■豪ドル/米ドルは0.9000ドルへ向け下落か?
みなさん、こんにちは。
このコラムで何度かご紹介している豪ドル/米ドルは、今週(11月11日~)も続落。
【参考記事】
●豪ドルは依然として不快なほど高い!利下げ観測台頭のユーロにも注目!(2013年11月7日、西原宏一)
●信用残高が過去最高水準に! 米国株の反落を警戒。豪ドルにマイナスの影響あり(2013年10月31日、西原宏一)
●米国株が1929年の大暴落時と似た動き!? 過熱した株と豪ドル/円の反落に警戒!(2013年10月24日、西原宏一)
豪ドル/米ドルは、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])総裁のスティーブンス氏が再三「通貨高懸念」を表明したことが功を奏し、一時0.9269ドルまで下落しました。
この通貨ペアは、依然としてスティーブンスライン(※)である0.9500ドルで上値を抑えられ、0.9000ドルへ向け、じわじわと値を下げる展開が濃厚です。
(※編集部注:RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])のスティーブンス総裁が「それ以上だと豪ドルが高すぎると思っている」と考えられるライン。豪ドル/米ドルで0.95ドルのところ)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 4時間足)
■米雇用統計をきっかけに米ドル/円は再上昇!
2013年11月8日(金)の米雇用統計が好結果に終わったことをきっかけに、今週(11月11日~)の日経平均は底堅く推移しています。
報道によれば、「欧州年金基金」が連日、断続的に日本株に大口の買いを入れているとのウワサもあり、日経平均は節目の1万4500円を回復しました。
本稿執筆時点では、日経平均は、367円高の1万4940円で推移しており、1万5000円をうかがう展開となっています。

(出所:株マップ.com)
上昇する日経平均の動きに呼応して、ヘッジファンド勢も年末の102~103円近辺のオプションを物色しており、米ドル/円もじり高。
現在、こちらも節目である100.00円回復目前の99.70円で推移しています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■イエレン氏の公聴会に注目。米ドル/円は100円回復か?
注目は、今晩(11月14日)のイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)副議長の公聴会です。
11月14日(木)未明、公聴会でのスピーチドラフトが公開され、短期筋は「ハト派」であると判断し、一時米ドル安が進行しました。
イエレン氏、景気回復強まるまで債券購入維持と示唆-議会証言
11月14日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたジャネット・イエレン氏は、「潜在力を大きく下回る」状態の米経済が力強さを増すまで、前例のない金融刺激策を維持すると示唆した。
14日に上院銀行委員会で開かれる指名承認公聴会の証言テキストが事前に配布された。(出所:Bloomberg)
しかし、今晩(11月14日)の公聴会では、「量的緩和に否定的な共和党議員」からの質問に対し、次期議長の立場であるイエレン女史は自身の「ハト派色」を弱め、より中立的な立場でコメントする可能性が濃厚。
そのため、米ドル安が進行するような要素は少ないと考えている市場参加者が増えてきています。
本日11月14日(木)は、野田前首相の解散宣言からちょうど1年。
11月8日(金)の米雇用統計をきっかけに、長らく調整局面にあった「日経平均と米ドル/円」が動意づいているマーケットの中で行われる、イエレン女史の公聴会でのQ&Aに注目です。
現時点では、100.00円のオプションが上値を抑えていますが、日経平均が底堅いこともあり、米ドル/円は早晩100円台を回復することが濃厚でしょう。
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