(「誰もが結果出せるロンドンコーリング手法をマネーパートナーズでやってみた【基礎編】」からつづく)
みなさん、こんにちは。FXトレーダーのボリ平です。
今回は、前回に引き続き、マネーパートナーズ[パートナーズFX]のHyper Speed NEXTおよび[パートナーズFX nano]の取引ツールを使った「ロンドンコーリング手法」の解説をしたいと思います。
【作成日時:2013年7月21日→最終確認・更新日:2013年8月2日】
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■ロンドンコーリング手法の主なルール
これから、マネーパートナーズのHyper Speed NEXTで、ロンドンコーリング手法を実際にトレードした模様を紹介したいと思います。
まずはここで、ロンドンコーリング手法のルールについて、説明していきます。
1.チェック時間
15時~21時(夏時間は20時)の高値と安値をチェックします。今は夏時間なので20時ですね。
しかし、20時ちょうどに2つの注文を出さなければいけないので大変です。そこで、高値・安値を更新しそうもない状態だったら20時を待たずして早めに(19時50分くらいに)エントリーをしてしまいます。
2.順張りと逆張り
ロンドンコーリング手法には順張り・逆張りの2種類があります。なお、逆張り手法のことを「カスバ」と名付けました。
[順張り]火・木
ロンドン時間の高値ブレイクで買い・ロンドン時間の安値ブレイクで売り
→利益確定&損切り:±10~15pips
[逆張り(カスバ)]月・水・金
ロンドン時間の高値ブレイクで売り・ロンドン時間の安値ブレイクで買い
→利益確定:8pips・損切り:10pips
3.IF DONE OCO注文の出し方
[順張り]
(1)
IF(逆指値)…高値ブレイクで新規買い注文
OCO1(指値)…利益確定の売り注文:+10~15pips
OCO2(逆指値)…損切りの売り注文:-10~15pips
(2)
IF(逆指値)…安値ブレイクで新規売り注文
OCO1(指値)…利益確定の買い注文:-10~15pips
OCO2(逆指値)…損切りの買い注文:+10~15pips
[逆張り(カスバ)]
(1)
IF(指値)…高値ブレイクで新規売り注文
OCO1(指値)…利益確定の買い注文:-8pips
OCO2(逆指値)…損切りの買い注文:+10pips
(2)
IF(指値)…安値ブレイクで新規買い注文
OCO1(指値)…利益確定の売り注文:+8pips
OCO2(逆指値)…損切りの売り注文:-10pips
(※編集部注:上記のpipsは「利益が乗ったか、損をしたか」ではなく、「為替レートが上昇したか、下落したか」でプラスマイナスを表記している)
4.注文期限
[新規IF注文]
・DAY(当日限り)
(DAYにしておくと、約定しなかった場合、NYクローズと同時に注文がキャンセルされます)
[決済OCO注文]
決済は、選択肢が3つあります。お好きな期限を選べばOKです。
・DAY(当日限り)…当日のNYクローズまで有効。
・WEEK(週末)…その週の金曜日のNYクローズまで有効。
・GTC(無期限)…どちらかのOCO注文が成立するまでずっと有効。
5.BIDチャートとASKチャート
FXには通常2WAYプライスと言って、売値と買値は2つの異なるレートを採用しています。この価格差が「スプレッド」です。
このスプレッドはトレーダーのコストですから、できるだけスプレッドの狭いFX会社がいいですね。ロンドンコーリング手法ではASKとBID(※)のチャートを使い分けています。
・買いエントリー=ASKチャート
・売りエントリー=BIDチャート
面倒であれば、どちらか1つでも構いません。
(※編集部注:「ASK」とはFX会社側の売値のこと。つまり、トレーダーから見れば買値になる。また、「BID」とはFX会社側の買値のこと。つまり、トレーダーから見れば売値になる)
6.エントリー後はほったらかし
エントリーした後は、いつ注文が約定するかわかりませんが、ロンドンコーリング手法はず~っとチャートに張りついている必要はありません。
利益確定と損切りの2つのOCO注文は、どちらか一方が約定したら、自動的にもう一方はキャンセルされるからです。
自分のオーダーが気になる方は、スマートフォンで確認する方法がベストです。
たとえば、マネーパートナーズでしたら、[パートナーズFX]のスマホアプリHyper Speed Touchや、[パートナーズFX nano]のスマホアプリHyper Speed Touch nanoでチェックできますし、スマートフォンから直接ロンドンコーリング手法のエントリーを行うこともできます。
7.重要指標ではエントリーしない
ロンドンコーリング手法は、米雇用統計やFOMC(米連邦公開市場委員会)など、相場を大きく動かすアメリカの経済指標や金融政策の発表がある日はトレードしません。
これら経済発表のある日は、1日中様子見相場であまり動意が見られず、発表後は指標の結果次第で価格が乱高下してしまうからです。
8.ロンドンコーリング手法の傾向
以前1年半にわたり、ロンドンコーリング手法を毎日トレードしていた時、日々のデータをブログに載せて傾向を見ていましたが、興味深かったのは「曜日によって勝率が異なる」ことでした。
・火、木…順張りの勝率がよい
・月、金…逆張りの勝率がよい
・水…どっちも微妙
月曜日は週明けなので様子見し、火曜日に方向性が出るから? 金曜日は週末なので持ち高調整となるため、前日木曜日に勝負に出るから? などと考えることができます。
ただし、現在はロンドンコーリング手法のデータを取っていませんので
この傾向がまだ続いているかどうかはわかりません。
ロンドンコーリング手法の傾向をつかむためには、日々コツコツとトレードを重ねていく必要があります。
■ロンドンコーリング手法を実際にやってみよう~!
では、実際のトレードの様子をご覧ください。下の画面は、7月12日(金)のHyper Speed NEXT 米ドル/円チャートです。
金曜日ですから、以前のデータに基づけば「逆張り」がいい日となります。
ロンドンコーリング手法の逆張り「カスバ」では、ポジションをとるレートから利益確定:8pips、損切り:10pipsで「高値=売り、安値=買い」の2種類のIF DONE OCO注文を入れなければなりません。
通常はポジションをとるレートから8pipsと10pips離れたレートを算出して、入力します。けれど、Hyper Speed NEXTなら、いちいちレートを計算する必要がありません。以下の図のとおり、OCO決済のところへは「狙いpips」数値を入れるだけでもOK。これは便利です。
この場合、指値:8.0、逆指値:10.0と入力し、「注文確認」で注文内容を確認し、「実行」ボタンを押して完了です。
注文受付が完了したら、あとはほったらかし。PCを閉じても構いません。
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