■ポイントはミス・ピボット! 価格はミス・ピボットの方へ動く
ポイントとなるのは、1つ目の条件であるミス・ピボット。ただし、ローソク足が当たっていなくても、それをミス・ピボットと断定するまでには、必ず1日の終了を待ちます。どのタイムゾーンを使ってもOKです。
そしてロブさんとブラッドリーさんが強調していたのは、「価格は、ミス・ピボットの方向に動く」ということ。ロブさんいわく、「ミス・ピボットは、価格に対する磁石みたいなもの」なのだそうです。
もう1つ、事例を確認しましょう。
この事例だと、まずチャート上に赤文字で表示された1のところでミス・ピボットを発見。2でノックスビル・ダイバージェンスが現れ、3のリバーサルタブの出現で「買い」エントリーとなります。
もちろん、エントリーの判断については、任意でトレンドラインを引き、ブレイクアウトしたと判断した段階で行ってもOKです。2つ目の条件であるノックスビル・ダイバージェンスは、長いものよりも短いものの方が、よりパワフルな傾向があるそうです。
なお、ミス・ピボットやノックスビル・ダイバージェンスが現れても、トレンドラインのブレイクアウトが現れず、エントリーのチャンスが来ないときは、10日前後でエントリーはあきらめるそう。これは、時間が経過するほど、ミス・ピボットまで価格が戻る可能性が下がってしまうからなのだそうです。
■ターゲットはミス・ピボットから半分くらいのところ
ターゲットは、基本的に「ミス・ピボットから半分くらい戻ってきたところ」に、ストップは明確なルールはありませんが、ブラッドリーさんの補足説明によると、「エントリー直前の高値・安値の少し下や上に置く」とのこと。

ターゲットとストップの位置について、ブラッドリーさんから補足説明。自分のトレードスタイルにあわせて、各自調整が必要な面もあるようだ
ターゲットについても、ミス・ピボットから半分くらいのところが基本ではありますが、「3分の1あたり」で設定しても、「ミス・ピボットの位置まで戻るのを待つ」でもOK。
ただし、ミス・ピボットの位置まで戻るのを待つとなると、ある程度勝率は下がってしまいます。エントリーについては、バチっとルールが提唱されていますが、エグジットについては、自分のトレードスタイルにあわせて、各自調整が必要なようです。
ロブさんいわく、「トライフェクターは、とても簡単だけど、とてもパワフルな手法」とのこと。今現在、ロブさんもブラッドリーさんも実際に、「トライフェクター」を使ってトレードしているそうですよ!
ここまでの話をまとめると、以下のとおりです。
【トライフェクターのトレード方法】
エントリーは以下の3つの手順で行います。
【1】 ミス・ピボットを見つける
… もうすぐトレードがはじまるよ! という合図
【2】 ノックスビル・ダイバージェンスが現れる
… 複数のダイバージェンスがあるとさらに自信がもてる
【3】 トレンドラインを引いてブレイクアウトを待つ
… リバーサルタブの出現を待ってもOK
↓
エントリー
エグジットについては、各自調整が必要! 以下は、基本的な方法。
・ ターゲット : ミス・ピボットから半分戻ったあたり
・ ストップ : エントリー直前の高値・安値のちょっと下や上
次回は、インディケーターのネーミング由来について、また、バックテストについて紹介したいと思います。お楽しみに!
(「『FX友の会 in 東京2014』潜入レポ(2) 取引手法の由来は3度も目が合った美女!? 」へつづく)
(取材・文/ザイFX!編集部・向井友代 撮影/和田佳久)
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