昨日はアジア時間でドル円が103.95までの高値をつけた。104.00は心理的な節目でもあるので、そこにはアウトライトやオプションなどからのオファーが並んでいるのは想像に難くない。そして欧州の序盤ではドル円は103.80あたり。
私としてもドル円はブルになっているのだが、このレベルからロングにすると中途半端になりそうで、容易に手が出ない。では103.95を当面のレジスタンスと考えて、逆張りが有効なのだろうか。だったら売らなければいけない。この判断は欧州株の値動きでつけることにした。
欧州株は堅調である。そしてグローベックスでは米国株は歴史的な高値を更新してきている。これではリスクテークの勢いが強まるのは明らかだ。最低限でも株価がある程度、下がってこないと、ちょっとドル円のショートで臨むのは苦しくなりそうだ。もうちょっと様子見をすることにした。
株価は高い一方で、ドル円は上がっていかない。ニューヨークオープンで発表された失業保険の結果は良かったのだが、ドルの上昇では反応せず。23時に発表の景況指数や中古住宅のデータも良かったのだが、これもリスクテークで反応しきれなかった。
まあそれだけ、ポジションがたまっていたのかもしれない。ドル円もズルズルと下がってきて、103.60あたりまで安値を拡げた。昼間の安値よりも低いレベルである。
ちょっと手が出ずじまいで、その後は何もできなかった。ニューヨーク時間のその後は、小動きに徹したようだ。しかし米国株は一段高し、そのまま高値圏で終了した。相対的なレベル感から見れば、ドル円が上がりきっていないようにも見え、104.00をタッチすれば、かなりの騰勢を期待できるのではないかとも思えるが…。
今晩はいよいジャクソンホールでの要人発言がある。23時にイエレン議長、3時半にドラギ総裁である。利上げ時期についてイエレン議長が示唆するのではないかとの期待が強まっているが、私個人としては何も出てこないであろうと見ている。
それでもマーケットが混乱をきたすかもしれない23時前後の動向は要注意だ。とくにリスクオフのサイドに走り出した場合は、ポジション調整も手伝って、かなり大きなものになると考えられる。
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