(「フリーアナ&FXトレーダー・大橋ひろこ(1) 「ポケモン」にも出演!? その経歴とは?」からつづく)
みなさん、こんにちは、葉那子です。
引き続き、大橋ひろこさんのインタビュー内容をご紹介していきます。
大橋さんはてっきりもともとラジオNIKKEIのアナウンサーさんだったのかと思いきや、実は一時、会社勤めをされていたり、声優のお仕事もされていたという意外なお話をうかがいました。
【参考記事】
●フリーアナ&FXトレーダー・大橋ひろこ(1) 「ポケモン」にも出演!? その経歴とは?
FXを始めた当初、150万円を失うという苦い経験もあったそうですが、今ではご自身のトレードスタイルをしっかりと確立されたようです。
空いた時間にできるトレード手法
そんな大橋さんの、今のトレードについてお聞きしました。
「今は、いつも決まった時間に決まったことができる生活スタイルではないので、空いた時間に見ています。
一番大事にしているのは、ファンダメンタルズ分析の中で、自分は今買うのか、売るのかという姿勢を明確にすること」
そして、どういう時間軸でのトレードを考えているのか、ということも重要だそうです。
「どのくらいのスパンで自分はロングを持ちたいんだろう、どのくらいのスパンでショートを振りたいんだろう、というのが曖昧なままやると負けてしまうので、それを明確にした上でトレードをする、ということが大前提ですね」
大橋さんのトレードスタイルは、ポジションを1週間ほど保有するようなスイングタイプ。
まずは、ファンダメンタルズ分析で、取引する通貨ペアの大きな流れを判断するそうです。
その際、やはり職業柄、直接お会いする元インターバンクディーラーの方など、プロの方の意見も含め、さまざまな情報を参考にするそうです。
「自分のスタンスが決まったら、エントリーとイグジットのタイミングは、どのテクニカル指標と相性があうかということを考えます」
流れはファンダメンタルズ分析、具体的なエントリーポイントはテクニカル分析、というのが大橋さんのトレードの流れです。
どんなテクニカル指標を見ているのか?
今、大橋さんがおもに見ているテクニカル指標は、ディナポリチャート、一目均衡表、RCIの組合せ。
よく見る時間足は、15分と1時間。
では、それぞれのテクニカル指標をどのように見ているのでしょうか。
「ディナポリは、ダブルレポといったチャートパターンが出るのをひたすら待ちます。
一目均衡表は、遅行線が今どの位置にあるのかというのを確認した上で、基準線、転換線がサポートされているのかどうかというところを見て、そこが切れたらやっぱり売りかなとか考えたりします」
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
そして、RCIは「短期線が2重天底から帰ってくるという形をひたすら見つける」のだそうです。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
いずれも、それぞれのテクニカル指標の基本的な見方を実践しているようでした。
インディケーターは浮気してもOK!
「テクニカル指標は何を使ったっていいと思うんですよ。
私は今この辺に落ち着いているというだけで、別にRCIとかストキャスティクスを見ていてもいいと思うし、MACDを使ってみるのもいいと思うんですよね。
どれかでサインが出たらそれに乗る、というのも1つの手だと思います。
別にそのインディケーターの他に浮気をしちゃダメなんて決まりはないんですから」
「ただし一番大事なのは、そのリスクリワードを考えて、ポジションを取っても、損失をどれくらい限定できるかというところです」
相場によって機能するインディケーターは違う
実際、大橋さんも過去には、今は使っていないテクニカル指標を研究していたこともあるそうです。
「相場によって機能するインディケーターって違うんです。
すごくトレンドが出ている時に機能するインディケーターと、逆張り的に使いたいインディケーターとあるので」
その時々の相場に合わせて、テクニカル指標をスイッチングしていくことも重要だと大橋さんはおっしゃっていました。
取引する通貨ペアもその時に旬なものを選んでいるそうですが、こういう柔軟な考えを持って相場に取り組むことが、なかなか難しいんですよね…。
損切りはどのように判断している?
では、先ほど重要だとおっしゃっていたリスクリワードのリスクの部分、損切りに関してはどのように判断しているのでしょうか。
「損切りもテクニカルですね。
やっぱりチャートで、ここの節目切れたら崩れるなっていうところを意識してはじき出すという感じです。
フィボナッチか、前回の高値・安値とか、しこりがありそうなところにストップを置くことを考えています」
大橋さんの言う「しこり」というのは、前に揉み合っていた水準のことで、一度、止まりやすい価格帯なのだそうです。
ただし、そこを通過してまで下がる、もしくは上がる時ももちろんありますが、そういう時は、相場の強弱を判断するポイントにもなると言います。
大橋さんのトレードスタイルをうかがった限り、何か特別なことをしているというわけではなさそうですが、やはりこれまでに得た情報や知識をしっかり自分のものとしてトレードに活かしている、ということがわかりました。
次回は、大橋さんがどのようにして今のトレードスタイルにたどり着いたのか、というところをご紹介したいと思います。
(「フリーアナ&FXトレーダー・大橋ひろこ(3) FXは教科書を勉強しても意味がない!?」へつづく)
【葉那子のトレード報告 2013年3月25日(月)~3月29日(金)】
0勝1敗
負けトレード:ユーロ/米ドル -10.5pips(-99円)
合計収支:-99円
口座残高:9万1709円
先週は、取引数量をこれまでの5000通貨から1000通貨に落とし、新たな手法のスキャルピングを試してみたのですが、結局1回しかトレードができませんでした。
まだ手法やルールがあいまいな状態のため、なかなかエントリーどころがわかりませんでした。
しばらくは過去のチャートで検証をしたりするので、あまり活発にトレードはできないかもしれませんが、一応今週も時間のある時に1000通貨でやってみようと思います。
(取材・文/葉那子 撮影/和田佳久)
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