■今年は晴天! 「FX友の会 in 東京2013」に潜入!
さあさあ、今年もやってきました「FX友の会 in 東京 2013」の季節です。毎年夏と秋の年2回は、東京、大阪の2大都市開催されるFX友の会。今回もザイFX!は、ばっちり潜入取材をしてきました。
過去に開催されたFX友の会の様子は、以下の記事でチェックできますよ。
【参考記事】
●「FX友の会 in 東京 2011」レポート(1)ユーロをものすごくネガティブに見ている!
●「FX友の会 in 東京 2012」レポート(1)安定的に勝てる人は安定的に負けている!?
●ウワサの「FX友の会」潜入レポート(1)「天の恵み」というほど高勝率の手法とは?
お天気にも恵まれたなか、総勢百数十名の参加者が集い、前半は勉強会、後半は懇親会の2部制で、盛大に開催されました! さっそく、その内容をダイジェストでお伝えしていきたいと思います。
■そもそも論として、FX友の会のはじまりは?
FX友の会は、最近では、ミセス・ワタナベの代表格としても有名な(!?) 奈那子さんが中心となり、数名のFXトレーダーで開催されていた小規模なFXの勉強会兼飲み会が発端。
ミセス・ワタナベについては、以下の記事をご覧ください。
【参考記事】
●「ミセス・ワタナベ」のルーツを探れ(1)実は90年代半ばに英国で生まれた言葉?
規模が大きくなった現在でも、参加者・講師の垣根はなく、み~んな自腹の会費制。講師料も支払われず、講師を担当する有名トレーダーやスゴ腕の元為替ディーラーは、すべてボランティアで講演を行います。
スゴイ人たちの話がタダで聞ける! これだけでも参加する価値あり!
FX友の会では、開会にあたって、毎回、会のスタート時の話を奈那子さんと塾長の酒匂さんがされますが、今回、塾長は残念ながら欠席。代わりに、はんぞさんが塾長のモノマネ(?) をしながら代弁しました。
FX友の会、冒頭に開会のあいさつをするはんぞさんと奈那子さん。はんぞさんは、当日欠席だった酒匂塾長のモノマネで場の空気をあたためる!?
場の空気が温まったところで、トップバッターのバカラ村さんが登壇しましたよ!
若手スゴ腕トレーダー・バカラ村さん。5月に負けたのは1日だけという、デイトレ手法を解説します!
バカラ村さんは、ザイFX!にも登場したことがある若手のスゴ腕トレーダー。話してくれたのは、もちろん具体的なトレード手法に関する内容です。
【参考記事】
●バカラ村流トレード術を徹底解剖(1)ボリンジャーバンドの5パターンで儲ける!
●バカラ村流トレード術を徹底解剖(2) オーダー情報で勝つ方法と“アイス理論”
■5月に負けたのは1日だけ! 変動幅を予想してデイトレ!
これまで何度もFX友の会で講師を務めてきたバカラ村さんですが、今回は、バカラ村さん自身が、実際に利益を上げたという具体的なトレード手法について、少し前の相場を振り返りながら解説。
今回、主題となった通貨ペアは、ユーロ/米ドルでした。
気になる手法ですが、まず、ユーロ/米ドルの1日の平均変動幅を算出するんだそうです。そして、その変動幅を念頭に、おおむねその範囲内で為替が上下どちらに動くかを予想しながらド短期、デイトレード(デイトレ)を行うというもの。
「ボラティリティが高い方がトレードはしやすい。5月は、日ごとの収益でマイナスになったのは、1日だけ。デイトレばかりやっていた」とバカラ村さん。
たしかに、2013年5月、特に後半は、よ~くマーケットが動きましたね。23日(木)には、日経平均の大暴落なんてニュースもありましたし…。株の話ではありますが、1000円超の大大大大暴落でした。
1日に1000円以上の暴落を見るのは初めて! という方もいたのではないでしょうか? かなり、ド肝を抜かれましたね。
(出所:株マップ.com)
参考までに、ユーロ/米ドルの2013年5月の動きも以下に掲載しましょう。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
それしてもバカラ村さん、1カ月間で、日ごとの収益がマイナス、つまり負けたのが1日だけなんて…スゴ~イ!
バカラ村さんのイメージでは、ユーロ/米ドルの1日の平均変動幅は、通常120pips。動かない日は80pips、よく動く日は180pipsくらいが見込めるそう。
「平均変動幅を頭に入れ、1日にどのくらい動くのかを考えながらトレードをしている」というバカラ村さん。
エントリーの時点で、「1日の平均変動幅まで、あとどのくらい値幅があるのか」を考えることで、ずいぶんとターゲットやストップのポイントを考えやすくなりそうですね。
■目先、米ドル/円は下落! 長期では上昇すると思うけど…
ここでもう1つ、紹介したいのは、バカラ村さんが奈那子さんに「せっかくだから」と促されて話した米ドル/円の相場予測。
「目先、米ドル/円は下がると見ている。だけど、長期では上がると思うから引っ張りたくはない。僕が四六時中チャートを見ていられないサラリーマンだったとしたら、下がったところで買いたいくらい! そこまでの大暴落は考えにくいし…」とのこと。
目先は下がるけど長期では、上昇。 これがバカラ村さんの米ドル/円の見通しです。FX友の会が行われたのは、6月1日(土)。このあと米ドル/円は、予想どおり下落しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
長期的には、上昇するのでしょうか!? 今後の展開が、注目されますね。
■チャートが上がりたがっていれば買うって!?
このほか、参加者との質疑応答も行い、「これから上がるか下がるかという予測、つまりどうやって相場観を立てているのか?」という質問に対して、バカラ村さんは、こんなふうに回答していました。
「最近もしかしたら、僕が自分の相場観だと思っている感覚は、実は、自分が見たチャートから相場観を作っているだけなんじゃないか? と思いはじめている」と。
ん? 「チャートから相場観を作る」ってどういうこと?
「つまり、えっと…チャートが上がりたがっている、あるいは下がりたがっているように見えるから(笑)」
って、それが、わかれば苦労はしないのですが…。と、参加者の心の声が聞こえてきそうな笑いに包まれていましたが、バカラ村さんが言っているのは、おそらくこういうこと。
これまで何度となく先行きを判断してきたチャートパターンが、バカラ村さんの潜在意識のなかに植えつけられており、それが何らかの新しい情報を得ることで呼び出され、現在のチャートから、「これから上がる、下がる」という相場観を作り上げているのではないか? と。
チャートが上がりたがっているように見える!? バカラ村さんの相場観は、いったどうやって形成されているのでしょうか?
言葉で説明するのは、バカラ村さん本人もちょっと難しそうでしたが…お話からは、蓄えられた経験、これまで見てきたチャートパターンの蓄積から相場の方向を判断しているのではないか、と見受けられました。
そんな達人の域を行くバカラ村さんですが、手法や経験以前の話として、「相場観が正しくても、間違っていても自分が思う方向にトレードすれば良い。ストップさえ置いてあれば、間違えていたとしても次にトライできる!」とも話していました。
「ストップは、必ず置いておいておくこと!」
と、最後はストップの重要性を訴えて、締めくくり。みなさん、必ずストップは置いておきましょう!
(「『FX友の会 in 東京2013』潜入レポ(2) ヒゲケムシには要注意? 達人のQ&A!」へつづく)
(取材・文/ザイFX!編集部・向井友代 撮影/門馬大輔)
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