日銀会合通過で調整局面へ。下押ししたら
円売りだがアレが起きればすぐ手を引け！

2013年01月24日(木)18:15公開 (2013年01月24日(木)18:15更新)

今井雅人

みなさん、こんにちは。

米ドル/円は、88円～90円くらいのレンジに入り込んでしまっているようです。

米ドル/円４時間足

■日銀会合サプライズなし！米ドル/円レンジを大きく抜けず

2013年１月22日（火）の日銀の金融政策決定会合では、金利の据え置きを決定しました。

また、「２％の物価上昇率目標を決定」、「ゼロ金利と資産買い入れを必要と判断されるまで継続」、「期限定めない資産買入の導入は全員一致」という結果になりました。

ただ、これらはいずれもサプライズはなし。米ドル/円は、日銀の発表後、上下に少し振れたものの、レンジを大きく抜けてくるような動きになったわけではありません。

これで日銀への注目を材料にした相場は、いったん終わったと考えておきましょう。

米ドル/円１時間足

さてここからですが、2012年11月上旬の79円台から、2013年１月につけた90円台と、11円近く上昇してきました。変動率でいえば14％近くです。

米ドル/円日足

（リアルタイムチャートはこちら →FXチャート＆レート：米ドル/円日足）

常々お伝えしていることですが、どんなに大きな相場であっても、十数％程度トレンドが続くと、そこでひと相場終わるというのが経験則的にわかっています。

ここからは、調整が入ってくるのではないでしょうか。少し円高に向かうこともあるかもしれません。

ただ、これまでの円安相場は、海外のヘッジファンドをはじめとした投機筋が作り出してきました。そして、今はまだ2013年１月で、１年がはじまったばかりです。そのように考えると、ヘッジファンド勢はここからまだまだ儲けたいはず。

ですから、自分たちで相場を壊してしまうようなことはしないでしょう。引っ張れるだけ引っ張ろうとするのがファンド勢のやりかたです。

したがって、極端な円高や株安が進むことはないと思います。下押ししたところをしっかりと拾っていきましょう。

世界の通貨ＶＳ円日足

さて、これからは調整が入ってくるということ、そして調整局面ではしっかり円売りを仕掛けたいということをお伝えしました。ただ、１点だけ注意が必要です。

それは、米国サイドから、円安に対してはっきりと懸念が示された時です。もし、そのようになったら、そのときはすぐに手を引いてください。

先ほどヘッジファンドの話をしましたが、彼らは、政府の発言に相当敏感です。一気にこれまでの巻き戻しが進むことも考えられます。この点には十分注意してください。

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