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西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

IMFが円安容認? GPIFやM&A支えに
ドル/円は103円乗せなら上昇に弾みも…

2014年06月05日(木)17:41公開 (2014年06月05日(木)17:41更新)
西原宏一

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■IMFが円安容認!? 米ドル/円は103円乗せで一段高も

 米ドル/円を押し上げたもう一つの要因が第一生命のM&Aの話題。

第一生命が米保険買収で最終交渉、約5000億円=関係筋

第一生命保険が米保険会社プロテクティブライフの買収に向け最終交渉していることが分かった。関係筋がロイターに述べた。人口減少と少子高齢化で縮小する日本市場以外の商圏を拡大し、収益源を多様化するのが狙い。

プロテクティブライフは米中堅の保険会社で、買収を繰り返し拡大してきた。時価総額は約41.2億ドルのため、約2割のプレミアムを上乗せした場合、買収金額は約50億ドル(約5040億円)になるとみられる。

(出所:ロイター)

 久々の大型買収案件で、米ドル/円再上昇の要因の1つに。

 加えて、6月2日(月)にはIMF(国際通貨基金)からも円安容認ともとれる内容の報道がありました。

IMF、円の評価「おおむねバランス」 対日審査

国際通貨基金(IMF)は30日、対日審査を終えて声明を発表した。声明は円の評価について「アベノミクスの『3本の矢』が順調に推移するとの前提で、おおむねバランスがとれている」とした。一方、製造業の海外移転や競争力低下を例に挙げ、「輸出が為替の変動に以前ほど反応しなくなっている」と指摘。日本の対外収支については「経済のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)や成長、財政改革の遂行と整合する水準を超えて改善することはない」との見方を示した。

(出所:日経新聞)

 昨年、2013年6月のIMFのコメントは「円相場は、過小評価されている」でした。

 ところが2014年5月30日(金)のコメントは「おおむねバランスがとれている」となっています。

 1年前と2014年6月現在の米ドル/円レートに大きな違いはないため、ある意味、円安容認ともとれる意見です。

 安倍政権の成長戦略発表に向け、立て続けに出された報道により、アベノミクスは再始動。

 米ドル/円は先月、2014年5月の米雇用統計時に高値となった103.02円を目前にもみ合っていますが、100.75円近辺でダブルボトムを形成したあとは堅調に推移しています。

米ドル/円 日足

(出所:米国FXCM

 今週、6月5日(木)のECB(欧州中央銀行)理事会と6月6日(金)の米雇用統計をうまく乗り切って103円台に乗せると、米ドル/円は上昇に弾みがつく可能性も。

米ドル/円 4時間足

(出所:米国FXCM

 安倍政権の成長戦略発表に向け、引き続き、日経平均と米ドル/円の動向に注目です。


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