決定が先延ばしにされそうだということ。これでユーロ売りに圧力がかかって、ユーロドルは1.29台のミドルまで降下。
ユーロの値下がりを見て、株価も同調して値を崩した。株価が下がったといっても、やっと発射台に戻っただけだ。米国の休み中にグローベックスでつけた安値にまではほど遠い。休み中の値動きが頭にこだわっていた分だけ、ユーロドルの1.29台は売ることができなかった。
朝に早起きして、もうすぐ終わろうとしているニューヨークの夏時間におけるクローズ間際で参戦した。ユーロドルは安いまま1.2960あたりで張り付いている。重そうだからと思って、1.2964で売ってみたが、これがまったく動かない。東京時間になっても動くことはなく、私のコスト近辺の前後でウロウロしているのみ。
その間にはドル円は着実に上がっており、ついに80円台に乗せてきたりした。ドル円のほうが値幅が大きいなんて、珍しい!私はじれったくなってしまったので、5ポイントもフェイバーになったところで速攻でユーロドルを買い戻した。だからといってドル円の80円台を不用意に売り込んでいくわけにもいかないし…。
明日に雇用統計をひかえて、今晩はADP指数や失業保険など、事前のムード作りに一役買いそうな指標が出てくる。しかしADPは算出方法が変わったようで、人数は少なめに出ることになるようだ。それでも10万人以上の雇用者数の増加が見込まれているが、失業率の改善のためには少し力不足のような感じがする。これではドル安やリスク回避がもたらされるのではないかと思う。それでも私は結果を見てからの是々非々で臨もうと思う。
またセンチメント系の指数もISM製造業やコンファレンスボードなど、いくつか出る。しかしハリケーン通過の直後だけに、その分が反映されていないということで無視される可能性もある。良い結果であれば、なおさら無視されやすい。ということは悪い方の数字が出た場合のほうがマーケットは反応しやすいだろう。23時を過ぎて米国株が下がりはじめたら、ドル円でも売ってみようかな。
日本時間 16時30分
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